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2012年04月07日

腰が引けた腰上開腹

オイル下がりの原因究明と修理のために、 BAJA blueの腰上開腹に着手しました。
参考にしたのは、以下のもの。
・整備マニュアル
「海と山/モーターサイクル〜シリンダヘッド、シリンダ取り外し〜」
小川メンテナンスノート(MD22)

初めてのエンジン開腹作業でしたが、 参考サイトの解説は、同じXLR250でもあり、豊富な写真と解説は非常に参考になりました。

参考サイトにもありましたが、整備の基本はまず「掃除」です。
腰上を開くので、エンジン内にゴミが入らぬようにタンク下のフレームを中心にゴミを取りました。

テーブルは・・・カッパ2号のボンネット。
乗せるのはワイン・・・じゃなくてブヒン。
アルミ製の効果なテーブルなので、凹まさないようにしないと。(汗)

掃除の次にやることは、クランクを上死点に合わせることです。
・組み付け時のバルブタイミングを合わせるための確認をし易いように。
・ピストンを一番上に上げて、落下したゴミが、シリンダーとピストンの間に入りにくいようにする。
これらがその理由です。
作業の間に動かす事はあるんですが、必要な折に上死点に合わせます。
ちなみに、バルブクリアランスの調整には、オートデコンプのワイヤーを外して、機能をキャンセルしますが、ヘッドカバーを外すので、当然ワイヤーを外しています。

マニュアルに従って進めていけば、まぁ簡単にヘッドカバーは外れます。
RFVCは、このカバーにロッカーアームが付いているんですね。
カバーの取り付け精度が要求される造りじゃないでしょうか。

ロッカーアームの接触面の状態はイメージと違うなぁ。
アタリが点いていると言うこと?

続いて、シリンダヘッドを外しますが、カムシャフトを外すためには、まずカムチェーンテンショナーを緩めなくてはなりません。
マニュアルに従って、「ウェッジBを押しながら、プライイヤー等ウェッジAを引き上げ・・・」ってありますが、無理です。 (^_^;
ウェッジBは押せるけど、ウェッジAはテンションが掛かっていてプライヤーで引き上げるのは困難です。
そこで、そこでウェッジAの横の隙間に、チェーンのコマのようなピンが見えたので、そこに細い針金を通し、ドライバーを天秤棒のように使って引き上げました。
このやり方は、傷も付かないし、軽い力でウェッジAを引き上げて固定できます。

上死点でカムスプロケットの位置を確認しておきます。
組む際に、この位置で合わせれば、バルブタイミングは合うはず・・・です。

カムスプロケットのボルトを外します。
このままだと回るので、何か差し込んで回転を固定して緩めました。
ボルトをクランクケース内に落とすと悲しい事態になるので、出来るだけ落とさないようにクロスでカバーしています。

シリンダーヘッドを固定する10ミリのボルトは、相応のトルクで締め込んであるので、柄の長いボックスレンチを使いました。さすがにエンジンでは、ハンマーを使う勇気はありません。
インテークマニホールドのボルトを外したので、キャブレターはそのままです。
この辺りのノウハウは、TLRと同様です。
このボルトとワッシャーは、取り付けられている位置を明示した袋に小分けしています。

カムシャフト、カムスプロケットと外していくと、意外にあっさりとシリンダーヘッドも外れました。
さてヘッドの内側はこんな塩梅。
カーボンの堆積は、思ったよりも少ない感じですが、オイル下がりの影響と思われる汚れが確認されます。
どうぞ、プラグホールのクラックがありませんように・・・。

ピストンのヘッドです。
こちらも、分厚くはないけれど、汚れが見えます。
オイル下がり前までは、走行距離相応に燃焼は悪くはなかったと想像します。
古い車体でありがちのガスケットも固着はなし。
ってか、

実は、シリンダーヘッドを外した時、見慣れぬワッシャーがカムチェーンホールのすぐ脇に張り付いていました。
それが、このオイルパイプボルトのワッシャーです。
オイルのパッキングのため、前後に2箇所あるのに気が付かず、エンジン側のワッシャーを見過ごしていました。

さて、次はバルブやカムを外して掃除とチェックをします。
想像通りにバルブステムの不具合であれば、シリンダーまでは開けない予定。
腰、引けてます。

【補足】

シリンダーも軽くチェックしました。

長く乗らなかったということを裏付けるように、シリンダーにはサビの痕がシミになっています。
ピストンの稼働範囲外は、思いっきり錆びてるし。(^_^;
クロスハッチは残っているし、指でなぞる限り引っ掛かりはないですが、正直微妙。(汗)
体感ではヤレは感じないけど、一度圧縮をチェックしたいところ。
傾いている側の面にやや目立つ縦筋が見えます。
指で触る限り、引っ掛かりは感じません。
乗らないとこうなるんですね。

奥の穴がプラグホールです。
縁には泥が…。
こんな形状じゃぁ、少しくらいの掃除をしても、プラグ交換の折にゴミが入りますね。
先端にブラシが点いたホースを掃除機に付けて吸引しないと、エアーくらいじゃ無理っぽいです。

投稿者 aw@bitlog : 2012年04月07日 19:12

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