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2012年03月23日

未来は田舎から

某電力会社の詐欺的な値上げなど、最近の電力会社には腹が立つ話題が多いですが、
原因の一つは、独占企業であることは大きいでしょう。
解決の一つの方向が「自由化」なわけすが、大きな発電所一箇所に電力供給が集中すると、送電のロスだったり、事故だったり付随する問題も多いです。そこで自家発電、あるいは地域発電です。
いわば電力の「産直」「地場電力」です。
そういった電力の自活は、生活圏が密集した都市部では制約が多いです。
太陽光にしろ、風力にしろ、水力にしろ、地熱、波力にしろ、地方ほどやりやすいです。

さて、電力の供給の次は消費です。
当サイトで取り上げるからには、「電気自動車」です。
電気自動車と言えば、エコと共に公害を減らすシティーコミューターとして脚光を浴びでいます。
でも、冷静に考えれば、満充電には一晩かかるし、走行距離だって旅行に行くには心許ない感じ。
あと10年経っても、1割にも満たないであろうというのが大方の予測。
でも、あと10年したら、ひょっとしたら100%電気自動車になるかも知れないところがあります。
それは、「離島」です。
離島のガソリン価格がべらぼうに高いことはよく知られたことですが、ハンパじゃないです。
200円越えなんて安いくらいで、最高で280円なってところも。
ちょっと前、離島の振興政策で、ガソリン税を抑えて、少しばかり安くなったそうですけど、それでも焼け石に水でしょう。
離島ではそもそも走る距離自体短いので、燃費も悪いでしょうね。
そこで、注目されているのが電気自動車です。
電気自動車と言っても、リーフやi-MiEVなどの乗用車ではないです。
現行の軽トラにバッテリーとモーターを積んだ改造型です。
走行距離は、数十キロと短いながら、元来日々の農作業で使う走行距離が短いので、問題無いわけです。
で、電力は高台にこしらえた風力と太陽光発電で得ます。
まさに、「電力の自給自足」!
こういう話は、離島だけでは無いです。
大阪府の北に位置する能勢町は、なんとガソリンスタンドが1軒もありません。
最高で10km以上、近隣のスタンドまでガソリンを入れに行かねばならないそうです。
ツーリングをしていて実感しますが、こんな所は、もはや地方では珍しくないです。

こういう訳で、今後、電力のインフラと消費の変化は、地方から進んでいくと言われています。
電力の自給自足が進めば、理不尽な値上げに憤ることも無いし、不測の事態になっても、リカバーし易くなりますね。
自家発電もありですけど、自分一人が助かっても駄目で、地域全体を守らなければ弱いです。
これから田舎に住むには、電力の自給自足を掲げた自治体が良さ気です。

投稿者 aw@bitlog : 2012年03月23日 07:51

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コメント

そうそう、そうみたいですね
離島ならインフラ整備も局所的でどうにかなるし、住民・島民も限られるので非常に適してる
後はやはり配達車等の走行エリアが局所的なクルマでしょうね
とにかく充電に時間がかかるので、ベース基地よろしく行って戻ってが楽なことが必要でしょうね
やっぱり万一の充電が心配です、保安上問題なければホンダのカセットボンベ発電機みたいなのが
ビルトインしている電気自動車なら、緊急の電欠でも数十キロははしれるとかの最終手段がないと
一般人がガソリン代替えの自家用車には出来かねますねぇ

投稿者 しんさん : 2012年03月23日 17:27

セカンドカーならありじゃないですかね。
近所の買いものなら、暖気が不要な電気自動車のほうが向いてますし。
ドライブ以外なら、殆どそれで間に合う気がします。
そのためにも、自動車関連税や車検は変えて欲しいですね。
電気自動車だと、ずっと機械部品が減るので、点検も簡素化できるはずです。
緊急の場合の電欠は、スマホなんかと同じく、外部バッテリーにでもなるのかなぁ。
JAFに連絡して、トランクの中の外部用コンセントに繋げば、50キロは走れます、みたいな。

投稿者 aw : 2012年03月23日 19:12

こちらは妄想で終って欲しくない話ですね。確かに都市部では難題があり過ぎますが、小さな地域単位では意思統一もしやすいでしょうし、それほど大規模な設備も必要ない。
余剰電力が得られれば、それを都市部に売るということも考えられますね。それで得た利益は住民に還付すれば重税対策にもなります。豊かに暮らせることが解れば、人口の流出どころかリターンが増えるかも知れません。
何もかも良い方向に・・・まずは成功例をできるだけ多く作りたいものですね。
とにかく政策として実行あるのみ、awさん、ぜひ何処かの村長に立候補して下さいな!

電気自動車に関しては「なせば成る」だと思ってます。実は私の長男(高校は自動車科でした)の担任教諭であった五十棲克己氏は16年前から毎日、自宅から学校までの往復35kmを自作の軽コンバートカーで通ってられました。ホンダのトゥデイを改造したものでEVトゥモロー号と言うそうですが。(^_^ゞ 2009年には10万kmを超えたそうです。
先般の大阪モーターショーに出展されていたヒミコ(NCロド)のコンバートEV車は一充電距離587.3kmの走行を達成していたようですし。
為せば成る為さねば成らぬ何事も・・・じゃ無いでしょうかね。

投稿者 路渡カッパ : 2012年03月23日 23:48

足りない分は他から買って、余れば売ればいいので、弾力的な運転が出来ますね。
建設費やメンテナンスの費用も償却しないといけないので、早々利益はでないでしょうけど、発電機の効率化は進んでいるので、実現性のある話だと思います。
還付ができるかどうかわからないですけど、農業で使う電力が安くなれば、それだけもメリットだし、競争力もあがりますね。

EVトゥモロー号、すごいですね。
Youtubeで、ロシアでEV化されたHR-Vなんて見かけましたけど、既存車のEV化は、数十万程度で出来るらしいですね。

電力村建設は、カッパ村の村長と組んでやりますか?
まずは、「船中八策」ですね。(笑)

投稿者 aw : 2012年03月24日 08:32

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