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2011年05月29日

Leopard(OSX10.5)でMT3.3を動作させる、の顛末

20110529.jpg

初期型Mac mini PowerPC G4+OSX10.5でMovableType 3.3を動作させるための覚え書きです。
現在、OSX10.3でMT3.3が、まがりなりにも動いていますが、今後のアップグレードの事も考え、出来るだけの最新環境にグレードアップしようという試みです。
すでに、PowerPCは、取扱されていないケースもあるので、自分なりに気付いたり、躓いたりしたサーバー環境構築のためのポイントを時系列で書き連ねていきます。

【MacのHDを新にする】
現状で動作しているminiとは別に、スペアマシンがあるので、それを利用します。
これ(以下、mini2)には、すでにOSX10.4を入れて、ミュージックサーバーとして利用していましたが、一端、現行サーバー(mini1)と同じ10.3から始めようと、10.3のインストールCDでインストを始めたら、起動できなくなってしまいました。何かまずいことでもしたのかも知れません。
仕方がないので、10.4をインストしようと試みるも、アップグレード専用ディスクだったので断念。仕方がないので、10.5のインストディスクで立ち上げて、付属のディスクユーティリティーで修復しました。で、結局メンドクサイので、そのまま10.5をインストールすることに。
果たして、10.5に、ノーマルなMT3.3が動作するのかどうかわからないけど、とりあえず「やってみる」です。
現行mini1の「サイト」ディレクトリーから、一切のファイルをmini2の「サイト」にコピーしました。
ファイルのパーミッションを弄る手間がないのは幸いです。

【CGIを動くようにする】
まずは、CGIです。
こいつを「ユーザー」の「サイト」で動くようにしないと何も始まりません。
その為には、各サービスの設定ファイルである「httpd.conf」と「named.conf」を弄っていきます。
ここで、気が付いたのが、confファイルの位置。
これって、10.5からの新機能「Space」のための措置ですかね。
今まで、etc>apacheだったのが、private>etc>apache2となっています。
apacheも2なんですね。
こんな具合なので、素の環境や設定内容も変わっていると思った方が良さそうです。

で、そのconfファイルのカスタマイズは、先人の知恵を拝借します。
超簡単 Mac OS XのローカルでCGI (SSIもPHPも)」ここは、サーバーを弄るときに毎回お世話になっています。
コマンドビギナーにもやりやすいように、レベルに応じたいくつかのやり方が書いてあるので、有り難いです。
ただし、更新は、03年なので、内容のチェックは必要ですが。

とりあえず、ここの解説にしたがって、confファイルを書き換える所まで行いました。
confファイルは、いつでも元に戻せるように、別の場所にバックアップや履歴をとって置きます。
ターミナルからエディターで書き換えるのがプログラマーでしょうけど、私は、苦手なので、出来るだけ通常の環境で行います。
つまり、TinkerToolで、不可視ファイルであるconfファイル等を見えるようにして、ファインダー上でコピーし、テキストエディターで弄ります。
confファイルの置き換えだけは、ターミナルからsudo cpです。
面倒だけど、文字が見やすいし間違いも少ないだろうってことで。

さて、ファイルを置き換えて、Apacheをリスタートさせると・・・エラー。
何カ所かスペルミスが見つかりました。
当たり前ですが、一文字でも、大文字小文字も違うとエラーが出ます。
打ち間違いが多い自分には、向かないです。

【mt-checkの結果】
MovableTypeの動作環境をチェックするcgi、mt-check.cgiを開くと、いくつかのモジュールが足りないとでました。
一応はブログが見られる状態だけど、画像が表示されないなどの不具合があります。
次は、これらの足りないモジュールを追加していきます。

Image Magick
コマンドラインから画像を扱えるUNIX系の画像処理プログラムだそうですが、
MovableTypeは、このプログラムを使って、画像を表示しています。
はじめから入ってくれてるといいんですけね。
これも、UNIXのしきたりに従って、「ソースコードのビルドして・・・」なんて呪文のようなメンドクサイ話になるので、出来るだけ、お手軽なツールを探します。
どうやら「MacPorts」っていうインスト用のツールがありそうなので、それをインストします。

【MacPortsで躓く】
とりあえず、リンク先にあった「MacPorts-1.8.1-10.5-Leopard.dmg」ってー奴を回答してインストしました。
といっても、UNIXで使えるようにするには、さらにターミナルからコマンドラインでやらんとイカンみたい。
しかも、このMacPortsを動作させるためには、OSXに付属する開発用のツール、「Xcode Tools」ってのを入れないといけないとか。
なんか、「風が吹けば桶屋が儲かる」的ノリ。
ま、OSXのインストディスクに入っているものなので、インストーラーでサクッと入れればいいだけなんだけど。
ところが、このまますんなりはいかない。
このMacPortsを動作させるために、「パスを通す」なんて作業をしないとダメ。
これは、これは、ターミナルのさらにエディターでやる作業なので、UNIXコマンドに加え、エディターの使い方もチェックです。
で、ようやく、このMacPortsを介してImage Magicをインスト。
が、何やらよからぬステータスが・・・

「Warning: The installed version of Xcode (3.0) is known to cause problems. Version 3.1.4 or later is recommended on Mac OS X 10.5.」

簡単に言えば、「アンタが使ってるXcodeじゃ問題が起きるから、新しいのでやってくれ」ですかね。
ありったけのちゃぶ台をひっくり返したい気分です。

愚痴っていても仕方ないので、Apple Developer Centerで、新しめのを落とそうとしたら、すでにID消失。
再び取り直して、ダウンロード。
が、サイズが結構デカイ!
mini2のHDは、今時控えめな40GB足らずなので、殆ど残りが無くなってしまうことが発覚!
これじゃ、頑張って、サーバーアップデートしたところで、近い将来容量不足になるのは目に見えてます。
あ・あ・・・・

ハードディスクの新規購入からやり直しっすかぁ・・・ご無体な。
泣いていいですか。

ちなみに、OSX10.5で使える最後のDeveloper Toolsは、こちらのApple ADCから落とせます。
10.5PC対応の最新版は、3.1.4です。

【初期型Mac miniのHDは、IDE】
二度手間はイヤなので、いっそHDを換装しようと情報を集めたところ、ここで、またもや問題が。
「初期型Mac miniの2.5iインチHDは、ATA(IDE)って事が発覚。
IDEは、もはや少数派。
性能も低いのに、値段は割高と来た。
なんか、どんどん落ちてきている感じ。
サーバーなんて、余った古い機種ででやるもんだと思ってたけど、
古くなりすぎると、逆に割高になっちゃうって寸法。
はぁ〜。
変換コネクターで、SATAを探すか・・・。
トラぶらなきゃいいけど。
これで、トラぶったら、トホホの神だ。

【なんとかMac Ports】
HDの容量は、残り3GBを切りそうなので、近くHDを換装するつもりなれど、
もうこのさい、「練習」と割り切って、サーバー構築作業を進めることに考えを切り替えました。
なわけで、新しくDeveloper Toolsのver.3.1.4をインストして、再びMacPortsのインストに掛かりました。
で、インストに関する情報を探ると、やはり「ただ」ではだめ。
なにやら、設定ファイルを弄らないとダメだそうで、ここを参考にして、使えるようにしました。

【ImageMagick】
さて、いよいよ、ImageMagickのインストールですが、
それまでバージョンの異なるImageMagickを入れていたので、それをアンインストールせねばダメとか。
ここにあるように、ターミナルで、古いImageMagickをアンインストールしました。
で、ようやく、新しいImageMagickのインスト開始です。
コマンドは、簡単、「sudo port install ImageMagick」です。
さて、ズラズラとコマンドラインが走るぞ、って構えていたら、
出てきたのは、「エラー」。
ホンマ、頼みます。
辿々しくエラーログを読むと、どうもバグっぽい。
対応が書いてあるURLにアクセスすると、最新版にしてくれって、雰囲気。
またですか。
「MacPort アップデート」で検索して、アップデートコマンドを理解。
っていっても、ターミナルで数文字なんですけどね。
で、最新版になったはずのMacPortで、インスト開始です。
今度こそ、やったげなコマンドラインがずらずら伸びています。
この瞬間が、UNIXを弄ってるっぽいです。
結構時間が掛かってるけど、勝手にネットワーク上のリソースをかき集めて、インストールしてくれるわけで、
良くできたマネージャーみたいですね。
応援したくなります。

【mySQL】
データベースをステップアップさせたいので、mySQLもインストールせねばなりません。
これもまた、PPC版は、取り残されています。

【以前の覚え書き「準備〜概略〜」】

投稿者 aw@bitlog : 2011年05月29日 09:38

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