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2013年10月24日

キャリィ、タイミングベルト交換(1/3)

連日の雨です。
カフェバスは、いよいよ床材のロンリウムを貼る段階となりましたが、
この天気に萎えたので、キャリィのタイミングベルトの交換作業をすることにしました。
プラグ、オイル、フルード、さらにはパッドも新しくなったキャリィは、なかなかに好調ですが、
始動時に、「キュルキュル」と小さな音がします。
ま、冷静に考えて、この音はベルト関係に間違いありません。
タイミングベルトともに、オルタネータとエアコンのベルトも同時交換なので、上手く事が進めば、名実共に、キャリーの機関はリフレッシュされる予定です。
ちなみに、今回のメニューは以下の通り。

・タイミングベルト
・タイミングベルトテンショナー
・オルタネータベルト
・エアコンベルト
・クランクオイルシール
・カムシャフトオイルシール
・ウォーターポンプ
・冷却液
・サーモスタット

準備した整備情報は、ネットで見つけた近似車種のタイミングベルト交換記事と整備書の一部。
ホント、インターネットがあってこそのDIY整備っすね。

キャリィDB52T型のF6Aエンジンは、こんなに傾いて搭載されています。
バイクでも、ここまで傾いているエンジンは少ないですね。
それにしても、オイルパンは深絞りだなぁ。

クランクプーリーには、各気筒の上死点と思われるマーキングした跡があります。
過去に、バルブクリアランスなどの調整を受けた?
ちなみに、「上死点」は「top dead centre」の訳です。
日本語と英語の微妙なニュアンスの違いを感じます。

シートやセンターコンソール関連も外せばやり易いなんて情報もあったけど、面倒くさいのドライバーズシートと、コンソールのカバーのみ外しました。

先ず外すのは、エアコンとオルタネータのベルト。
共にベルトの張りを得る為に支点を軸に張られているので、まずは支点のボルトを緩めます。
黄色の丸がそれぞれのボルト位置。
エアコンは2本並んでいます。

エアコンの調整用のボルトは、ドライバーズシート下のすぐわかる位置にあります。

オルタネータのそれは、ちょっと隠れたこの位置。
でも、問題ないっすね。

でもって、両ベルトともあっさり外れました。
外れにくい場合は、プリーリーの縁にちょいと引っ掛けてまわす感じで簡単に外せます。
ちなみに、オルタネータのベルトの張りは、見過ごせない程に緩んでいました。
異音の原因は、ほぼ間違い無しでしょう。

両ベルトの内側は、相応に劣化していました。
とくにオルタネータのベルトの消耗は激しくて、一部剥離しかかっています。

さていよいよクランクプーリーボルトを緩める番です。
そのためには、クランクを固定せねばなりません。
1号のときは、固定の為の専用工具を用意したけど、キャリィの場合は「フライホイールの水抜き穴にマイナスドライバーを入れて固定」するんだそうです。
最初その位置がわからなくて、運転席側に見つけた穴にドライバーを差し込んでやってました。

でも正解はこっちです。
上側は穴が大きくてやりにくいし壊す可能性もありそうです。

プーリーボルトは、1号の時に使った巨大レンチで緩みました。
締付けトルクは85NMとバイクのホイールアクスル程だけど、体勢が悪かったので足で踏んで回すと「ガキッ!」って音ともに緩みました。
クランクプーリーを外して、速攻でタイミングベルトカバーも外しました。
タイミングベルトカバーは、合計8個のボルトで固定されています。外したボルトには場所の目印として、フランジにマーカーで「・」を付けました。基点から「・」〜「・・・・・・・・」と言う具合に。
タイミングベルトのカバーの取り外しは、補機類のホースに阻まれて少し面倒です。
ホースを取りまとめている箇所から、いったんホースを外すとなんとか取り外せました。

さていよいよタイミングベルをを外す番です。
例によって、クランクとカムの位置合わせの為にベルトと歯車の位置合わせ用のマーカーをしておきます。これさえしておけば、上死点に合わせる必要なしです。
とは言え、念のために上死点の位置でマーキングしています。

さらには、見え易い場所にも。
当然カム側にもしています。
これだけやれば、間違い無しです。

さて、テンショナーを外して、あっさりタイミングベルトも外れたました。
次なるウォーターポンプにかかる前に、冷却水を抜きます。
最初に抜いてしまうと、万一クランクプーリーが外れない時に、間抜けなことになるからです。

5月に換えたわかりなのでちょっともったいないなぁ…。
排出の為に助手席下のエアー抜きやラジエターキャップも緩めます。

冷却水を排出している間に、ベルトやプーリーの掃除&チェック。
外したタイミングベルト(右)と新しいもの(左)。
使用済みは両サイドに摩耗の跡があって、やや柔らかくなっています。

内側は、ピカピカなのが古いほう。
歯車で磨かれています。

2つのベルトを重ねて、マーカーをコピーします。
純正ベルトは回転の方向が記してあるけど、新しいのはありません。
なので文字の向きを合わせます。

クランクプーリーに傷発見。
ギリギリベルトは回避出来るかな?
う〜ん、微妙なところ。
一応引っ掛かりが無い様にだけ手当てしておきます。

冷却液も抜けたところで、ウォーターポンプの取り外しにかかります。
固定のボルトを緩めたところで、タイミングベルトのエンジン側のカバーを外さないと、ウォーターポンプが外れない事が判明。
さらにそのカバーは、カムプーリーを外さないと取り外しは不可。
ありゃりゃ・・(汗)
とりあえず、いったん外しかけたウォーターポンプを緩めて中にとどまっている冷却液を抜いてしまいます。
緑の血がドクドクと滴ります。
デスラー総統万歳!
カムプーリーのボルトを外すにはカムが回らない様にしないといけないですが、その為には、再びタイミングベルトをつけて、固定しているクランクプーリーに掛ける必要があります。
その為には、テンショナーを付けなくてはならないけど、テンショナーはウォーターポンプに付きます。
う〜〜〜〜〜ん。
再び組み直しか?
ま、そんな手間じゃないんだけど、ア〜最初に緩めておけば・・・。
てか、カムシャフトのオイルシールも交換するんだから、やっぱり最初に気づくべきでした。

カムプーリーボルトもデカラチェと足技で無事緩みました。
でもって、ようやくウォーターポンプも外す事ができました、

クランクのオイルシールはきれいです。
でも交換するけどね。
オイルシールはミッション側もあるらしいけど、ミッションを降ろさないといけないので、交換の予定は無いです、今のところ。
フロント側がきれいってことで、ミッション側のオイルシールひとまず安心です。

対してカムシャフトのそれはやや難あり。

外したパーツ。
エンジン側のタイミングベルトカバーのパッキンの劣化が激しくて再使用不可だったので、最寄りのスズキ販売店に注文を入れに行きました。

ウォーターポンプに見た目の劣化は無さそう。
1号HR-Vの時もそうだけど、新品のファンの動きは渋く、古いのは軽いです。

ガスケット剥がしはそれほど手間無く出来たので、程なく新しいウォーターポンプを取り付ける事が出来ました。
ボルトの締付けトルクは、フラジ付きのネジ径6mmということで、11NM程。
指定の通り、ガスケットの両面に液体ガスケットを塗りました。
さて、ウォーターポンプの交換を終え、次は、クランクシャフトのオイルシールです。
HR-Vの時カムシャフトのは意外にもあっさりと外れたので気楽に考えていたけど、
これが、あーた、中々外れないのよ。
ピックツールや薄いマイナスドライバーでホジホジしても、オイルシールとその周辺に傷が付くばかりで、一向に外れる気配無し。
ってか、そもそも、ピッタリ収まってるオイルシールをほじくり出すって、ちょっと無茶な作業じゃないっすかね?
どうも上手くいきそうにないんで、このやり方は中止。
ネットで調べると、オイルシールにネジ釘をブッ刺した絵がありました。
この人は、「オイルシールに小さな穴が開く箇所を発見した」ってあったけど、キャリィのそれにはそんな穴が開く箇所は無いようです。
今度はタッピングビスをブッ刺した絵がありました。こちらは、ドリルで穴を開けたとあります。

「素敵!」

一見荒っぽく見えるけど、マイナスドライバーでホジホジするより、ずーっとスマートで男らしいじゃないですか!
幸いな事に、バスカフェ製作の為に買った、ステンレス用の硬いドリルも、最適なサイズのタッピングネジも、狭い場所でもオッケーなフレキシブルエクステンションも揃っています。
明日は、豪快に突貫工事です。

投稿者 aw@bitlog : 2013年10月24日 18:25

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コメント

クランクプーリーのキズはタイミングライトの目印だと思うんだけど…

投稿者 mini : 2014年06月23日 11:29

そうなんですか。
では、気にしないことにします。

投稿者 aw : 2014年06月23日 11:44

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