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2011年01月08日

2号ブレーキチェック

オイル交換から「ガメラ」状態の2号ですが、
キャリパーの具合をチェックしました。
定期点検は欠かしていないものの、
すでに、5年が経過して、ブレーキの具合は、ちょっと心配。
先ずは、リヤブレーキから。
あ、その前に、パーキングブレーキの解除をしておきます。
念のために言いますと、ジャッキアップ、ダウン中は、クルマ(後輪)が勝手に動かないように、当然パーキングブレーキを掛けておきます。
これを習慣づけないと「事故」につながります。

クルマのリヤブレーキは、パーキングブレーキが備わる都合上、バイクとは異なります。
なので、まずは、このパーキングブレーキのワイヤーを外さねばなりません。
といっても、ドラムブレーキみたいに、メカニカル式なので難しくは無さそうです。
なので、ディーラーに頂いた整備書のコピーにも、
「パーキングブレーキのワイヤーを外す」と書いてあるだけ。
はぁ、それだけ?
後は、イマジネーションですね。(^_^;
リターンスプリングがあるので、抵抗になりそうなコイツを先ず外しましょうか。
でも、太いスプリングだし、そう簡単にはずれ・・・ちゃった。
容易に手で外れるじゃないですか。
いいんでしょうか?(汗)
で、ワイヤーをガイドから外さないとダメみたいで、
だけど、ナットで止まってる風でもないし、
このクリップみたいなのは!
まさか、これを引き抜く?

って、バーを通すような形状なので、六角レンチを入れてグイッと・・・抜けちゃった。
そんなわけで、ウソみたいに簡単に外れる構造でした。(笑)
後は、キャリパーを外すだけです。

後は、バイクと同じですが、パーキングブレーキの構造があるので、
ピンボルト一本を抜けば、オッケーというわけにはいかないみたい。
矢印のピンとミゾが引っ掛かるので、ピンボルトは2本とも外した方が良いです。
一端外した後は、下側のピンボルトを嵌めておいたほうが、後の作業がやりやすいです。
で、問題のピストンの具合ですが、シムへの当たり面に若干サビが見られるものの、酷くは無さそう。
まぁ、リヤブレーキは負荷が少ないからでしょう。
サンドペーパーでサビを落としました。

パッドの減りはまだまだ心配無しです。
使用限度は2ミリですが、ごらんの通り。(左が新品です)
如何にブレーキを使わないか。(笑)

パッド交換の必要性もないので、スプリングなど部品の洗浄をして、
扇動部に、以前紹介したグリスを塗布しました。
元々、かなり粘度の高いグリスがべっとりと付いていましたが、少々固化しつつあるように見えました。

後は、分解した逆に組み付けていくだけ。
ピンボルトは、空回りする場合。こんな具合にレンチで固定する必要がありました。
締め付けトルクは20〜30M・Nくらいだっけか。
25で締め付けました。
嵩があるだけで、バイクと変わらないですね。

気になったのが、このリンケージ。
リヤサスペンションの一部につながり、サスのストロークをセンシングしているように見えますが、
かなり華奢な造りで、やっつけ仕事のような見かけです。
これって、何なんでしょう?

今度は、フロントブレーキ。
こちらは、パーキングブレーキは無いので、一気に分解出来ます。
さすがに、負荷が大きいだけに、でかいピストンです。
ピストンの回りには、まるで額を切ったボクサーみたいに、グリスがたっぷり付けられています。
しかも、案の定、錆が・・・。
しかも、かなり目立ちます。
露出部分だけならいいけど、錆のゴミが、容易にダストシールの中に入っていることは想像できます。
これは、OHの必要性大です。
ピストンも交換してやりたいけど、けっこうお高いはず。
今日はとりあえず、洗浄だけで、OHはもう少し情報を集めてからやることにします。

#明らかにサビの進行を見て、その対処としてグリスが塗られている様子だけど、
ディーラーさんは、錆を取るなどの対応はしてくれなかったんでしょうかね。
もし、気付いたのであれば、「錆が出ている」って報告は欲しかったですね。
ああ、もっと早い時期に、自分でチェックするんでした。

ピストンを押し出して、サビの具合を診たので、
「ディスクスプレッダー」で、押し戻しました。
しっかり使えます。うれしいなー♪

ともかく、一度ウマから降ろして、オイル交換のフィールを確認することに。
エンジンは明らかに静かになりました。
ミッションのタッチも好印象。
ま、銘柄というより、古いオイルが新しくなった違いの方が大きいでしょう。
オイル交換の為に外した保護パネル2枚を装着していないので、余計に雑音が少なく感じます。
NCは、下回りに、遮熱材や保護パネル、補強素材などがごちゃごちゃとあるので、それらが共振して、低級音の元になっている可能性があると思います。
出来れば、余計なものは取っ払って、補強剤は、もっとガッシリしたもの換えてやりたいものです。

投稿者 aw@bitlog : 2011年01月08日 16:49

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コメント

>気になったのが、このリンケージ。

たぶん、HIDのオートレベリング用だと思います。
前にもありませんでしたか?

老婆心ながら、マジにブレーキは気をつけてくださいよ。
分解清掃を頻繁に行う箇所ではありませんから、例え錆びていたとしても、その状態で機能するように設計されているもんです。
走れなくなっても人身事故にはつながりませんが、止まれないと即ですからね。

投稿者 Nylaicanai : 2011年01月08日 18:42

ああ、なるほど。
そうですね、たぶん、それでしょう。
前にあったかどうか・・・。
でも、前には無くてもいい気がしますね。
荷物を積むのは、トランクだけだから。
それよりも、万一光軸がずれた場合、このセンサー部を疑ってもいいかもしれないですね。
どうも、それほど精度があるように見えないですから。

サビがあっても、即具合が悪くなることはないでしょうけど、
あの部分のサビは、シールに侵入して、動きを悪くするのは間違いないですよ。
最終的には、ピストンを交換せざるを得なくなるので、キャリパーの掃除は、経済的にも良いと思います。
掃除は、簡単ですからね。

OHは慎重にやりますよ。
そのために、情報収集中です。
NAやNBでは、さすがに達人が多いですけど、NCではまだ多くはないですね。

投稿者 aw : 2011年01月08日 18:59

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