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2011年01月10日

BAJA レース圧入

「後に戻れない作業」というのは、やっぱり覚悟が要りますが、
フレームのステムにつくベアリングレースの脱着は、
失敗すると軽トラに前輪の無いバイクを積んで、バイク屋を訪ねないといけないので、慎重を期しました。
で、とりあえず、外すのは、プーラーが使えるのが容易なことはわかりましたが、問題は圧入です。
計画に従い、ボルトナットとワッシャーを物色しにナフコへ行きました。
で、揃えたのが、これらの部品。
最も効果なのが、塩ビパイプ117円。
後は、50円前後のものばかり。

塩ビパイプは、HI継手ソケット30ミリ(外径46ミリ)ってーのが、実にいい塩梅で、レースより0.5〜0.8ミリほど小さな外径です。
ちょうどいい外径のワッシャがあれば、それをナットで固定してしっかり鉛直を出して反対側から引っ張れば、上手くいきそうに思うけど、ちょうどいいワッシャがなかったので、塩ビを噛ますことにしました。
長いボルトは、塩ビとステムの長さを考えて適切な長さのものを選びます。BAJAの場合は、「UK六角ボルト1-2×300ミリ」ってーのがちょうど良かったです。
ワッシャーは、パイプとステムに引っ掛かればなんでもいいですが、無闇に強度がありすぎないもののほうがいいかもしれません。理由は後で述べます

この組み合わせでとりあえずテストしてみましたが、ボルトがセンターからずれやすく、そのため力の掛かり方が偏って、レースが傾くことがわかりました。
まず、ボルトをセンターに固定することが大事です。

そこで、パイプとステムの内径にあうガイドを作ることに。
といっても、厚紙を切って貼るだけです。(笑)
Illustratorで線画を描いて、厚紙に貼り、それをカッターでカット。
お手軽にもほどがあります。
でも、別に強度は要らないですからね。
たんに、センターを保持するためのガイドですから。

で、部品製作完了。

こんな塩梅。

まずは、残っていた下側のレースを外します。
これは、もう超簡単。

次にアッパーのレースをセットして、bitmotors印のレース圧入器1号を組み付けます。
レースは入りやすくするために、シリコングリスを薄く塗っています。
後は、ボルトとナットを締め込むだけ。
ただ、塩ビが滑りやすいので、最初にきれいに収めるのに少し手間取りました。
初めは、厚手の大きなワッシャーを塩ビとレースの間に挟んで、しっかりした平面で押した方が良いみたい。
ステムと面になるくらいに入ったら、そのワッシャーをはずしても比較的ずれにくくなります。
少々斜めになっても、そのまま引っ張れば補正されました。
どこまで入ったかわかりにくくて、2度ほどナットを外して確認しましたが、予め深さを測っておいて、塩ビパイプに印を付けておけば良かったと反省です。
ボトム側もまったく同じ。
一端入り始めたら、さほど困難無く突き当たります。

たまたまこの四角いワッシャーしかなかったんですが、
実は、これが良い選択だったかも知れません。
突き当たって、それ以上に締め込むと、どこかにストレスがかかって、最悪破壊することにもなりかねません。
このワッシャーは、四隅が掛かっているだけなので、突き当たりと曲がり始めます。
余分な力を抜けさせるのに良いかも知れません。
後は、最後はハンマーでコツコツですね。
このあたりの感覚は模索中です。

アッパー。

ボトム。
まぁ、なんとか収まった?
隙間は無いようだけど、こればかりは、組んでみないとわからないです。

残る懸案事項はコイツ。
ステムシャフトに圧入されている、インナーのボトムレース。
タガネで外せるそうだけど、ダストカバーが邪魔して打てません。
まぁ、これは最後の手段で、プロに任せるとするかな。

【関連データ】
・塩ビ直径46〜46.5辺りがベストか。
・レースの深さ:6.7〜7ミリ
・ステム長さ:165ミリ

投稿者 aw@bitlog : 2011年01月10日 15:23

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