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2010年10月24日

トリ、リアサスペンション・グリスアップ

今日予定していた「たこフェリー応援ツーリング」が、お天気により延期となったため、
前々からやりたいと思っていた、リアスペンションのグリスアップを行いました。
走行距離は、1.5万キロを超しているので、ちょっと遅れ気味ですが。

トリッカーのリンク(リレーアーム)関係のグリスアップは、分解しないと出来ません。
BAJAなどは、ニップルが付いていて、グリスアップはやりやすいですが、トリッカーは、そういったニップル類はありません。このあたりは、廉価モデルのつらいところです。
もっとも、分解作業自体は、専門工具は要らないし、スキルが必要なものでもないです。
手順通りにすれば、何の問題もなく進められます。

【取り外せるものは取り外す】

サービスマニュアルでは、サイドカバーやシートを外す旨の事がかいてありますが、リアのショックユニットを外さないなら、特に外す必要は無さそうです。
メンテナンススタンドは当然必要ですが、そこに載せる前に、大きなトルクで閉められているところは少し緩めておきます。
リンク関係は、ホイールを外した状態なら、緩めやすそうなので、スタンドに載せて状態でも大丈夫そうです。
スイングアームの軸と、ホイールの軸だけは緩めておいた方がいいですね。

スタンドに載せた後は、ホイールを外します。
タイヤが完全に宙に浮いた状態では、外すのも付けるのも、タイヤを支えながらすることになって煩わしいので、ギリギリ地面に付く高さがベストです。台が高い場合は、タイヤの下に板でも敷けばいいでしょう。
左右のスペーサーが外れて落ちることがあるので、ヒモやテープなどで仮留めしておけば、地面に落ちで砂まみれになることもないでしょう。
ブレーキのユニットがぶらりと下がるので、布にくるんで買い物袋に入れておきました。
次に、リアスイングアームとリレーアームを繋げる、2枚の「コネクティングロッド」を外します。
これを外すと、スイングアームの軸「ピボットシャフト」を外せば、スイングアームを外すことが出来ます。
スイングアームが外れれば、あとは、ショックユニットや車体から、リレーアームを分離するだけです。
構造は簡単だけど、その都度写真など撮っておけば、組み立てる時に、迷わなくて済みます。
外したボルトは、出来るだけ元の位置に仮留めしておく方が、紛失しないし、組み立てが楽です。

そういうわけで、リンク関係の部品が外れました。
特にサビは見られないものの、グリス切れ一歩手前というあたりでしょうか。
スイングアームピボットの車軸は、少し錆が見られました。
酷くは無さそうなので、錆を落とてグリスアップします。

ショックユニットがぶら下がっているのみです。
ショックユニットは、スイングアームの上下中は、上下の伸縮方向以外動きは無さそうで、殆ど固定に近い状態です。
これは、こういうものなのでしょう。

外した、リアスイングアームです。
流石に、普段洗えない箇所は汚れが溜まっていたので、汚れを落とし、シリコンスプレーを吹きました。
556で拭くと、塗装の黒が落ちそうになります。
こういう、普段洗えない箇所がきれいになると、ずいぶん印象が良くなります。

ピボットの中は、かなりグリスが不足していました。
モリブテングリスをたっぷり塗り込みました。

今回ショックだったのが、チェーンです。
定期的に注油してきたつもりでしたが、コマが硬くなって、曲がったまま戻らないほどになっていました。
まだ、伸びきっていないはずですが、キチンと掃除が出来ていなかったのが原因のようです。
これでは、シールチェーンと言えど、使用には問題があります。
オフ走行のあと、掃除をサボっていたからかも。
なので、チェーンクリーナーを総動員して、浸し気味にして、丁寧に歯ブラシで汚れを落としました。
そうすると、びっくりするくらいの泥が、容器の底に溜まりました。
チェーンには、もっと気を遣わないとイカンですね。
それと、そもそも、果たしてシールチェーンがいいのかどうか、考えるべきかもしれません。
チェーンの掃除をキチンとしようとすると、洗油にドブ漬けが一番でしょうけど、
そもそも、メンテナンスを楽するつもりで導入したシールチェーンで、ドブ漬けしないときれいにならないとなると、
ノンシールチェーンでいいじゃん、って事になります。
少しでもオフロードを走る機会があるなら、わざわざ高価なシールチェーンを選ぶ理由がないってこと?
つか、気軽に洗えるシールチェーンや、気軽に洗えるチェーンクリーナーツールが欲しいんですけど。

コネクティングロッドのカラーです。
どれもサビはありませんが、グリス切れ間近だったので、たっぷりモリブテングリスを入れました。

漸く完成。
きれいさっぱり。
4〜5時間ほどかかったでしょうか。
次のメンテナンスは、ブレーキフルード交換の予定。

投稿者 aw@bitlog : 2010年10月24日 16:24

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コメント

あれ、たこフェリーは延期になりましたか、私も何処か走りに行こうと思ったら雨が・・・(悲)
随分要領を心得て、メンテの参考になります。
僕はオフ車歴はあってもメンテはあまりやってこなかったもんで。(^_^ゞ
モトクロッサーはある意味、楽だったけど・・・

投稿者 路渡カッパ : 2010年10月24日 23:56

思ったよりも、天候の悪化が早まりました。
たこフェリー応援ツーリングは、31日に延期の方向で調整中です。

カッパさんは、「乗る人専門」ですか。
私も、ずーっとショップに任せてましたけど、
今は、「忙しいから」って言い訳が立たないのと、
メンテナンス自体がおもしろくなった、ってーのが大きいですね。
バイクにあまり乗らずに、休日メンテに嵌る人の気持が、
少しだけわかるようになりました。
自分で納得できる整備をして、ベストの状態でツーリングに行くと、
今まで人任せでやってきたのとは異なる感慨を得ることが出来そうな気がします。

投稿者 aw : 2010年10月25日 03:13

>コマが硬くなって、曲がったまま戻らないほどになっていました
これが私がシールチェーンの嫌いな理由なんです。
数十年前から工場の機械でシールチェーンを使っていましたが
同じ症状に悩まされました。
外部からは十二分に注油していたんですけどね。
それ以来シールチェーンが嫌いになりました。

カラーは良い状態ですね。
雨のモトクロスコースなど走っていないからかなんでしょうね。

投稿者 1京都 : 2010年10月25日 11:03

私の手入れが良くないことも大いにあるんですけど、
殆どオフロードなど走らなくて、定期的に注油していてこうなるのは、ちょっと腑に落ちませんよね。
これは想像なんですけど、何か特定の条件で、シールが硬化するんじゃないですかね。
週末のツーリングに行くたびに洗油に浸けないといけないなら、ノンシールでいいって話になりますね。

投稿者 aw : 2010年10月25日 12:38

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