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2011年08月12日

おばちゃん商法

消費行動とは面白いもので、
安くて良ければ、誰もが求める、ってものでも無いようで。
大事なのは、

「満足度」

らしいです。
代価に対して、充分な満足が得られれば、殊の外心地よいわけで、
故に、高額商品が売れたりもします。
三宮センタープラザの地下街にある鉄板焼きの「長田本庄軒」は、お昼時には、列が出る盛況ぶりです。
特徴的なのは、白地の暖簾と白いユニホームの「おばちゃん」達。
こういうお店は、アルバイト風の若いお兄ちゃんお姉ちゃんが、元気にやってることが多いですが、
ここは、オールおばちゃんです。
おばちゃんは、若い子と違って、若干動きが遅く見えますが、実は動きに無駄が少ないです。
限られた体力を有効に使わないと疲れるからでしょう。
何より、仕事は圧倒的に丁寧です。
なので、仮に同じ料理が出てきたとしても、お袋の味を錯覚します。
実際、この日頼んだ「海鮮塩チャンポン」は、なかなかイケます。
このお店、ご存じの方も多いと思いますけど、チェーン店です。

小綺麗な焼鳥屋で当てた神戸の「トリドール」って会社がやってます。
この会社の戦略は、「ちょっとだけ上級狙い」です。
吉野家や王将は、安くて美味しいけど、ガテン系な若者やおじさんが中心で、若い婦女子や家族連れは行きにくかったりしますが、それを、少しだけ上品にして、より間口を広げるやり方のようです。
このやり方が良いのは、客層が広がると同時に、少しだけ単価を上げられる所です。
少しだけ上級な分、満足度が高まるからです。
従業員におばちゃんを選んだのは、賢いですね。
おそらく、人件費は若者と変わらないにもかかわらず、仕事が丁寧で、「見た目の上級感」があります。
それに、家族や婦女子、年配層も入りやすくなります。
募集もかけやすいでしょう。
頭が良いですね。

このお店は、ラーメンのチェーン店の「丸醤屋」です。
従業員の殆どはおばちゃんで、まったく同じ路線です。
ここも結構流行っています。
フツーに美味しいとは思うけど、
ちょっと旨味が強すぎてくどい感じを受けました。
そのくせ、ちょっと深みに欠けます。
麺は、お店で製麺しているようで、なかなか美味しいので、惜しいです。
餃子にしても、王将より焼きが丁寧で、サッパリはしているものの、王将餃子の方が好みです。
ただ、おばちゃんが作っているのを見ると、ちょっと美味しく感じます。
値段も、王将よりやや高めなくらいなので、満足度はあります。
なかなか商売上手な会社ですね。

投稿者 aw@bitlog : 2011年08月12日 07:48

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