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2008年01月14日

フォレスターというクルマ

父親のためのクルマ選びが完了しました。
この、3連休、都内を走り回って、結局最初に立ち寄ったディーラー系中古店で決り。
特に今日は、朝から走りっぱなし。
ああ、疲れた。

決定したのは、スバルフォレスター の特別仕様車、2.0X10th Anniversaryモデルです。
登録は、昨年の6月、走行距離は1600kmほどの、まだ新車の風情が残る極上車です。
おそらく、試乗車>代車のクチでしょう。
フルモデルチェンジにより、いっせいに放出された一台と思われます。

このフォレスター、そもそも、インプレッサをベースに企画されたSUV車。
ホンダのCR-Vとはほぼ同期で、「クロスカントリーブーム」に乗るべくスバルが放ったクロカン車です。
当時のホンダもそうですけど、本格四駆のシャシーを別途作るのはしんどかったんで、
乗用車のシャシーを利用できるクロスオーバー車は、そういうメーカーの事情にもかなったんでしょう。
ホンダは、悪路ではイマイチなデュアルポンプ式のカジュアルな四駆であったのに対して、
スバルは、伝統のフルタイム四駆を奢りました。
もっとも、ベース車からして四駆ですから、ラインを考えれば、四駆になるのは当然ですが。
ともに、オフもどきのオンロードな出で立ちながら、
この駆動方式の違いは、メーカーのカラーとも言えるでしょう。
何かと新しい型を起こすホンダに対して、資源が少ないスバルは、一点集中です。
つまり、クオリティー高いシャシーやエンジンを、できるだけ共有する事で、生産性を維持していました。
いわゆる「オーバークオリティー」ってやつです。
でも、その為に、車体が重くなったり、内装のクオリティーなどにコストのしわ寄せが来たのも事実。

洒落た外観と、「アーバンカーボーイ」っていうCFで、若者にヒットしたCR-Vに対し、
どう見ても、やぼったく地味なイメージのフォレスターは、玄人好みのクルマとして受け入れられたようです。
正直なところ、このフォレスターのスタイリングは、大嫌いでしたが、
視界のよさや、ハンドリングなど、クルマとしての基本性能や、メーカーの姿勢には一目置いてました。
つか、ずーっと気になってました。
実は、7年前にHR-Vを買う時に、候補のひとつとして考えていたのがフォレスター。
実際に試乗もして、マイルドだけどしっかりした乗り味に感心したものです。
今回、十分に高齢な父親ようのクルマとして考えた時、
このクルマの特徴は、まさにジャストフィットでした。
そこそこに高い視線と死角の少ない見晴らし、
5ナンバーサイズから大きくはずれない扱い良い大きさのボディー、
若者にはマッタリ過ぎるといわれるマイルドなアクセルやハンドリング、
悪天候や、まさかの悪路に強い本物の四駆、
これらの性格は、まさに大人のクルマ。
特に、今回選んだ年式は、いわばこの型の最終モデルで、十分熟成が進み、
加えて、10周年記念モデルは、17インチアルミ、HIDランプ、パワーシートがが加わった、非常にお得感にあるモデルです。
少々弱くなった目には、HIDランプの明るさはありがたいでしょう。

弱点は、少々設計が古い事。
後席を含めた狭さは、良く指摘されます。
まぁ、体格にもよるし、夫婦二人が乗るには十分。
燃費がイマイチ伸びなくて、その割にガソリンタンクの容量が50Lは少ない。
四駆SUVなので、燃費は致し方ないとして、60Lは欲しい。
まぁ、私と違って、一日に何百キロも走らないでしょうけど。
それくらい?
あ、スタイリングは、お世辞にも垢抜けているとは言えない。
けど、けっこう、いや、かなり良く思えてきたから不思議。(^_^;
細かく言えば、二代目のリアビューは、結構好きでした。
鉄仮面のように見えた顔も、シンプルで個性的にも見えます。
うるさく思えたブリスターも、力強さの表現として悪くないです。
まぁ、自分の優柔不断さに呆れますが、
言い訳をすれば、野暮や泥臭さは、「個性」であるという事です。
志さえあれば、共感を得られます。
水平対向エンジンとAWDという、唯一無二の技術をベースにした、
たぶん、もっとも個性的なメーカーがスバルでしょう。

正直、自分がほしくなります。
ああ、これで雪山に行きたい!
つか、行っちゃうか?(笑)
クルマを買うとワクワクします。(^_^;

投稿者 aw@bitlog : 2008年01月14日 18:47

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コメント

4駆のメカという点でホンダには魅力なし
次を想定するとホンダが候補になりづらい(まだ先ですが)
だけど、クルマのある生活という観点でみるとスバルは候補になりづらい
なかなかうまくいかないものです
燃費の悪いスバルのイメージって、実際はどうなんでしょうね
週末の米沢ドライブで高速燃費はリッター13後半でそこそこでした、
猛吹雪の山越えや一面銀世界の市中、強風の帰りの高速で約12後半の燃費でした
ドライブ燃費はコレぐらいで十分なんですが、日々の通勤燃費7-8ではこれからは厳しいコスト負担ですね
追伸:awさんが通られた国道113でしたっけ、高畠の道の駅で
冬場も普通に通行できると聞きました、今度はこちらを使ってみたいと思います
雪景色きれいでしたが、過信すると命にかかわりそうでした。

投稿者 しんさん : 2008年01月15日 09:02

通勤の7-8ってーのは、痛いですね。
高速は、まあまぁのようで、
もし機関の原因とすれば、低速域で、アクセレーション関係?

スバルは、やはり燃費悪いようです。
AWDのハンデを考慮しても、省エネに関する技術の遅れはあるでしょう。
とはいえ、最終型は、だいぶ改善されているようなので、
納車後のテストに期待しています。

投稿者 aw : 2008年01月15日 09:31

むかしにレガシーって車なかったでしたっけ。あれスバルですよね。
トヨタのマークⅡとこれと同時に乗る機会があって違いにおどろいた。
トヨタのどこかふわふわと地に足のつかない走りと、スバルの堅気な走りにえらく差を感じたものです。レガシー良い車でしたよ。

投稿者 たまみ : 2008年01月15日 10:31

えぇ、昨日のきょうでもう契約?
ニイサン、早すぎ(^^ゞ

フォレスター、いいじゃないですか。
道具ですよ、道具。
道具はきちんと働いてくれれば、万事おーけー。
それ以上のモノを求めてはいけません(^^ゞ

納車されたら、雪中行軍行きましょうね!

投稿者 Nylaicanai : 2008年01月15日 11:15

フォレスターはいいクルマですよ。
初期型のフォレスターのターボが社用車でありましたが、これはダメ。 ターボだから速いんですが、止まらない、曲がらない、でハッキリ言って怖かったです。(飛ばさなきゃいいんでしょうが速いからどうしても・・)
でもその後のモデルは大きく改良されて(ここがスバルの良いところ)とても安定していて、いつ、どんな状況でも不安感が無い、すなわちストレスが少ないクルマになってます。
色々な場面を考えるとベストな選択と考えますね。
燃費の話は出ますが、AWDならある程度仕方が無いこと。
でもいつどんな時でも安定して不安感が無いことを考えると、特段気になるほどの燃費では無いと思いますよ・・。

投稿者 Oです。 : 2008年01月15日 19:22

>たまみさん

トヨタも最近のは、がんばってるみたいですけけど、
文化や人はすぐには育たないので、なかなか支持は得られないみたいですね。
スバルは、「洗練」には遠いですけど、
たしかに、もっとも「律義」なメーカーですね。
ひょっとすると世界一律義なメーカーかもしれませんが、
トヨタとの提携がどう現れるか、興味深いです。

>Nylaicaniさん

帰省の折りにも、父親と中古車屋巡りしたんですよ。
ちゃんと中古車を探したのは初めてだったんですが、
ほぼ「見切った」ので、あとは、希望のものに出会えるかどうかでした。

フォレスターは、使い込む程に良さが出る道具でしょうね。
職人の息吹を感じる道具かと思います。

>Oさん

ブレーキも弱点でしたね。
それと、シートの出来。
これが唯一の心配ではあります。
ま、これらは、よほど気になれば何とかなる所ですし、
乗り手の年よりは、ブレーキ性能が気になるほど飛ばさないですし。たぶん。
細かいところは、色々あるんでしょうけど、
おっしゃるように、あのクルマの良さは、ストレスの少なさだと思います。
まさに、年寄りにぴったり。(^_^;)
「タフで、やさしい」ってクルマでしょうね。

投稿者 aw : 2008年01月15日 20:39

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