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2011年05月09日

四国剣山スーパー林道ツーリングseason2

さて、ホテルの朝。
いつも早起きだけど、今日もワクワクの早起き、5:30。
気分の高揚とは異なり、体のあちこちが痛むので、入念にストレッチング。
両手の平に出来たマメは、ギリギリ潰れていない様子。
朝食は7時なので、それまでお決まりの近所の朝散歩です。
このホテルは、高知駅近くの繁華街の真ん中に位置します。
なので、繁華街の朝ですね。(笑)


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ホテルの駅間を東西に通る「追手筋」と呼ばれる通り。
駅前の大通りから、高知城に続きます。
ソテツが、「南国高知」気分を盛り上げます。

土佐電気鉄道の路面電車ってことで「土電」って呼ばれるそうです。
時刻表には「6分間隔で走っています」とあります。
都心の電車なんか、もっと短い間隔で走っているわけで、
いっそ「3分以内に来ます」くらいでいいんじゃないかな。

ちなみに、この「はりまや橋」の駅では、乗り換えがあるそうです。
いったん駅を出て、目的地に向かう駅まで歩きます。
降りる時に、「乗り換え券」を貰うシステムだそうです。

ホテルの朝食は、和様のバイキング形式。
種類の少なさを除けば、フツーのホテルと変わらない朝食で、何も不満がありません。
ベッドもセミダブルでゆったり眠れたし、ホントにお得でした。
ってか、経費を考えると、相当な企業努力じゃないかと思います。

さて、朝食をしっかり摂ったところで出発。
香美市まで、戻ることになるけど、同じ道はイヤなので、ちょい北側のr33を目指して、r270を走ります。
高知市街の北側には、土佐山や細藪山などの山が連なります。
r270は、眼下に高知の市街を臨みながら、クネクネと標高が上がっていく道でなかなかユニーク。
r33は、昔の街道だったそうで、所々バイパスされた綺麗な舗装路と狭路が入り交じっています。
車だとちょっと走りにくいし、狭路は大型のバイクでは苦痛でしょうけど、
オフロードバイクにとっては、変化があって楽しい道です。

ご神木。
道中の無事を祈ります。

このあと、土佐山田で再びR195へ。
高知工科大の辺りから、対岸のr218に入ります。
地元の人しか通らない狭路の連続で、見通しも悪く気が許せないけど、
地元の生活をもろに感じるところがキライじゃないです。
物部川は、下流にダムがあるので川幅も広く、カヌーには良さ気。
こちらの岸には、別荘やカフェなどもあります。

永瀬ダムから北上して、楮左古小檜曽林道(かじさこおびそ)林道を目指します。
この読みは難しいですね。歴史を感じる地名です。

峠です。
標高が高いので、クマザサに覆われているようです。
非常に見晴らしが良くて、遙か先まで山脈が続いているところは、紀州などとも通じる山部嵩を感じます。
ここまでは、まずまず走りやすい路面でしたが、この北側はガレ場が続いて、非常に気を遣いました。
下りのガレ場はキライです。

ガレ場を乗り切ると、傾斜も穏やかになって、走りやすい、しまった土の路面になります。
この辺りも、若葉はこれからですね。

このまま下って突き当たると、R439です。
このR439は、狭くてタイトなコーナーの連続です。
路面が良いので、ミニカート感覚で楽しく走れます。

以前に、「山岳部族」って称したように、
四国の山中では、結構な標高の斜面に集落があります。
今でこそ車やバイクで行き来はラクになったでしょうけど、
その昔は、何をするにしても大変じゃなかったでしょうか。
だって、基本「陸の孤島」みたいなものですから。
こういう地域の人は、連帯感が高そうですね。

またもや、朽ちかけた古いバスを発見。
こちらは、捨てられたのかな?
回りには、廃材が散乱しています。

県境の峠にあるうどん屋さん。

壁、天井の開いている箇所は、すべて、ここを訪れた人のコメントで埋まっています。
気持わかります。
メニューは、山菜うどんと獅子肉うどんのみですが、普通に美味しいので、このルートを通る折に利用しても損はないです。

R439からr32を少し走った橋の上から。
このr32の沿道の自然はなかなか雄大で心動かされるものがあります。
新緑のボリュームがハンパ無くて、吸い込まれるような勢い。
このエリアは、観光ポイントらしく、所々見通しも悪く、狭路も多いにもかかわらず、行き来する車があります。
路面は、他所荒れてはいますが、オフバイクでは問題なし。
クネクネ度数はかなり高く、テンションは上がります。
大抵のクルマは、道を譲ってくれるので、エンジンの回転数は上がったまま。(笑)
BAJAもやたら調子がいいので、私も再びアドレナリンが垂れだしたらしく、後輪がズルズルし始めました。
こうなると、スピードとバンク角、アクセル開度を察知しながら、すべり具合をコントロール出来るようになります。
まぁ、そう錯覚するんですけど、そうやって遊ぶのはホントに愉しい。
でも、またまた、思った以上に滑って、ひやっとして我に返りました。(笑)

そんな葛藤を繰り返しながら、r32を北上。
今度は、r149で回り道。
回り道大好き。
腕山の東をかっ飛んでいる時、目の前に大きなケモノ発見。
鹿かと思ったら、なんとニホンカモシカ!。
奴は、すぐに斜面を駆け上がり、藪の中から私をじっと見ています。

11R0012723.jpg

こんなハプニングがあるから、回り道はやめられません。

さらに、r140を北上。
この辺りも、やはり山の斜面に集落あり。

いいなぁ、こういう風景。
まぁ、住むのは大変なのは想像できるけど、
色んな農作物が栽培されていて、農業が生活と密着している感じが好ましいです。
経営を考えると、効率的な平地での大規模農法になるんだけど、
こういった、生活密着の農村の存在は、日本の風景を守るために必要だし、
とても価値があることだと思います。

この後、三好郡の町に出た後、r4を北上して再び山入。
再び街に出る手前で塩入温泉を見つけて、しばし温泉で休憩。
ホンマ、温泉は疲れを癒してくれます。
さて、体が癒されたら、元気回復。
次は、お腹を満たす番。
「麺街道」と呼ばれるらしいr190からr185を走ります。
この道がすこぶる快適。
路面良し、変化あり、適度なコーナーありのパーフェクトな快走路です。
ロードバイクやスポーツカーには、喜びの道です。
そんな最後の気持ちいい走りの後、まずは、ネット検索で探していた「山越うどん」へ。
が・・・、休み。
アタリを付けていたうどん屋は、どこも休み。
なんで?連休なのに。
仕方がないので、とりあえず、フェリー乗り場に行こうと高松市内に入ったところで「さぬき麺業」の看板発見。
案内のほうへ向かうと製麺工場の向かいに、「うどんレストラン」を見つけました。

頼んだのは、ぶっかけと、ゴボウの天ぷらうどん。
このお店は、四国でチェーン展開している老舗とか。
味は、いわゆるこだわりの讃岐うどんのようなコシやのど越しは弱いです。
悪く言えば、拘りが感じられないですけど、
家族の誰でもが食べられるといった優しい作りです。
柔らかくてコシが弱いとは言え粘りはあるので、コシの強さばかりで粘りのない「拘りの讃岐うどん」より余程好ましく思えました。

さて、〆のうどんも頂いたら、あとはフェリーで帰るのみ。
もっとも、この時点で、6時にもなっていないので、8:15の出港の時間には充分すぎる時間があります。
フェリー乗り場に行くと、トラック以外では私のみ。
乗船券の販売も1時間前からです。

11R0012744.jpg

高松から三宮へのフェリーは、ジャンボフェリーです。
このフェリーは、たこフェリーよりもずっと巨大。
何台ものトレーラーコンテナーを収めます。
1日に5便。15:30のあと、20:15まで無いのはちょっと不便。
このフェリーも経営はしんどいのかなぁ。
126cc以上のバイクが、片道3990円。
ETCが使えれば、高速のほうが安いかもしれないけど、
ガソリンと時間と体力使って走るよりずっとましです。
そんなわけで、無事乗船。
速攻2等和室で熟睡。
三宮では、すっかり回復していました。(笑)
回数券買おうかな。
とみると、バイクの回数券がない!
うーん、フェリーの衰退の理由の一つ?
アカンやん。

そんなわけで、無事元気に帰還しました。
夏にでも、今度は西側を攻めようかな。

【ツーリングデータ】
総走行距離:603km
平均速度(停車時間含む):32.7km/h
平均速度(移動中のみ):44.9km/h
合計走行時間:34時間35分
移動時間:25時間8分
燃費:だいたい25km/lくらい

#翌日、トリッカーに跨ったら、その小ささに感動しました。
2日間、フルサイズのBAJAに乗りっぱなしで、その車両感覚に馴れてしまったせいですが、
やっぱりトリッカーって、異様に小さいんですね。
走らせると、やっぱり面白い。
車体が小さいというのは、安定感では不利だけど、面白さは倍増ですね。
改めて、トリの良さに気づかされました。

投稿者 aw@bitlog : 2011年05月09日 08:15

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コメント

手のマメやら身体の痛みやら、相当楽しまれたようですね♪
ツーレポ、読んで見てると、ワクワクウズウズ・・・タマンナイ。やっぱオフロード良いっすね!
しっかし、603km、25時間8分・・・僕の体力、気力ではとても考えられんですヮ。(^_^ゞ

投稿者 路渡カッパ : 2011年05月10日 09:27

パンクがなければ、もう1本林道を走れていたんですけど、
まぁ、結果オーライですね。
ホンマに、愉しかったです。
翌日には、もうどこかに出かけたくなりましたから。
フェリーの良さを実感しましたね。
私には、高速走行がもっとも堪えます。

投稿者 aw : 2011年05月10日 10:02

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