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2010年05月10日

ウランマニアの聖地「人形峠かがくの森プラザ」

「ウランマニア」ってーのがいるかどうかは知りませんが、
私的には、「事業仕分け」によって将来見られなくなるかもしれないレア物件、いわゆる「事業仕分け物件」として、記録にとどめようと訪れました。
行ったのは、ゴールデンウィーク初日の5月1日。
開館の5分前だった事にあると思いますが、私以外に来場者の姿は見えません。
「もしや休館?」との疑念を持ちつつ入り口の扉を開けました。


入ってすぐに、案内係と思しきお姉さんの笑顔。
(あー、やってた・・・)
そこで、記帳を求められます。
当然、真っ白なページの一番上です。(笑)

このキャラの名前は、調査不足ですが、
たぶん、ウラン原子のイメージなんでしょうか。
「ゆるキャラ」ってほど緩くないし、ビミョー。

ここ「人形峠かがくの森ぷらざ」は、「人形峠展示館」「人形峠アトムサイエンス館」」「上齋原スペースガードセンター展示室」の3つの施設の総称です。
「かがく」と平仮名なのは、たぶん「科学」と「化学」の両方に関連しているからでしょうね。
でも、なんでここに宇宙開発関連の展示があるのかは不明です。
だって、ウランは放射線の関係で、人里離れる必要もありますけど、宇宙の展示はその必要がなさそうですから。
ともかく、3つの施設という関係か、冊子の数もこんなに多いです。
でも、それにしても多過ぎ。
実際に持ち帰りましたが、どうみても内容が被るものがあります。
まぁ、いわゆる「学習施設」の側面もあるんでしょうけど、ちょっと無駄なような・・・。
入場料だって無料ですしね。

展示内容は、「難しい内容を簡単に」って事でしょうけど、
やっぱり、難しい・・・(^_^;)
つか、日常生活とかけ離れ過ぎで興味が湧きません。
たぶん、ホームページでFlashやムービーで解説したほうが、ずっとわかり易いでしょうね。

ガイガーカウンターの実演展示です。
実際に放射能を測定しているわけじゃないでしょうけど。

ウラン燃料の移送容器の模型だそうで。
模型とは言え、旋盤の削り出し多用で非常に忠実に作っています。
これは、相当な費用がかかっているはず。

こちらは、「上齋原スペースガードセンター展示室。
薄暗い中にモニターを使った展示が多いです。
これは、ゲームシミュレーター。
これまた、1点物っぽい凝った造りをしています。
残念ながら、ゲーム自体は、最近のテレビゲームに慣れた子供には訴求しないでしょう。

でもね、解説のソフトなんかは、けっこうきちんと作っています。

ただし、「調整中」の張り紙が貼られたモニターが多いです。
なんつーか、GWに間に合わせてばっちり調整ってわけにいかないんでしょうか?
せっかく施設はつくったのに、運営のやる気無い感じを受けてしまいます。

なかなかカッコ良さそうな展示なんですけどねぇ・・・

こちらは、人形峠アトムサイエンス館です。
子供が遊べるのは、こちらのほうですね。

これは、光ったボタンを押して点数を競うアレです。

スタートでこうなります。
これも、お金か勝手そうなハードなつくりですが、
なかなかアート感覚があってカッコいいです。
ここの中の展示で、これが一番気に入りました。
うちの壁にほしいです。(笑)

階下には、ライブラリースペースがあります。

こんな感じで、なかなかお金と場所を使った施設ですが、
私が入館してから、入って来たのは、僅かに一組のグループだけ。
しかも、そのグループは関係者の知り合いだったようで、記帳だけして出て行きました。
果たして、この連休中に何人の来場者があるのか、
案内係のお姉さんは、ずーっと人の来ないエントランスで、入り口のドアを見ているのか、
果たして、この施設は事業仕分けの対象になるのか、
そんな心配をしつつ、後にしました。

ちなみに、人形峠の由来は、これ。

人形峠のウラン採掘に関しては、色々と複雑な問題もあるようです。

「ウラン採掘と人形峠旧ウラン鉱山」

「人形峠・核燃料サイクル開発機構(旧動燃)事業所視察」

投稿者 aw@bitlog : 2010年05月10日 08:29

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コメント

この手の施設は毛利衛さんの科学未来館に行きました。あそこも事業仕分けで槍玉に挙げてましたね。

投稿者 Anonymous : 2010年05月10日 12:11

>Mr.Anonymous

危うさでいえば、こっちのほうがずっと危ない気がします。
私が子供だったら、絶対に行きたくないですから。(^_^;)

投稿者 aw : 2010年05月10日 12:27

どうしたもんでしょうかね、利用したとしてもおそらく1度っきり、子供たちの教材としても・・・
わずか10分ほどの日本昔話での人形峠由来はもう忘れないだろうし、この方が効果絶大?
この施設維持に毎年どれほどの税金がつぎ込まれてるかは知りませんが、少額とは考え難い。
あまりにも無意味な気がしますね。こんな施設が全国にあると思うと・・・廃虚予備軍ツアーの方が人が呼べそうです。(^_^ゞ
キャラクターは何故か中国パクリキャラ的な匂いもしますね。(▼_▼メ)

投稿者 路渡カッパ : 2010年05月11日 01:36

そうなんですよ。
贔屓目に見ても、「また来たい」なんて気持ち起きそうにないです。
お金は、相当にかかってますよぉ。
しかも、同じ建物内にあるにもかかわらず、ホームページやパンフは別々に作っているところなんて「独立主義」だし。(笑)
しかし、収入の倍も消費している借金大国である現実以前に、
こういう意味のない施設を作ってしまう、それを許してしまうのは、システムとして狂っているとか思えないですね。
一言でいうと、「アホか!」でしょうか。

「ところで、この施設の来場者は何人でしょうか?」

事業仕分けで、蓮舫議員の質問シーンを見たい気がします。

もっとも、このウラン開発自体、想像を超えた無駄遣いじゃないかと思うんですが、国産ウラン開発の研究にすごい予算が使われただけでなくて、今は、廃棄かんする検証を頑張っているそうです。
一言で言うと、「やっちゃった」ですかね。

投稿者 aw : 2010年05月11日 06:58

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