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ストリップをはじめ、アングラ系演劇、SMショー、二丁目カマバーなど、東京ならではのアンダーグラウンド文化を一通り体験しました。
その中で記憶に残るのが、新宿の某所で観たストリップ。
なんとなく、やる気のない踊り子さんの演技が終わった後、レインコートを着た小柄な踊り子さんが登場しました。
華やかな衣装が殆どの中にあって、一見ちょっと異様。
ざわついていた館内に、一瞬困惑の空気が流れました。
そんな空気にかまわず、彼女の演技が始まります。
傘とレインコートを巧みにあやつり、ミュージカルのような出だしです。
エロ一辺倒のその小屋の出し物の中にあって、これがまた異色。
しばし呆然と観ていた客を尻目に、彼女はミュージカル乗りの踊りを続けます。
音楽は、たしか「Swinging in the Rain」。
露出は最小限度。
小柄だけれど、とてもキュートな感じの彼女。
私自身、「この子は脱がないんだな」と思い始めました。
客の雰囲気も、軽い落胆に代わり始めた時、
「ミュージカル」から「ストリップ」に切り替わりました。
演技が進んで、彼女が最後の一枚を脱ぎ捨てたとき、
観客から大きな拍手がわき起こりました。
あれは、ちょっと感動だったなぁ。
紛う事なき、「裸のアート」でした。
調べてみると、この傘とレインコートを使ったストリップというのは、あるみたい。
そういうのを手本にしたんでしょうか。
彼女のショーを観たのは一度きり。
あの感動は、今も忘れられません。

ストリップがアートかどうかはわからないけれど、
文化に寄与する創造的活動を支援しようという考えには賛同しますね。
それにしても、25％の消費税とは・・・。