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フロントフェースは、やっぱり個性的です。
でも、写真で見るより、ずっとまとまって見えます。
個性的なグラフィクスだけだと軽薄な印象になりがちですが、
アンダーパネルやホイールアーチモールなどのこってり有機的な造形が、濃密な印象を与えいると思われます。
フロントバンパーは、今のクルマらしく大きなパーティションで、
この初代の売れ行き次第で、大きくマイナーチェンジされる可能性もあるでしょう。

フェンダーの膨らみ加減はかなり魅力的です。
サイドビューで気になるのは、やはりＡピラーとルーフの折れ曲がりと、後ろ下がりのルーフデザイン。
これ、アールで繋いだらダメなのかなぁ。
わたし的には、まーるいルーフだったら、ずっと良かったです。
このクルマを斜め前から見ると、遠近法が効いて見えるので、車格以上に大きく見えます。
そんな写真写りの為にデザインしたわけではないでしょうけど、このため、後席は頭がルーフにつきそうです。
おそらく、170センチの身長の人が座ると、髪の毛がルーフにつくかもしれません。
パーソナル性を強調する為だと思うけど、最近の日産車では、GTRやフェアレディーにも見られる処理です。
ディーラーの販売員は、「デザイン優先」って言ってましたけど、そのとおりでしょうね。

荷室は、まぁ予想通りというか、マーチレベルですかね。
この外観なので、期待もしていませんが、「床下収納」は深さもあって、使い勝手は良さそうです。
HR-Vの荷室のほうが幅も奥行きもありそうですが、日常の使い勝手では大きな差はないでしょう。
キャンプなどで、荷室をめいっぱい使うには、絶対容量は不足がちかも。

内装も、外観ほどではないですが個性的です。
個性的と言っても、ただ目先を変えただけのようなものでなくて、
造形的にも、仕上げ的にも、最近の日産らしい、非常にハイレベルな出来です。
メーターのグラフィックも、ヘタな遊びもなくて、日産らしい抜かりのないデザインに仕上がっています。
この内装なら、MINIやチンクから乗り換えてもさほど落胆することはないでしょう。

エアコンのデザインもなかなかカッコイイです。

このバイクのタンクのようなデザインは効いてますね。
でも、残念なのは、「マニュアルの設定がない」こと。
販売員に確認すると、
「今の日本じゃマニュアルは売れないですからねぇ。w」
（そんなことは、ないと思うけどなぁ・・・）

乗り込んでみると、かなりタイト感があります。
悪く言えば、「せまい」。
HR-Vは、この頃のホンダの伝統で、上半身が広々感がありますが、
ジュークは、一回り狭く感じます。
幅は、3ナンバーで1760ありますけど、キャビンを絞ったデザインにしたために、
最近の小型車よりもタイト感を感じます。
個人的には、車体を小さく感じるので、悪くないです。
リアシートは、はっきり言って狭いです。
先述の通り、帽子が天井につきます。
HR-Vでは、シートの出来が悪いので、長時間の乗車は無理としても、
広さ的には、大人4人で、広さに大きな不満はでないでしょう。
でも、ジュークははっきり言って、後席の大人はちょっと圧迫感があります。
この辺りが、お遊び車コンセプトでありながらも、意外なほどに実用性を持つHR-Vとの違いでしょう。

【走ってみた】

で、ポートアイランドまで走ってみました。
シートに収まった感じは、HR-Vに近くて、違和感ないです。
ただし、全体にボンネットが高めで、マーカーライトが見える風景が新鮮です。
運転席の収まりとそこからの眺めは、はっきり言って「なかなかいい」です。
シートは、デザインはずっと凝っているし、シートリフターもあるので、ポジションの自由度は高いです。
質に関してはわからないけど、HR-Vのように滑る素材は使って無さそうです。

1500ccの114ps/6000rpmのCVTだそうです。
スペック的には、1600ccのわが１号より上。
実際、なかなかいい感じにスピードものります。
高速の合流でも不足が無いレベル。
車両重量は、我が１号の1180kgと同レベルの1170kg。
試乗車は、オプションの215/55R17を履いていました。
エンジンは静かで、加速もスムーズですが、
この車重からもわかるとおり、遮音はイマイチです。
窓を締め切っても外の音はけっこう侵入します。
HR-Vほどではないかも知れないけど、HR-Vから乗り換えてもある意味違和感ないです。（笑）
ちょこっと走っただけなので、ハンドリングはわからないですが、
電動パワステの違和感も感じず、フツーに乗れました。
まったり感もなく、ごく素直なステアフィールでした。
でも、秋に出る190馬力のターボ版のイメージは掴みかねます。
たぶん、色々強化されるんでしょうね。
でも、この1500cc版もなかなか気に入りました。
マニュアル設定がないのは残念だけど、このクルマを欲しがる年代の人は、
きっとマニュアルを求める人は少ないんでしょうね。
HR-V乗りの方は、このジュークやRVRが気になっている人が多いみたい。
ホンダから出ないのが寂しいですね。