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2006年11月11日

スーパーなリサイクリングシステム

今の時期は、たぶん1年で最も「紅葉」の文字が溢れる時期でしょう。
桜の葉は落ち、ポプラは黄色に変わり、あとは、楓の紅葉を待つばかりな今日この頃。
でも、「紅葉」って何

wikipediaによると、赤色は、アントシアンという色素によるものとか。
夏場に葉っぱに蓄えられた糖分が、太陽光線に反応して出来るのだそうな。
なんで、この時期かってーと、
暖かい季節に成長するために、広げた葉っぱの葉緑素で太陽光線を吸収しましたが、
気温が低くなって成長が鈍化すると、その葉っぱが不要になってきます。
葉っぱ自体を支えるのにもエネルギーを使うし、葉っぱの面積も大きいので、風雨のダメージも大きくなります。
そこで、葉っぱへの養分や水分の供給を停止して、落葉を促すわけです。
紅葉はその過程で起きる変化です。
でも、不要な葉っぱを切り離すだけでは終わりません。
葉っぱは、充分な糖分を蓄積しています。
それを、自分の足下に落葉として落として、腐葉土として再利用します。
じゃぁ、わざわざ紅葉させなくても良いはずですけど、それもなにか理由があるはず。
おそらく、生のままだと「腐敗」になってしまうんでしょう。
紅葉で成分が変わった落葉は、発酵して良質の堆肥になるのでしょう。
その他にも、乾いた落葉は防寒や、保湿の点で有効だったりします。
さらに、落葉の下には、それを食物とする昆虫などが繁殖して、最良の堆肥である「糞」をしてくれたりもします。
こうして、木は、次の成長のシーズンに向けて休眠状態に入っている間に、
じゃまになった葉っぱを100%再利用するわけです。
素晴らしすぎ。
完璧な循環システムではないでしょうか。
こう考えると、広葉樹の雑木林の有効性がわかると思います。
因みに、黄色く変わるのは、正確には、「黄葉」というそうで。

投稿者 aw@bitlog : 2006年11月11日 18:53

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コメント

紅葉というか、緑色から変わるでしょ。でも、この色が本来の色で、緑色は光合成のためだという説もあります。

我が家の庭ではブルーベリーが紅葉してきました。

ともあれ自然は想像を超えた世界ですね。

投稿者 ネエサン : 2006年11月11日 21:04

確かに葉っぱが緑色しているのは、葉緑素のせいですもんね。となると、茎や幹の色が植物の素の色?

投稿者 Nylaicanai : 2006年11月11日 22:09

「素の状態」という定義はあたらないかもしれないですね。
植物の定義は、「葉緑素によって、光合成を行う」とあるので、葉緑素を含む細胞と細胞壁で構成されていると考えられるのではないでしょうか。
なので、紅葉は、そのうちの細胞の部分が変化した状態ではないかしら。
木の幹の表皮は、細胞が死んで、細胞壁が構造体として残っている状態ですよね、たしか。

投稿者 aw : 2006年11月11日 22:54

ニイサン

酔いを覚ましてから、出直してきます(^^ゞ

投稿者 Nylaicanai : 2006年11月11日 23:36

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