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2009年06月05日

会津越後奥志賀ツアーその4

すっかり凹んでやけ酒を煽った翌朝。
朝と言っても4時前です。
狙いは、朝もやの風景と棚田。
どうやら今のところ雨は落ちていません。
あたりは、朝霧に包まれて真っ白。
「ひょっとしたら?」
なんて期待を持って、2号を昨日行った見晴らし台に走らせました。
そこで、朝の風景を撮った後、棚田の風景を収める算段。
しばらく、クルマの中でその時を待ってましたが、
聞いたのは、バラバラと幌をたたく雨音。
まぁ、そうは上手くいかんワナ。
良い時間になっても明るくならないので、残念ながら断念。
戻る途中、小振りになった所を見計らって、雨の棚田を撮りました。

【参考POIマップ】

まぁ、これはこれでいいかも。
ホントに撮りたいなら、滞在して何枚も取りながら粘る覚悟がないとね。
そんなわけで、朝食をとった後、すぐに宿を発ちました。
その雨の中の宿から小千谷に抜けるR24は、震災後の新しい道故に、きれいで走りやすいです。
しかも、さほど標高は高くないながらも、高地の谷戸にあるような地形ゆえ、山陰がないに等しく、
非常に開放的なワインディングを味わえます。
生憎の雨の中でしたが、その良さを十二分に堪能出来ます。

【山古志R24】

きれいな路面、
適度なアップダウン、
見晴らしの良い適度なコーナー、
最小限のガードレール、
遮るものがない空と自然。
ゆったりとしたイングリッシュ・ワインディングに近い雰囲気が、少し味わえそう。
こんな道が、山古志付近では、グルグルと周回しています。
震災後は、自転車やバイクで訪れる人が増えたのだとか。
自転車なんかもいいっすね。
疲れたら、景色のいい棚田を見ながら、オニギリでも食ってまったりしてね。

近くの路地販売所にて。
地元の人が、採れた作物を置いていて、地元の人が買っていきます。
昨夜、私が見事に期待を裏切られたものが、ここにあります。
アイスボックスを持ってこなかったことが悔やまれます。

このあと小千谷に出た後は、普通に走ればR117ですが、わざわざ退屈そうな道路を走る道理はありません。
雨も上がっちゃったしね。
予め、北西のエリアに美味しそうな道の臭いも嗅ぎ取っていたので、nuviをグリグリ。
登録していたポイントを目的地にセットするとルートが引けたので、ゴーです。
POIマップでは、小千谷の下の旗と旗の間。県道53号線(訂正:56号でした)です。
若干の不安を残しつつ入ったものの、これがもう、ドンピシャ。
山古志の道も良かったけれど、ココは、今まで色々走った道の中でも、とびっきり。
私が夢に描いた道のイメージにとっても近いんです。
小振りだけど見通しの良いコーナー、
そしてまたお手ごろなアップダウン。
景色はぐっと牧歌的で、典型的な里山の風情。
空が広くて、ガードレールも極小。
実は、地元人のA氏が後をついて走っていたんですが、
地元人すら感動するナイスなカントリーロードでした。
後から、A氏が得た情報によると、
「真人(まっと)ムジナ(狸?)という人を化かす狸が居たという伝説の残る街道」とか。
ひょっとして化かされていた?(笑)
でも、本当に白日夢のように楽しい道でした。
こういう謂れのある道っていいですね。
この小千谷、十日市の西北に位置するエリアは、かなり臭います。
こんな道の宝庫かも?
ああ、すぐにでも行きたくなってしまった。うずうず(^_^;)
ところで、誤らねばならないことが。
実は、この道、録画し忘れましたぁ!(化かされた?)
あまりに感動したのでつい・・・。
興味ある人は、是非ご自身で行ってみてください。

あまり寄り道ばかりしているわけにも行かないので、R117を急ぎます。
久しぶりに、クルマが連なった道を走った気分。(笑)
奥志賀に繋がるR502も近づいてきたところ、道の駅「信越さかえ」で、一服。

やっぱ、これがないとね。
旅にアイスは基本でしょ。
これで、鋭気を養い、いざ出陣です。

R502への入り口は、イマイチわかりづらくて、ナビがなければ迷いそう。
まぁ、林道などではありがちだけど、そんな感じ。
相変わらず、他のクルマとも出会うこともなし。
開けた直線で、記念写真。

この虚空感、結構好きです。

【R502野沢温泉辺りまで】

ここもまた、気持いいです。
ただし、針葉樹なので、ちょっと鬱蒼感あり。
会津の明るい雰囲気のほうが好きかな。
たぶん、夏は涼しげでいいかも。
奥志賀方面に近づくにつれて、徐々に標高が上がっていきます。

【R471奥志賀】

奥志賀は、すっかり高度もまして、恐らく最高高度を走るドライブルートです。
木々は、白樺などの高地型の樹木にかわり、明るく華やかな印象。
この道は、晴天に走れていれば、高度を実感出来たことでしょう。
ちょっと残念。
また来いって事?(笑)

このしっとりした感じも捨て難い?

そんなわけで、お楽しみも終了。
志賀高原一の瀬に到着。
いかにも“レジャー“な雰囲気ですね。
この後は、R292を下って草津を目指しました。

【R292志賀高原ー草津】

尾根を走るこの道路は、景色は雄大でいいですが、路面はかなり荒れています。
上りも急だし、正直好みではないです。
観光のクルマも多いので、走りを楽しむと言うよりは、風景を楽しむ感じでしょうか。
それでも横手ヒュッテ近くの駐車場には、羽根つきのクルマや、レーシーなバイクなどが、エンジンを吹かしていたので、そっち系の方にも好まれているんでしょうか。

とにかく、白根山付近は、硫黄の臭いがすごいです。
この辺りは駐停車禁止になってますが、
渋滞解消が目的と言うよりは、硫化水素による事故防止かな?

ああ、書くの疲れたぁ。
まだ終わらないですね。
その5に続きます。

投稿者 aw@bitlog : 2009年06月05日 06:38

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コメント

それにしてもズイブンの距離走られたんですね
さすがに志賀のあたりは、筑波山的な人だかりもありそうな映像でしたが、
雨のせいもあるでしょうが、ビデオに人影がないですね
棚田って「天地人」の影響か?最近旅番組にも良く取り上げられてるようです
awさん絶賛の県道53号って、手近の地図ではわかりませんでした
ちょっと調べて、行く機会があれば走り候補にしたいと思います
「志賀高原」行った事ないなぁ、高速でドンと行っちゃうパターンが多いからかもしれません
こんど下道もチャレンジするか?きっとしないだろうな、横着モンの私だから・・・
しかし、大叙事詩のようになっちゃいましたね、旅行記、イギリスなんぞ行ったらどうなることやら?
障子の隙間からの写真が気に入りました、ちょっと変体チックで、でも被写体が・・色っぽ・・女・・やめときます
まじめ一筋の「しんさん」でございます(力説)

投稿者 しんさん : 2009年06月05日 13:28

すみません、訂正させてください。
53号ではなくて56号線でした。
この辺りは、他の道もめちゃめちゃ美味しそうですよ。
棚田ツアーは、十日町の川西地区ってところらしいですね。
どうもブームだそうで、アマプロ含めたカメラマンが、前日から撮影の場所取りをしているそうです。
山古志にもそういったカメラマンが来るそうです。

私は、高速走行が苦痛です。
何もせずにハンドルを握ってるのがつらい。
子供の頃から、じっとしているのが大の苦手です。(笑)

叙事詩になっちゃいましたね。
こんなつもりじゃなかったのに。
クネクネのタイプがそれぞれ違ったので、どれもはずせませんでした。
偶然ですけど、我ながら良いルートだったと思います。

ダメですよ、『太陽の季節』の真似しちゃあ。(笑)

投稿者 aw : 2009年06月05日 14:11

雨も本降りのようですね、でも
山古志R24、アップダウンといいワインディングといい
絶好の加減!なにより見通しが利くって言うのが最高ですね。
なかなか無いですよ、こんな道!
ほんで、それ以上の道?夢の道・・・ムービー無しぃ!(;-_-メ;)
こうして見ると、道も色んな表情を持っていて
やっぱり良いですな、ドライブ♪

投稿者 路渡カッパ : 2009年06月05日 15:26

山古志のワインディングも絶妙ですね。
晴れていれば、最高でしたね。
R56は、なんていうか、さらに、もう少しコンパクトにした感じ?
もう少し先の読めない変化があって、
たぶん、それが、「ムジナが化かす」って謂れになっているんだと思える道です。
道路と言うより、「径(こみち)」的とでもいうか。
多分、昔から人が歩いていた道の幅を広げて、クルマが走れるようにした道かなと分析しています。
こういう道って、昔の日本の里山には多かったと思うんですけど、今は、谷をショートカットしたり、トンネルにしたりで、少なくなりました。
このエリアは、棚田の存在に見られるように、里山がまだ生きていて、それでこういう夢のような道が残っているんじゃないかと思います。

日本は、地形が複雑で、自然も微妙に違うので、色んな雰囲気の道が存在しますね。
特に、今回のルートでは、その思いを強く持ちました。
『道の本』なんて出来そうですね、

投稿者 aw : 2009年06月05日 16:50

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