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2007年06月22日

なかったことに・・・できない。

失敗や不名誉は、つい、「なかったことに」したくなりまします。
自分だけので済む限り、そういうやりかたもありかとは思いますが、
こと、他人を巻き込んで、かつ、迷惑をかけたり不幸な目に遭わせてしまったことは、
「なかったことに」は出来ません。

来春からし用意される高校教科書の記述が改定された箇所があります。

改訂前:「日本軍に集団自決を強制された人もいた」

改訂後:「集団自決に追い込まれた人々もいた」

一般にニュースなどで言われる「教科書検定」は、正式には、「教科用図書検定」と言われます。
教科書検定に関しては、色んな意見があります。
知識が揃っていないので何が正しいとは言えませんが、
少なくとも、事実を伏せるのは、「嫌な感じ」がします。
戦後60年を過ぎて、出来れば思い出したくない過去を話すお年寄りが語る事実を、取り上げないのは、偏りがあると言われても仕方ないでしょう。
大事なのは、戦争の現場というのは、侵略から自国を守るという建前だけじゃなく、
平静な精神では思いも付かないような、悲惨な状況をも招くという事実も伝えるべきということでしょう。
追い込まれて、自分自身はおろか、自分の子供や親を殺したり、
民間人を守るべき軍人が、民間人を殺したりした事実は、事実として取り上げることが、
戦争というもの本質を考える上で、大切な事かと思います。
為政者が、不都合に向き合う姿勢を示してこそ、「美しい国作り」の第一歩かと思えますが、
それ以前に、取り返しの付かない傷を負わせてしまった人々を、さらに傷つけるような施策が、
どうして出てくるのか、
どうしてそれが見過ごされるのか。

理解できません。


「教科書検定とはどんなもの?」

「沖縄戦集団自決「軍命令」を修正 高校教科書検定」(Sankei Web)


「岩波書店・大江さん抗議/高校教科書検定」

投稿者 aw@bitlog : 2007年06月22日 21:59

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コメント

自由主義史観研究会は6/21放送の集団自決問題をとりあげた「クローズアップ現代」用の取材依頼を受けました。NHKは‘双方の主張を紹介したい’ということだったので協力しました。が、梅澤元少佐と赤松大尉の無実を主張する私達の意見は大幅にカットされておりました。戦後遺族補償を受けるために、命令があったと嘘をついたと、近年証言している島民の方々も紹介されませんでした。

よって藤岡代表の放送に対する抗議声明:

http://www.jiyuu-shikan.org/closeup_com.html

そして、沖縄集団自決特集をアップしました:

http://www.jiyuu-shikan.org/tokushu.html

是非お読みください。

番組では私達の団体名すらマトモに紹介されなかったので、コメント欄からお知らせする以外に手段がなくなってしまいました。御迷惑でしたら、削除なさってください。最後までお読みいただきまして、有難うございました。

投稿者 自由主義史観研究会WEB担当 : 2007年06月23日 05:59

これこそ、「不都合な真実」ですね。
誰に不都合なのかは、簡単に推測できますが、問題なのは下々の中にも同じことを考えている輩が多いこと。
追従しても、なんのメリットもないのに。

この国も、早く事実を直視できる大人の国になってほしいものです。

投稿者 Nylaicanai : 2007年06月23日 05:59

ことの是非以前に、不思議なんですよね。
本道番組等で、現実に自決の現場にいた、あるいは、自決をして死にきれなかった人の、壮絶な体験談や映像が流されているにもかかわらず、
どうして、こういう無知な施策が実行されるのか。
相当に頭が悪いです。

投稿者 aw : 2007年06月24日 12:49

どうも最近、嫌な風が吹いてますね。生臭い風です。
このニュースも聞き捨て成りませんね・・・
先日、某ニュース番組でフォークソング「戦争を知らない子供達」を取り上げてましたが、
その作詞をした北山修氏のコメントで「自衛隊員のブーツがイラクの地を踏んだ時から、僕らは戦争を知らない子供達とは言えなくなった」と言われてました。
戦争とは何かを正確に教える教育が今こそ必要だと思われます。

投稿者 路渡カッパ : 2007年06月24日 21:26

その自衛隊の派遣は、さらに2年間延長されました。
こうなったら、本当に2年間で終わることと、
その間に、最悪の事態が起きないことを祈るだけです。

投稿者 aw : 2007年06月24日 22:02

これはひどいと思います
隣国から、現在の国政維持のためのダシにされて
とやかく言われるのは不愉快極まりないですが
民間人被害は各国内では正当に評するべきことです

戦勝国でありながらワシントン条約の不利益等々あれど
旧軍の結果としての所業には問題点が多いと思います
指揮官によっての差もあるでしょうが、当時の旧ソ連軍同様
蛮族的な帝国軍(主に陸軍か?)も存在したのは事実でしょう

人ごとのようで恐縮ですが、自衛隊のイラク派兵には賛成です
テロ戦争=イラク戦争開戦そのものには疑問もあります
しかし、現在のオール円安状況でもギチギチに国際世界から
叩かれないことの要因のひとつになっている気がします
プラザ合意の頃なんてヒドイものでしたから・・・

投稿者 しんさん : 2007年06月25日 11:34

イラク問題にしろ、教科書問題にしろ、
これらは、私たちが選んだ政府がやっているということを、認識すべきでしょうね。
後始末の責任は、皆で負わねばないはずなのに。
そんな話がなかなか聞こえてきませんね。

投稿者 aw : 2007年06月25日 12:20

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