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2010年12月12日

なめたらイカンぜよ!

昨日は、某M氏とともに、一日、トリッカーのフロントフォークOHで過ごしましたが、
「メンテナンス」に火が付いてしまい、
朝から、懸案だったBAJAのフロントフォークのOHに手を付けました。
二日連チャンでフロントフォークのOH。
しかも、さらに難関の「カートリッジタイプ」です。
自分で自分を誉めてやりたい気分ですね。

で、セオリーに従って、まず、アウターチューブ底のボルトを緩めます。
フロントフォークOHももう3回目ですから、手順はで覚えています。
スタンドに載せる前に、六角レンチで「グイ」やりました。
が、かなり固くて、六角レンチでは手が痛くなります。
ま、こんな事も折り込み済み。
今度は、ヘキサゴンのソケットレンチでやりました。
こちらの方がずっとトルクをかけやすいです。
で、グイッっと。
・・・

なんか、手応えが妙です。
若干、嫌な感じもします。
下からのぞき込むと、六角じゃなくなっています。
ほぉ〜、そう来ますか。
手短に言うと・・・なめました。(汗)
はぁ・・・。
もう一方は、パキッて、ネジロック特有の音ともに回ったんですが・・・。
さて、こうなると、「日曜整備士」の手には負えません。
ここは、ひとつ心機一転、ってか、無かったことにして、
始めたのは、トリッカーのブレーキのオーバーホール。(笑)

ブリーザーボトル、初仕事!

この夏にやったパッド交換から、半年も経っていないので、ひどく汚れていないですが、フロントピストンの内側に結構な錆が発生していることに驚き。
フルードで押し出して、ピストンを抜く作戦も、小さい方のピストンを抜くのに手戻りました。
ピストンプライヤーも役に立たず。
最終的には、タイヤチューブをプライヤーで挟んで引っ張り出しました。
ああ、エアーガンが欲しい。

完全に外して、お風呂に入れるってのもありかとは思うんですが、
エアーガンが無くて、中の水分の乾燥に困るので、繋いだまま、問題ないと思われる範囲で掃除します。
シールが嵌るミゾは、綿棒でゴシゴシです。
ミゾは、水分の侵入で、細かな錆が始まっていますが、他は問題無さそう。

掃除をしたフロントブレーキピストンです。
一見綺麗でしたが、良く見ると小さな点錆がありました。
扇動部ではないですが、この錆のゴミがシールに侵入するので、今回のOHをしたの甲斐がありました。
ピストン、高いんだよねー。

新しいシールです。
納豆のタレよろしく、オイルシール用のグリスが付属しています。
使い方をチェックするまでもなく、シールに塗り塗りしてシールを嵌め込み、続いて、ピストンを押し込みました。
この、ムギュッてピストンが収まる時、得も言われぬ気持ちよさを感じるのは、私だけではないと思います。(笑)
後は、組み立て。
毎回思うのは、ブレーキって、火と水を合わせたようなものだなってこと。
フルードは、非常に吸湿性があって、塗装面を侵すくらいで、交換の時も、他に洩れないように気を遣います。
パッドは当然油分厳禁だけど、ピンボルトには、扇動を良くするために、グリスを切らしません。
この3っつのまったく性質の異なるパーツが、極めて隣接してブレーキシステムが出来ています。
なので、ブレーキのオーバーHOは、神経を使います。

フルードも、04トリとしては、かなり放置がゆえ、古い金魚鉢の底状態。
この緑は・・・藻?
どうせエアーが入るので、リザーバタンクも掃除しました。
ここに新しいDOT4のブレーキオイルを入れて、エアー抜きを開始しましたが。
たっぷりとエアーが入っているので、そう簡単には抜けません。
そこで、ブリーザーボトルの代わりに注射器を付けて、下からエアーを抜きました。
これだと早いっすね。
出てくる空気が少なくなった頃、ブリードスクリューを締めて、通常のエア抜きを行います。

調子にのって、チェーンの掃除もやりました。
今回は、灯油があるので、たっぷり灯油風呂につけて、ゴシゴシしました。
そうすると、どこから出てきたの?って思うくらいに砂のようなゴミが出ました。
大さじ一杯くらい?
洗うと、すっかり綺麗になって、少しスムーズになりました。
チェーンの掃除をしたのは、10月の末ですから、それほど時間も経っていないのに・・・。
チェーンって汚れるんですね。

さて、トリッカーのメンテは、後はワイヤーのグリスアップくらいか。
問題のBAJAのなめたボルトをどうするか・・・。

#あ、そう言えば、昼飯食べ忘れていました。
久しぶりの熱中。
ま、その分、夕方の灘温泉>高田屋コースを心おきなく愉しみましたが・・・。

投稿者 aw@bitlog : 2010年12月12日 19:04

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コメント

あらまあ、やっちゃいましたか、これはよく有ることですよ。
ですから私はねじロックは塗らないのです。
固い様なら無理して回さずに六角レンチを切断した物か、ソケットボルトの頭の径くらいの丸棒をあてがって
気長にハンマーでたたいてから回すとなめずに簡単に緩みます。
と言ってももう手遅れですね。
今からでも遅くはありませんのでひたすら叩いてください。
そのうち緩んで回る様になると思います(経験済み)。
六角レンチが全くかからない様なら幅の狭いタガネをあてがって
たたいてマイナスの溝を掘れば回せますよ。

ブレーキのエア抜きは注射器で吸ってもだめな場合は
逆に注射器にブレーキ液を入れてキャリパーから逆噴射すると
うまく行くこともありますよ。

投稿者 1京都 : 2010年12月12日 23:30

師匠のおかげで、今まで苦労知らずで来てしまったので、試練です。
BAJA blueは、おそらく初OHかと思いますが、私の六角レンチの当て方が悪かったのかも知れません。

ハンマーですか。
ショックドライバーの要領ですかね。
フォークを装着したままでは、叩きにくいので、外してやってみようと思います。
鍛冶屋気分ですね。
これが出来ると、格好良く、人にアドバイス出来ますね。
そうなれるよう頑張ります。

注射器で吸ってもダメな場合があるんですね。
逆噴射技も聞いたことあります。
機会に恵まれれば使ってみようと思います。

投稿者 aw : 2010年12月13日 05:08

次はトリッカーのステム周りですね?

投稿者 めんるい : 2010年12月13日 18:33

あ、そーだ、ステム回りを忘れてました。
ステム回りをしっかりやると、ステアリングフィールが随分違いますね。
でも、部品交換してないスライドメタルとオイルシールも気になっています。
そろそろタペットも一度チェックしたいし、
そんなことを言っていいると、走りにも行けないですね。(^_^;

投稿者 aw : 2010年12月13日 18:57

むふふふふ・・・うふッ(笑いこらえる)
まぁ、何もかも完璧にこなせたらやってても面白くないでしょ。♪

投稿者 路渡カッパ : 2010年12月13日 22:56

やっちゃいましたぁ。
このトホホは、加点高いでしょ?
本物のレストアラーになるための茨の道ですよ。

投稿者 aw : 2010年12月13日 23:25

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