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2010年07月11日

紀州パトロール

まったく梅雨の時期ほど、ツーリング好きにとって鬱陶しい時期はないです。
週に1度は、体内の細胞を、エンジンの振動で揺すったり、
血液の移動にGを感じないと、本当に体調が悪くなってしまいます。
そんな折、土曜日は絶好の梅雨の合間のツーリング日和となりました。
そういうわけで、急遽「熊野詣パトロール」を実行しました。

かつて、大学生の頃、近畿周辺も良く走りました。
当時の愛車は、水冷DT125、XT250、KL250など。
その頃に訪れたであろう、龍神スカイライン>湯の峰温泉・川湯温泉>白浜>串本を辿り、
R169で再び北上するという計画です。
走行距離が600kmほどなので、いいペースで走らないと厳しい距離です。

ルートは、こんな感じ。


より大きな地図で 1007紀伊半島パトロール計画 を表示

【久しぶりの高速走行】
紀州へは、和歌山県橋本市から、R371で入りました。
で、そこまでは、堺の大浜まで阪神高速5号湾岸線を使いました。
トリッカーでちゃんと高速を走るのは滅多にないです。
しかも、5号線は初めて。
東京のお台場辺りの風景もなかなかいですが、
この阪神間の港湾風景もなかなか大したもんです。
海岸線の高速は、防音壁で遮られていなくて、湾岸ならでは景色が楽しめて良いです。
首都高みたいに、曲芸的に曲がりくねっていないのも良いです。
でも、トリッカーは、高速走行が苦手。
小さいくて軽いので、高速走行は安定しません。
BAJAだと120km/hくらいでも走れそうだけど、
トリは、100km/hは出したくない感じ。
がんばって90km/hですかね。
同じくらいのペースで走るトラックの後ろを小さくなって走りました。
高速での速度違反で捕まる可能性ゼロなのはいいところかも。(^_^;)

堺から橋本までは、R310-R371でほぼまっすぐです。
朝早いので交通量は少なめなので、ペースはまずまず。
大阪の南地域は走ったことが無かったので、走ってみました。
まー、特別感はないですが、どこを走っても、どこか違う感じはありますね。
そういう違いを感じながら走るのは嫌いじゃないです。

【R371橋本〜高野】
『ツーリングマップル』には、「細い舗装林道交通量少」とありますが、ずーっと雨続きだったせいか、ホントに滅多に他のクルマに出会いません。
路面は、山から落ちる湧き水のせいで、濡れているところも多く、苔も生えているので、ペースはあがりません。
車載のビデオカメラは、どうやら酷使に耐えきれず、故障のようで映像は記録できませんでした。

【龍神スカイライン】
近畿圏で有数のスカイラインといっていいでしょう。
関東でいえば、箱根でしょうか。
最近では、Youtubeに車載ムービーをアップしたライダーが、検挙されたことが話題になりました。
元は有料道路だったので、信号もなく路面も良くて非常に走りやすい道です。
トリッカーでも楽しめますが、より排気量の大きいバイクのほうがあっているでしょう。
次回は2号で走りたいなと思いました。

少し南にあるスタンドで補給後、「酷道」425号線に向かいます。
なんといってもGSが少ないので、僻地に向かうにはタンクを一杯にしておく必要があります。
本来なら、このまま南下して白浜に向かえば早いんですが、
湯の峰温泉に行きたいのと、酷道を走りたいが故の選択です。

【R425】

R425は、ちょっとなめてましたね。
まぁ、バイクなんで、道幅の狭さや荒れはどーということもないんですが、
路面が濡れていて、苔で滑りそうで気を遣いました。
龍神から十津川まで18kmほど。
山間の谷間の道が続きます。
出発前の想像の通り、降った雨が山の斜面から流れ、小さな滝がいくつも出来ています。
こういった景色は雨上がりならではの楽しみです。
どちらかと言えば、トリッカー向きなコンパクトで道で、景色も文句なくすばらしいですが、
さすがに後半飽きました。(笑)
飽きると集中が切れるので、ツーリング的には芳しくありません。
梅雨の合間のこの日は、川の水も多かったですが、
とりあえずセダンでも通れるし、良いキャンピングスポット多数なので、
山深い中でのキャンプが好きな人には、なかなか良いロケーションかも。
キャンプが許されるならですが。

【奥熊野本宮】
十津川温泉のあたりで、R425からR168に入りました。
この辺りのR168は、整ったきれいな道路で、快速路です。
遙か眼下に二津野ダムで堰き止められた水量豊富な十津川を臨みながら走ります。
道の駅「奥熊野古道ほんぐう」に着いたのはお昼前。
計画では白浜で摂るつもりでしたが、全然ムリ。
おなかも空いたし、空腹を満たした後にゆっくり考えましょう。

頂いたのは、めはり寿司セット。
めはり寿司は、この地方の郷土料理だそうですが、なかなか美味しいです。
クセが強い料理ではないですが、クセになりそうな素朴な味です。
コンビニでも見かけますが、やはり地元で食べたいですね。
今度湯の峰温泉で一泊する計画を立てて、郷土料理を味わいたいと思います。

【大塔安川林道】
川湯温泉からは、県道241>大塔安川林道>県道219で、斜めに白浜まで向かいます。

この林道は、フラットで路面も締まり非常に走りやすかったです。
ただし、谷が深い箇所で、落ちるとイタイででは済まなさそう。(^_^;)
ここも小さな滝が出ていて爽快です。
いかにも崩れそうなところも多いですが、意外に保っているのは、岩盤が固いからでしょうか。
地層などは、斜めに走った岩が多いので、山脈の褶曲を感じることができます。

こんな素堀の隧道も多いのは、やはり岩盤が固いからでしょうね。
それでも、雨が降り続いた後などは、ちょっと怖い気もします。
風景的には、野趣溢れて良いですね。

すぐ脇の渓谷です。
雨の後だから水量も豊富。

これは、もっとも長かったトンネルですね。
真ん中が高くなっていて、向こうの出口が半分隠れています。
当然灯りは一切無くて、速攻で飛ばして抜けました。

【白浜】
白浜の目的は、ランチとと温泉でしたが、ランチは熊野で食べてしまいました。
目的のお店は夜しかやっていなかったのでちょうど良かったですが。
白浜と言えば、近畿圏のリゾート地として、有名です。
人口ビーチの脇を通りかかったときも、道路まで、ビキニの婦女子多数で、
「うほほぉ〜」となりましたが、こっちは、このお天気でもジャケットにヘルメットのむさ苦しさ。
ビーチとバイク乗りはミスマッチですね。
目的の温泉は、「白浜温泉崎の湯」
日本最古の湯ともいわれるこの露天風呂は、そのまま海に続いてるかのようなロケーションにあって、開放感は最高です。
泉質はナトリウム泉らしくかなりしょっぱいですが、硫黄の匂いもします。
波が強いときは、湯船まで波しぶきが飛んできます。
血気盛んな若者だと、裸で海に入ろうとする者もいそうだけど、
怪我した人もいるでしょうね、絶対。
和歌山は、関西圏の中では、濃い温泉が多そうなので、今後は、温泉パトロールも抜かりなくやっていきたいと思います。

さて、本来は、ここが折り返し地点の予定でしたが、温泉を出た頃は4時前でした。
このまま系計画通りに進めば、間違いなく日が暮れた山中を走ることになります。
それは、苦痛以外の何者でもありません。
そこで、予定を変更して、このまま北上して帰ることにしました。
阪和自動車道にのれば最短です。
でも、高速は退屈だし、トリではさらに苦痛です。
いつものように、『ツーリングマップル』をパラパラ。
県道28>国道424>県道62というリートを選択しました。
『ツーリングマップル』で良さ気なルートを探し、
nuviで繋げていきます。
このコンビは最高ですね。

【まとめ】
紀州は、やはり距離が伸びます。
山は深く、尾根から見る風景はこの地ならではでしょうか。
深山幽谷のイメージが似合う地ですね。
世界遺産に登録された熊野古道とそれに関連する歴史や旧跡も、興味を注がれるところです。
走り抜けるだけでなく、じっくりと味わう旅を企画したい気になります。

走行距離:484.7km
合計時間:13時間12分
移動時間:10時間29分
停止時間:2時間43分
移動平均速度:46.2km/h
燃費:約25km/l〜31km/l

【トリッカー】
大塔安川林道のような、滑りにくく締まったフラットな林道では、トリッカーは非常に扱いやすいです。
タイヤは、ロード寄りのGP210ですが、このタイヤは、コンパウンドが柔らかいので、随分とキックバックが穏やかで、このような路面ではグリップも充分で、相性が良さそうでした。
少しぬかるんだりグリップが必要なところでは、純正の方が良いかもしれないですが、ブロック剛性を確保するためにコンパウンドが固くなるので、キックバックが強くなります。
FIモデルよりややサスが固くてトリックをやりやすくしているキャブモデルでは、GP210のほうが私の乗り方に合ってそうです。特に、キックバックの突き上げが弱まったことは、ツーリングでの負担を減らしてくれた気がします。
ウェット性能は良いらしいですが、苔やら落葉などは、純正よりも滑りやすく感じました。
苔や落ち葉は、フツーに滑りやすいですが、滑った後のグリップが回復しにくい印象です。
この点は、注意かも。

トリッカーに施したAIキャンセルは、アフターファイヤーが減るなど、よりスムーズフィールで、効果を感じ取れました。
ただし、元々、さほどアフターファイヤーはひどくはなかったので、再び元に戻してフィールを見てみようと思います。

投稿者 aw@bitlog : 2010年07月11日 20:48

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コメント

おっと
当初の計画とだいぶ変わってたんですね~
私も奇絶峡から帰ったんでメールすれば合流出来たかもですね
てっきり今頃は潮岬だろうと思ってました

そうそう
龍神~十津川は40キロちょいじゃないですかね??

投稿者 wave : 2010年07月11日 21:46

はやっ!

そうなんです。
やっぱり夜中に山道は走りたくないんで。(^_^;)
龍神〜十津川は40kmですか。
Googleで引いたんですけど、内心、「いやもっと走った気はする」と思っていたので、納得の距離ですね。
ホンマ、イヤになりましたよ。(笑)
紀州は、また何度かパトロールに行きますので、
今度、がっつり水先案内願いますよ。

投稿者 aw : 2010年07月11日 22:13

私は昨年だったかな 十津川から竜神へ抜けたんですよ。
竜神まで20Km....ん?いつまでたっても20Kmみたいな.....でした。
どこが国道やねん って後悔しながら竜神へ向かっていたことを思い出しました。あのルートは2度とゴメンだと思っています。

オニイサン タフですね~~。

投稿者 ネエサン : 2010年07月11日 23:14

ネエサンも行ったんですか。
でも、クルマででしょ
あの道は、クルマのほうが大変ですよ。
4輪は、タイヤが多い分左右の揺れが大きいです。
すれ違いだって気を遣うし、見通しの悪さでも疲れます。
その点バイクは楽だし、たぶん、トリッカーならさらに楽です。
ただし、路面がドライであることが条件ですけどね。

投稿者 aw : 2010年07月12日 00:05

お疲れさま。トリで484.7km、お尻痛くなりませんでした?
今の僕にはとても付いて行けない距離だな。(^_^ゞ
オフロードを見るにつけ、今年こそは何とかバイク復帰を!って考えてしまうのですが
最近、ネットで近場の林道ダートを検索しては涎を流してますよ・・・

投稿者 路渡カッパ : 2010年07月12日 00:29

さすが、わかってらっしゃる。
尻はね、今日のお昼頃まで痛みました。(^_^;)
最後の高速は辛かった。

肩押しましょうか?
最近のバイクは、楽ですよ。
ヘルニアで、カカトアップしかできない私でも走れてますから。
フュールインジェクションは、クルマと同様に扱いよいエンジンフィールを提供してくれます。
クルマは、車椅子になっても乗れますけど、バイクは足腰が立つうちですよ。(笑)

投稿者 aw : 2010年07月12日 01:15

トリッカーで500km!
やるな、ニイサン。
泊まれば良かったのに。
太地町の「白鯨」、いいですよ。

ともあれ紀伊半島は、内陸のクネクネ道を選んでもリアス式海岸のクネクネ道を走っても、なかなか目的地へたどり着かない印象があります。
オマケに平均速度が遅いし。
でも、楽しんですよね。この辺りは。

投稿者 Nylaicanai : 2010年07月12日 07:08

メリハリがあると、距離感は感じないですね。
高速ばかりとか、クネクネばかりが続くと疲れます。
時々スタンディング姿勢をとれば、お尻の痛みも我慢できます。
泊まりは無しでしょ。
どうしても翌日の雨の中を走らせたい?(笑)
紀州は、これからガッツリいきます。
当然、泊まりありです。
良いネタ期待してますよ。

投稿者 aw : 2010年07月12日 09:12

トリッカーだとR425は楽しそうですね~!
昔ZRX-Ⅱで通った時は二度と通るか!って思ったんですけど、トリッカー乗ってる今だと通りたい道ですね。

投稿者 めんるい : 2010年07月12日 22:23

ZRXですか、またコアなバイクで・・・。(^_^;)
あれで、R425は修行ですね。(笑)
トリッカーだとちょうどいいですよ。
それでも半部くらい走ると飽きますが。
安川大塔林道は、さらにいいですよ。
トリッカーでも気持ち良く走れます。
今度ツアーを組みましょう。

投稿者 aw : 2010年07月12日 23:03

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