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2010年09月13日

「ノルウェーの森」に行く

メンテナンスの為に、トリと交換しているBAJA redで、
久しぶりにキチンとツーリングしました。
実家への帰りついでなので、ルートは、兵庫と岡山、鳥取の県境です。
redは、フロントフォークを再取り付けした後、微妙にオイル漏れのの症状が見られたので、
再度取り外し、曲がりの方向を確認して、取り付け位置を精査しました。

ルートは、こんな感じ。


より大きな地図で ノルウェーの森ツアー を表示

Garmin nuvi205の走行ログから、GPS Visualizerで書き出したKMLファイルを、Googleマップのマイマップに読み込んだ都合上、データが複数ページに跨ってしまいましたが、自分で引けない軌跡を引いてくれるのは有り難いです。

さて、そんな訳で、いつものルートを辿りながら、神埼郡まで来た後は、県道8号線を西進した後、峰山広域基幹林道に入りました。


【アスファルト】
峰山広域基幹林道は、ずいぶん舗装化が進んでいます。
アスファルトの新しさから見ると、引かれたのは今年に入ってからでしょうか。
林道の舗装は、基幹道路のそれと違って、重いトラックなど走らないので、轍もなくフラットです、
見通しさえ良ければ、抜群のショートサーキットですが、土の道が少なくなるのはつまらないです。


【鹿に出遭う】
この辺りは、ダートです。やや砂利気味ですが、走りやすそう。
鹿にも良く出遭いました。
計3頭ほど、警戒のしっぽを見せながら、木立の中に消えていきました。


【東屋】
林道を走っていると、開けているところには、こんな東屋をよく見かけます。
ちょうど良い休憩場所ではあって、一休みするのに具合がいいですが、
けっこう「放置」っぽいところも多かったりします。
ずーっと不思議に思っていたことですが、この「林道の東屋」は、林道建設とセットになっているんでしょうかね?
「林業用道路だけでなくて、観光用途も考えてますよ」みたいな。
昔、台風の最中に伊豆に無計画なツーリングに行った折、
山頂で夜を明かす羽目になって、東屋の中にテントを張ってしのいだ経験があります。
あの時ほど東屋が有り難かったことはないですが、そういう「緊急避難場所」的な用途も考慮されているのかもしれないですね。


【研峰高原】
林道を抜けると、開けた高原に出ました。
ここは、GWに実家への帰省ツーリングの折、生野からr39で抜けようとした時に、崖崩れによる通行止めで行けなかったところです。今は、生野からの通行も可能なようで、近くの駐車場には何台かの乗用車も見えます。
ここに来て知った事ですが、年末に公開予定の映画「ノルウェーの森」のロケ地になっているのだとか。
【砥峰高原とススキの草原】
どこを切り取っても絵になるような高原で、PVを見ても、なるほどこの映画にピッタリ。
映画が上映されれば、きっとアジアからも観光客がくるようになることでしょう。


高原に向かって建っている「とのみね自然交流館」もこの風景に見合ったデザインで好ましいですが、「ロケ地〜」のノボリは、雰囲気を壊すので、もう少し控えめに御願いしたいです。


この径をカップルに歩かせれば、それだけで恋愛映画が出来ちゃいそう。
相方さんと「ノルウェーの森ごっこ」も盛り上がると思います。


このポスターはいいとして、ガムテープが・・・。


グループツーリングでの利用にも抜群のロケーションですね。


(主人公を気取って)ちょいと歩いてみました。(笑)

ここに至るr39は、西側も東側も通行止めになることが多いです。
なので、こんなに素晴らしい場所にもかかわらず、さほど荒らされた感じもないです。
私が行った時点で、宍粟市側も通行止めになっていて、この施設からすぐに通行止めの看板がありました。
ここは、これから冬期に閉ざされるまでの風景が見所のようで、これからいくつかのイベントがあるみたいです。
次回、イベントに合わせて再訪しようと思います。

さて、通行止めではありますけど、私の進路は、宍粟方面です。
ドライバーとバイカーが、通行止めを確認していましたが、自分の目で現場を確認する主義なので、レッツゴーです。
まぁ、完全に入り口が遮断されていれば入らないですが、「断固通行止め」な感じじゃなければ、とりあえず行ってみます。


コーナーを曲がった後、道路が陥落していました。
これ以上だと、通れなかったことでしょう。
ぼーっと走っていたら、アウトですね。(^_^;


【完全陥落箇所】
「ひょっとして通れる?」と思ったものの、甘かったです。
そこから少し走った所で、完全に道路が陥落していました。
徒歩でも通過は無理です。
納得です。(笑)

仕方がないので引っ返しましたが、すぐ戻ったところに別の林道の入り口があったので、そっちに抜ける事にしました。「千町段ヶ峰林道」だそうで。ただこちらも通行止めで、しかもまさに工事中な雰囲気。
工事中なのでゲートは開いています。よって当然「レッツゴー」。
でも、しばらく進むと、がっつり崩落していて、何台かの工事用車両が動いていました。
「撤退」の文字が頭に浮かんだものの、河原に工事用車両の搬入用の道が造られています。
「これは!」と思い付いて、少し戻ると河原に降りる道があります。
工事現場を横目に、作業員の人に怒られないかと緊張しつつ、通過!
やった!
この後の林道は、ほぼアスファルト。
で、その途中が、扉の写真なわけです。
通行止め区間から出てきたわけで、つまり、ここからは「通行可能区間」って訳ですね。
もう安心。(^_^)v
クルマや、オンロードバイクでは間違いなく通行不可なわけで、
オフロードバイク冥利に尽きる瞬間です。

この後は、無事R429に出ます。
心許なかったガソリンを補給し、今度は、前回トリで走ったr521です。

トリとの違いを感じるために、同じ林道を走ってみました。
結果をいうと、違いは歴然です。
トリでは跳ねてペースが上がらなかったややガレ場を、BAJAは事も無げに走ります。
トリでは緊張感一杯だったのに、BAJAは緊張感薄いです。
トリでは、石などの衝撃を減らすために、コースを選んで走ってましたけど、BAJAでは、お構いなしにペースを上げることが出来ました。
疲労度の違いは大きいですね。
この林道は、正直トリで走りたくない感じですが、BAJAだと全然平気。
さすが、ベストセールスを記録した林道ツーリングバイクだけのことはあります。


以前にも立ち寄った、道の駅「若桜(わかさ)」でランチを摂りました。
ここは、小さいながらも、周辺に、転車台や蒸気機関車を保存している若桜駅があることで有名です。
期待せずに入った食堂で頼んだ豚キムチ丼(600円)は、意外にも普通に美味しかったです。

八頭からは、これまた前回と同じく林道を辿って「野土香」でお茶をするルートです。
このルートは林道っぽいですけど、全てアスファルトです。
とはいえ、路面は「苔」が多く緊張した運転が続きます。
こんな倒木も。
倒木あり、陥没あり。
今回は、トラップだらけです。
この後は、「野土香」でまったりコーヒー休憩しました。
台風一過で、自然の涼しい風が気持ちいいです。


【志戸坂隧道】
ふつうならR373で、鳥取>岡山>兵庫と抜けるところ、
気になっていた旧道を通って県境の志戸板峠を抜けようと思いました。
明らかに放置状態の旧R373を南下していくと程なくして、この志戸板隧道の入り口に突き当たります。
南側は、トリッカーでツーリグを繰り返されているpxd04615さんの報告によると、コンクリートで塞がれているようです。
北側は、金網で閉鎖されて、中は物置になっているようでした。
それにしても、標識などはそのままで回収しないんですね。
一応、道路の体裁だけど、監理はされていないみたいだし、
こういう放置道路の所在ってどうなるのか疑問が湧きます。

【BAJAのこと】
久しぶりのBAJA redでの林道ツーリングでしたが、
やっぱり、このバイクはツーリングが似合います。
たっぷりのサスペンションストロークは、路面からの衝撃など無いが如く。
いつの間にかスピードに乗る低速トルク型エンジンは、6速で80km/hから本領なので、高速走行も余裕です。
とにかく挙動が穏やかで、バイクに守られる感覚があります。
舗装路では、60km/hまでが楽しいトリッカーとは、正反対の性格だけど、
ダートになると、俄然BAJAの安定性が光ります。
岩をも砕いて走るようなBAJAのシャシー性能は、当時のホンダのオフロードにかける意気込みを感じます。
もっとも、そんな林道は減少の一途。
「今のうちに」感も強まります。

舗装路を素行中、坂道でアクセルを開けるとノッキング音が。
いよいよエンジンもやれてきたな、と思い、帰宅後エンジンオイルを交換しようとゲージを見ると、まったくオイルが付きません!
もしかして、やっちゃった?
少々慌ててエンジンオイルを抜くと、真っ黒いオイルが出てきました。
redはオイル上がりの症状が出始めているので気をつけてはいたんですが、
弟から預かった3週間ほど前にはゲージの4分の1ほどあったのに・・・。
ツーリングの前にチェックしなかったは、拙かったですね。
ノッキングは、オイル料の不足による冷却不足が原因だったかも。
ダメダメオーナーです。

投稿者 aw@bitlog : 2010年09月13日 07:27

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コメント

>岩をも砕いて走るようなBAJAのシャシー性能

言い得て妙ですな。
ロングツーリングになればなるほど、オフ度が高まれば高まるほど、安心して旅の友できるのがBAJA。
それをオイル切れで痛めつけるなんて……

投稿者 Nylaicanai : 2010年09月13日 10:27

研峰高原、いい感じですね。秋の行楽にはピッタシ?
ウチからだと4時間程かかるかな・・・
陥没、倒木、まさにトラップですね!前方不注意厳禁。
BAJAのようなバイクが中古でしか手に入らないのは辛いな!

投稿者 路渡カッパ : 2010年09月13日 10:42

>Nylaicanaiさん

本当に愛すべき良いバイクですよ。
こんな酷い扱いを受けながらも健気に走ってます。
redは乗りつぶし>ドナーの予定なんだけど、
エンジンをフルレストアしてやりたくなります。

>路渡カッパさん

砥峰高原はなかなかステキですよ。
BAJAの新同車がまれに販売されていますよ。
この間50万越えのを見かけました。
すでに部品の欠品が出始めているそうですから、微妙です。
でも、規制前のバイクはいいですね。
余分なものが付いていなくて。

投稿者 aw : 2010年09月13日 11:00

良い感じの林道ですね~
今度トリッカーでお供……出来ないかな
ヘタレなんで(;・∀・)

投稿者 wave : 2010年09月13日 21:11

砥峰高原に向かう林道、およびその近辺の林道は、トリでも全然オッケーというか、舗装路は、トリ向きです。
この辺りをグルグルして帰るのは、なかなか有意義かと思います。
お供といわず、露払いしますよ。(笑)
BAJAのメンテが終わったので、トリを返してもらって近く行くつもりなので、良かったらどうぞ。

投稿者 aw : 2010年09月13日 21:53

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