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2010年06月11日

ハイテク田植機に乗った!

「今がベスト」

父の一声で、平日が田植え日となりました。
活躍するのは、井関農機の「ラブリーmini PM40」。
ちょっと型が古くて、田植機としても最も小さい部類のモデルで、四条植えです。
とは言え、乗用タイプの田植機として、基本構造は上位機と同じです。
もちろん、当然の四輪駆動。

ハンドル周りはこんな感じ。
アクセルは、レバー式だけど、基本的には、クルマと同じです。
左のクラッチを繋げば前進するし、アクセルのレバーを開ければ、スピードが上がります。
違うのは、右足で踏む、「左右別のクラッチ」。
最小回転半径を小さくするために、回る内側の後輪の駆動を固定します。
このおかげで、回転半径は、ほぼ車幅になります。
「リフト」は、後ろの植え付け装置を上げ下げします。
転回する時は、持ち上げます。
基本操作はこれくらいなので、クルマを運転する人であれば、即扱えます。
クラッチ操作があるので、AT車しか乗ったことがない人は、すこし慣れがいるかもしれないですが、
最新型では、ずっとイージーなっています。

植え付け装置。
黒いベルトで苗が送られ、この苗が乗った台全体が、1条分の幅、横にスライドします。
昔のレース編み機みたいな感じ?
まったくものは違いますが、頭に浮かんだのは、インクジェットプリンター。
「苗=インク」で畑は、印刷された紙ですね。
印刷って、用紙設定でミスしたり、インクが無くなったりで、便利な割に失敗があるんですが、
田植機でも同じようなミスがあるみたいです。

前輪のステアリングと駆動の構造。

もっとも難しいと感じたのは、「まっすぐ進むこと」です。
自動的に引いたラインを、このセンターのバーで確認しながら、等間隔で進みますが、
どうしても、微妙にカーブしたりするので、それを修正しなくてはなりません。
この辺りは、経験が要りそうです。
どうしてラインの曲がりが出てしまうかというと、絶対的な基準値で進んでいるわけではなくて、隣の苗のラインが基準になってしまうからです。
これを克服するには、絶えず「絶対基準点」を元にすることが出来れば、きれいなグリッドパターンの苗植えが出来ます。
で、思い付いたんですが、田んぼにバーチャルのグリッドを引いてはどうでしょう。
名付けて「マッドマトリックス」
田んぼの4隅に識別用の発信アンテナを立てて、仮想の苗植えグリッドを作り、絶対位置に苗植えしていきます。
苗の大きさや、植え込みの粗密は、パソコン上でも確認とセットが出来、設定ファイルを携帯経由でロードも可能。
こうすれば、植え付ける苗の量もかなりの精度で予測出来るので、苗の無駄もすくなくなります。
なにより、田植えがずっと省力化できます。
農機具の技術革新のスピードなら、きっと近い将来、そんなのが出てくると思います。

昔は、スムーズに動作しなかったりして苦労してたんだけど、
今のメカは凄いね。

投稿者 aw@bitlog : 2010年06月11日 08:16

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