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2013年04月27日

クラッチマスターシリンダーOH本番

お天気が良かったので、サクッと1号のクラッチマスターシリンダーのOHを行いました。
どうやらカメラの不調により、撮った写真データが壊れているもの多数故、文章で綴ります。

始めに行ったのは、シミュレーションのようにリザーボアタンクを含め、出来るだけフルードを抜く事です。ワンウェーバルブをつないで数回ペダルを踏むと汚れて色がついたフルードが排出されました。
次に行ったのは、これまたシミュレーションの通り、オイルラインの固定を少し緩めて、マスターシリンダーから外す時に、ストレスが掛からないようにしました。
その次は、マスターシリンダーとレリーズシリンダーそれぞれの、オイルラインに繋がるナットを緩める事です。かなり硬そうだったので、シリンダーの固定を緩めてからでは不安定なので、ナットが緩む事を確認の上、マスターシリンダーを外しに掛かりました。
と、その前に、ペダルとシリンダーのロッドを繋げるピンを外します。
割ピンを抜けば、あさりピンが外れて、ペダルとロッドは分かれます。
リザーボアタンクは、少し回す事でステーから外す事は出来るけど、とりあえず、マスターシリンダーからホースを外しました。残ったフルードがこぼれないように、クリップでホースを挟んでいます。
後は、固定のボルトを完全に外すと、すっぽりとユニットが外れました。
オイルラインは、比較的動く事がわかったので、レリーズ側はそのままナットを緩めました。
かなり硬かったので、フレアナットレンチにしていて良かったというのが実感です。
さて、繋がっているところは、レリーズのロドのみ?ここから先はまったく情報は無しです。
でも、繋がっているであろうラバーのキャップあたりを弄っているとスポンと外れてしまいました。

繋がっているのではなくて、レリーズシリンダーから伸びたロッドが、ミッション側の受けを押しているだけの構造だったんですね。なので、オイルラインと固定のボルトを外せば、レリーズシリンダーは外れます。

これでマスターとレリーズの両シリンダーユニットを取り外すことが出来ました。
先ずは、マスターシリンダー。こちらは、明らかに漏れています。
分解は、サークリップを外して・・・どうするんだ?
中身が出てこないんですけど。
バネが入っているから、ピストンがひょこんと出てくるとばかり思ていたのに、いっこうに出てきません。
仕方が無いので、逆さまにして2本のボルトの下に木片をあてがって、トントンとやるとあっけなく出てきました。
新品と比べると、目に見えた損傷などは見当たらないものの、オイルシールは明らかに弾性が低下していました。内外を洗浄して、当たらしピストンに交換の上組み立て完了。
次は、レリーズシリンダーの番です。
こちらは、押す動作だけなので「カップ」と呼ばれるオイルシールの交換のみです。
でも、これが今夏いい一番の難関だったかな。
それが、扉の写真です。
なかなかキツく嵌るものなので、はめ込むのが難儀です。
そのままでは傷をつけそうだったので、手近にあったナイロンを切り取って、そいつをあてがってはめ込みました。
でも、本当にこのやり方で良かったのかどうかわかりません。
場所が場所だけに、グリスを塗るわけにいかなし、とにかく嵌めちまえ!って感じですね。(汗)

ま、とにかく、こんな具合に収まりました。
向きを間違えないように、写真を撮っておいたけど、結局写真は使えなかったので、記憶に頼っています。(汗)

組付けには、それぞれの部位ごとにグリスを塗っています。
ロッドの先端は、ブレーキパッド用の二酸化モリブテングリス。
ラバーキャプの煽動部にはシリコングリース。
シリンダー内部のピストンのシールにはフルード。
ペダルの連結部にはリチウムグリス、といった案配。

さて、今度は組みつけです。
オイルラインの締付けナットは、材質が柔らかいのでまずは手で締付けます。
シリンダーを完全に固定させる前に、オイルラインのナットをある程度まで締め込みます。
次に、シリンダーの固定ボルトを締め込んで、今度はオイルラインも締め込みます。
リザーボアタンクも取り付け、ペダルも連結させます。
すべての取り付けを終えたら、ワンウェーバルブをドレンに繋ぎ、フルードをリザーボアタンクに注ぎました。
ここでクラッチペダルをコキコキ。
でも、まったくフルードは流れないので、ワンウェーバルブの代わりに注射器を繋いで吸い出すと、フルードが流れ始めました。
再び、ワンウェーバルブに取り替えると、今度はフルードが排出されていきます。
排出されるフルードに気泡が含まれなくなったところで終了。
ペダルにも踏力が戻ってきました。
漏れ付いたフルードを完全に拭ってエンジンスタート。
問題なくクラッチは切れます。
というか、えらくスムーズ。(笑)
変な音もしないし。
しばらく様子を見て、漏れが無ければ上手くいったってことになるでしょうか。
時間は、3、4時間はかかっています。
それでも、車の下に潜る必要は無いし、汚れる事も無いので、比較的楽な部類の作業じゃないでしょうか。
ま、この後何事も無ければですけど。

投稿者 aw@bitlog : 2013年04月27日 15:20

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コメント

こんにちは、何時もながらDIYに励んでおられて、ズボラな自分には真似出来ないなぁと、感心しております。

現在、大阪のお宿に居るのですが、29日にはチェックアウトして、そちら方面へ向かうつもりでおります。

お電話も入れようと思っていますが、訪ねて行くにはどこに突撃すればよろしいでしょうか? メールを頂けると宿を決めるのにも幸いであります。何卒よろしくお願いいたします。

投稿者 おむ : 2013年04月28日 03:20

お疲れさまです。
とりあえずは、播磨科学公園都市を目指してもらえばいいです。
たぶん姫路城に行かれるんでしょうから、こんなルートで来れます。
http://goo.gl/maps/9j2WY
龍野経由で、シミジミ地方の風景を味わうならルート1。
海岸沿いの景色込みならルート2です。
宿泊場所は、bit-motors BBってーのを予定してるんですが。

投稿者 aw : 2013年04月28日 07:29

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