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とにかく、木曜の朝は寒かった。
見晴らしのいい琵琶湖西部を走るR161を走っていると、
周りの山々の状況が垣間見えます。
北の方は、雲の色がややグレーで、山の峰々は白くなっています。
これから、あの山の間のルートを走るのかと思うと、
頭の中にも暗雲が拡がります。
まぁ、現場主義なんで、とりあえず現地に行ってみて、ダメならＵターンですね。

R303は、琵琶湖北部から、米原、大垣をパスして岐阜に向かう北部ルートです。
以前は、細い峠道が多くて、「酷道マニア」にも一目置かれるくらいの厳しい国道でしたが、
昨年11月にメデタク全線開通してきれいになりました。
なので、雪や氷さえ無ければ、快速快適なルートです。
しかしながら、この時期はかなりヤバ目です。
米原、大垣ですらかなりの降雪スポットですが、そのさらに北側の峠エリアですので、平地に雪は無くとも、しっかりと雪は降っています。

入口の辺りで、これから進むルートの峰をみると、若干白くなっています。
明らかに降ってます。（汗）
一応、「通行止め」とか、「チェーン規制」とかの看板はないので、
ここで中止の判断は出来ないですね。
走り始めて暫くして、路肩に白いものが見えてきました。
気温は、まだ零下にはなっていません。
まぁ、初雪っぽいので、路面温度も凍結までには至っていたい様子。
それでも、飛ばすには勇気が要ります。
志賀と岐阜の県境は最も降雪が多い地点です。
これは、以前にも経験しているのでわかります。
そこに近づくにつれて、道路以外はかなり白くなり、道路の真ん中にも雪が残り始めます。
こうなると、かなり緊張が高まります。
夏タイヤのおまけにFRですから、ちょっとした路肩の雪でも滑ります。
でも、この雪景色は何度見てもいいですね。

これがあるから止められません。
本当にオープン四駆が欲しい！
昔で言えば、ジープやらジムニーなんかがあった訳ですが、
本格四駆のオープンモデルってなんで無いんでしょうかね？

【R303雪景色ドライブ】（無駄に長いです）

県境を越えて揖斐川町に入るとと徐々に雪も無くなっていきます。
さて次は、岐阜からどうするかです。
R256で郡上経由で、ふたたび若干のリスクをともなうも、楽しいワインディングを選ぶか、
大人しく街に出て、宿泊地の中津川に急ぐか、です。
携帯で天候を確認すると、郡上はギリギリオッケーみたい。
ただし、郡上から西の状態は読めません。
ただ、時間はたっぷりあるし、早く着き過ぎてもやることもないので、冒険を選択です。
ダメなら退却するだけの余裕もあるし。
そんなわけで、岐阜からはR256を北上です。
でも、どうやら、雪雲の南端をなめて入っていたみたい。

R256を北上する途中でみた山です。
きれいに、途中まで雪が来ています。
いかにも「すぐそこまできている」感が伝わってドキドキです。
それでも、郡上までは、雪はありませんでした。
降ったのかも知れないけど、残っている雪も見えませんでした。
とはいえ、「そこまで来ている」感は増すばかり。

郡上のあたり。
本来見えるはずの山々が見えません。
どうやら、雪キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
この分じゃ明宝のほうは、確実に降ってますね。
びびりながら、R256を下呂方面へ。
郡上からは、南下する方向なので、雪は大丈夫でした。
R256でＲ41に出てから少し南下して、斜めに中津川を目指します。
この加茂郡白川町のあたりは、なかなか良い道が多いです。
R256などは、若干交通量もありますが、県道は、かなり少なめ。
つか、ほとんど無かったりします。
理由は、途中に「林道？」ってつぶやいてしまう箇所があるからでしょう。
なので、たまに出会う車は、地元ナンバーばかり。
沿道の風景も、山あいの農村の風情が残っていて、こういう風景は、本当に気分が安らぎます。
東京に居る時でも、さすがにこの辺りへの遠征は少なかったですが、
もう少し開拓したかったエリアの一つです。
で、通ったのは、県道r68-r408と行ったルート。
その北部を走る、r70も、走りと風情を楽しめる良いルートでした。
県道r68-r408は、r70よりもコーナーが穏やかでのんびり走れます。
共に、峠のあたりは、しっかりと林道状態で、対向車と出会うとちょっと厄介だったりします。
運転に自信が無かったり、ゴージャスな車に乗られている方は、通らないほうが無難ですね。
『ツーリングマップル』にもありますが、バイカーには文句なしにお薦めです。

そんなわけで、大きな問題もなく、予定より若干早めに宿泊地の中津川に到着。
宿はネットで予約した「安い」ビジネスホテル。
どうせ素泊まりだからってーのと、意外に「展望風呂」があるって事で選んだんですが、
すごかったです。
車を停めた「地下駐車場」に、全く明かりが点いていない時に、少し悪い予感がしましたが、
調度類はかなりやれた感じで、部屋のドアの下の方は、板が剥がれかけています。
かなり不安な気持で、「展望風呂」に行くと、お湯がはいっていません。（笑）
シングルで予約を入れたのに、頼みもしないのにツインの部屋になって、
しかも料金がさらに安くなっていたのは、このせい？
怖くて理由は聞けませんでした。（汗）
お風呂は自室ので入りましたけど、お湯の色が微妙。
妙な「浮遊物」もあります。
浄水タンクの状態が心配になります。
安宿は、こういう「ネタ」の宝庫なので楽しめますが、
衛生的にも問題ありそうなので、次回からは冒険はやめようと思います。

この日の夕食は、食べログで調べた、居酒屋「七りん」。

都心の激戦地に較べれば、コストパフォーマンスが高いとは言えないですが、
お店は活気があって、仕事は丁寧で、どの料理も不安無く頂けます。
単品の料理はやや高めですが、おすすめメニューはお得です。
写真は、「けいちゃん」と呼ばれる鳥と野菜の炒め郷土料理。
安くて美味しいし、ビールに最適でしょう。
特別な料理では無いですが、岐阜にきたら「けいちゃん」を選択するのは悪くないです。

翌日は、晴れてこそいますが、北側の空は、昨日よりもずっと濃いグレーです。
この日の予定ルートは、R19を北上して権兵衛街道を抜ける予定ですが、
どうも、かなりヤバ目な臭いがします。
これも、ダメならＵターンって気持で行きました。
対向車線の車の状態を見る限り、「なんとかなるか？」でしたが、
程なく路肩に白いものが見え始め、
中津川から30kmほど進んだところで、路面も白くなり、ここでこれ以上は危険と判断して撤退しました。
権兵衛までは、まだ30km以上ですから、完全にアウトです。
中津川から飯田市方面に抜けるには、R256か、高速に乗るしかありません。
よせばいいのにR256を入りましたが、少し登ったところでアウト。
橋の上がアイスバーンでした。
ちょいとアクセル踏むとツルツル滑ります。（笑）
再びＵターンして、素直に高速に乗りました。
まぁ、このまま高速で行くと、時間が早すぎなので、伊那で降りていつもの杖突街道です。
相変わらずこの道は気分良く走れます。

そんな訳で、午後６時頃、無事東京着。
それにしても、東京は車が多いし、渋滞がひどい！
一番しんどかったのは、この渋滞。
平均速度は、自転車並ですからね。
車の性能なんて全然意味ないです。
この渋滞を解消するだけで、相当な省エネになるんじゃないでしょうか。

つづく・・・