bitlog

ここのところの私の不幸続きは、これまでの報告の通り。
なので、今回のツーリングでも、ちょっと心配していました。
オフィスの駐車場で、念のために雨具なども用意しておこうと、１号に積んでいた雨具をトリに積む事にしました。
雨具を積もうとした時、トリッカーが傾きました。
支えるのも間に合わず、ガチャーン。
やや斜面に停めていたため、車体が前にずれて倒れてしまったみたいです。
慌てて起こしたものの、クラッチレバーは押し込まれて、さら微妙に曲がってるし、シフトペダルも曲がってます。
「不幸健在」ですね。
行く前からこんな具合で、けっこう凹。
夜中に世田谷の住宅街で、工具を引っぱり出して、バイクを弄っているのは、怪しさ満点。
真剣に、先行きが不安になりました。
ああ、何事もなければいいけど・・・。

待ち合わせ場所のセブンイレブンに行くと、すぐにBuickさんと思しきオサーンに声をかけられました。
相手が、オサーンとわかるとホッとするのが、オサーンたるところです。（笑）
でも、このオッサンのトリッカーが半端ないっす。

前から見れば、まぁちょっと『スカ』入ってるくらいなんですけど・・・

とぐろ巻いてます。（笑）
ステンのリングを繋ぎ合わせてます。
どんだけ溶接？みたいな。
しかも立体ですからね。
三度の飯より溶接、みたいな人じゃないと、こんなのムリでしょ。

自転車な人にはピンと来るでしょう。
BMX のペダルが、フットレストの代わりについています。



しかも、当然回転します。
すみません、意味わかんないんですけど。（笑）
「考えるな、感じろ」ですかね。

極めつけは、このリアビュー。
なんか、シートの下に、｢ミラーボール」みたいな丸いものが挟まっています。



茶瓶？
どうやらマフラーのようです。
本来なら、エアクリーナーやら、バッテリーが収まるスペースですが、
それらは他に追いやられて、代わりにこの｢ミラーボール」がその場所を占めています。
泥よけすらついていない無いですが、シートの下に、断熱シートが見えます。
もはや、異空間ですね。（笑）

メーターが無い！
なわけ無い。（笑）
デジタルメータ付いてます。
でも、玄人は、フロントフォークの先っちょに注目です。
若干、延長してます。
チョッパーなバイクでは、見かける技ですが、
この手のバイクで見かけたのは初めてです。

フロントのフェンダーです。
ここまで短くカットすると、泥よけとしての機能は無いですね。（笑）

アンダーガードは、スケボー風です。
底には、フィンがついています。
「なんで？」って思っちゃだめです。

このカスタマイズは、ものすごくインパクトがあります。
まぁ、ドレスアップって、実際の機能上の効果が少ないものが多いですが、
このトリのカスタマイズは、走りには一切関係ないばかりか、邪魔にすらなります。
はっきり言って、方向が全く普通じゃない。
「カスタムバイク」じゃなくて、「バイクをネタにしたオブジェ」てくらいに違います。
これは、面白いですね。
全く別の世界観です。
もはやアートの域です。
実は、このモデル、カスタムバイクとしてモーターショーに展示されていたものだとか。
ショップに宙づりに展示されていたものを、Buickさんがお求めになったものだそうです。
だから、当然完全ワンオフ。
たった１台のモデルです。
途中で、少しだけ試乗させてもらいました。
全体に重くなっていることと、特異な形状のマフラーのせいか、
低速でのピックアップはややいまいち感がありますが、
回転が上がってからの伸びが良くて、思っている以上にスピードが出ています。
マフラーの制作者は、元ヨシムラの職人さんだとか。

程なくして、箱さんとの１年ぶりの再開を果たし、
いざ、オサーントリオトリッカーズで出発です。
１年前のトリオフミでは、つい、調子に乗ってとアクセルを開けていまい、
先導役としては、全然だめでした。
しかも、最年長なのに。
今回は、その反省も踏まえ、年長者らしい振る舞いを見せねばなりません。

当日は、それまでの天気予報とうってかわり、曇り時々晴れで、しかも湿度も下がって上々のツーリング日和。
相模湖から秋山道に入って、目の前に車の影が無くなると、ムズムズしてきます。
別に反省を忘れていたわけじゃないけど、ついついアクセルを握る右手に力が・・・（笑）。
途中で、buickさんの「アートなトリ」に載せてもらいましたが、これが乗りにくい！
高くて押さえが効きにくいハンドルはともかく、
くるくる回るペダルは、シフトチェンジのたびに回ります。（笑）
こんなので走っている人の事を考えねば！
って、少しだけアクセルを緩めました。（本当か？）

そんな感じで、秋山道を抜け、再び甲州街道に入ったと思ったら、
今度は、笹子峠で回り道。
私のわがままツアーのウォーミングアップです。

塩山の恵林寺脇のカフェで休憩です。
９時半前、ここまで、２時間強。
信号がほとんどないので、予定通りに進みます。

このカフェ「KEIRIN」は、お寺のすぐ脇にあって、なかなか洒落た外観をしています。
もっとも、中は結構なんでもありな感じで、そういういみでも「自由なアート」してます。
お寺に面した窓が大きく、参道を見渡せて、「テンプルカフェ」のキャッチに偽り無しです。
この前を通りたびに、立ち寄ってみたいと思っていたので、良い機会でした。
オサーン同士ということもあり、昔のバイク談義に花が咲きました。
十分に休憩を取った後、いよいよクリスタルラインに向かいます。

塩山から、ここ牧丘町柳平までは、実にコンディションの良いクネクネが続きます。
ただ、標高が高くなるにつれ、キャブレターが不調になります。
コーナーの立ち上がりでアクセルを開けるも、ズボズボボボって失速する気配あり。
これが結構焦る。
トビラの写真の鳥井峠は、このあたりですが、ここで他の二人に聞くと、やはりズボボボだったとか、
同じバイクだと、不調も同じである意味安心です。（笑）

木賊（とくさ）峠にて。
週中のジメジメがウソのようで、クリスタルラインは、涼し過ぎるくらい。
途中、２台ほどのバイクに出会いましたが、相変わらず交通量はゼロに近いし、
ここでも気持ちよくクネクネ三昧です。
いや〜気持いい！

この後、前回の通行止め箇所はそのままだったので、やはり前回と同様のコースをとりました。
途中わずかにオフロードがあって、オフ走行未体験の箱氏と、泥よけのなしの回転ペダルのBuick氏には、若干緊張を強いてしまったかも。(^_^;)
それでも、少しくらいのオフなら何とかなるのがトリッカーの良い所。
転倒もなくやり過ごせました。

この後は、　Ｒ23から、甲府盆地の縁をなめて走る農道を快走して、ちょっと遅いランチに、いつもの「七福」に向かいました。
名物のほうとうを食した後、お友達を訪ねられる箱氏とは、ここでお別れ。
地元が近いBuick氏とは、甲州街道の初狩から都留へ抜ける道を通り、さらに道志に抜けました。
いつも、そこそこ交通量がある道志道ですが、この日は結構スイスイ。
何事もなく、相模原に着いてしまいました。
ここで、地元のBuickしとお別れ。
私は、最後のお楽しみを味わう為に、そのまま「いこいの湯」入りです。
いやぁ〜、今回は極楽なツーリングでした。
でも、若干普通の人とは走り方違うことは、うすうす感じているので、
他の二人がどうだったかは微妙です。(^_^;)
ともかく、箱さん、Buickさん、お疲れまでした。

＃行く前の不安は、今回に限ると大丈夫みたいで、何事もありませんでした。
って思っていたら、他の二人には事件があったようで。
Buickさんは、到着目前にリアタイヤのパンク。
箱さんは、自宅の営業車に写経のような落書きをされていたとか。
私の厄を引受けてもらったみたいで、すみません。(^_^;)

総走行距離：326.8km
時間：約11時間
最高速度：96.7km/h
平均移動速度：44.4km/h

【ホイールテープ】

箱さんからのお土産です。
早速、日曜日に装着してみました。
きれいに貼るのは、難しくて、かなり凸凹ですが、
気分転換にはなりそうです。
箱さん、ありがとうございました。