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2013年10月02日

床用接着剤に悩む

そろそろ厨房エリアの床材の施工準備にかかっています。
貼り込む床材は「ロンリウム」。
現代版リノリウムみたいな製品かな。
塩化ビニール系の素材で出来ているということなので、「塩ビ 床材 接着剤」のキーワードで探したのが、最初に買った「コニシボンド FL200」です。
「アクリルエマルジョン系床材用接着剤」とあります。
調べて見ると、「エマルジョン」というのは、「水溶性樹脂」と言う意味で、アクリル素材の水溶性樹脂と言う意味だそうです。
いわゆるシンナーなどの揮発系のものではなくて、水分が無くなる事で固まる性質となります。
なので、刺激臭も無くて環境にも優しいわけで、昨今の化学物質を排除する流れに乗った製品です。
このFL200に関わらず、水溶性の接着剤は、乾かないと機能しないので、通気性が必須です。
なので、くっつけるどちらかの素材は、木やクロスのように空気を通すものでないと固まりません。
塩ビシートを合板などに貼付けるには好都合なわけですね。
今回の私の場合、すでにある塩ビ系のフロアシートの上に重ねてロンリウムを貼付けます。
ってことは、通気性がかなり悪い、ってーか絶望的。
この間エンジンカバーの床材の貼り込みに使った、「コニシボンドG10」は、溶剤系ゴム系接着剤です。
こいつの接着力は、水溶性の背接着剤よりもずっとあって、そのくせはみ出しも少ないのでとても扱いやすいです。
ただし、揮発系なので刺激臭があります。これを大量に使って貼り込みをするのは、作業の面でもキツイし、臭いが残るとうまくないです。
FL200を実験したところ、たしかになかなかしっかり接着しないので、別の製品を探しました。
それがこの「コニシボンドK17」。
これは、「酢酸ビニル樹脂系溶剤形接着剤」とあります。
溶剤は、どうやらアルコールのようです。
「酢酸」と付くけど「ビニール」とあるので、塩ビとは親和性が高そうです。
そう言うわけで、実際に使ってみました。


FL200


K17

貼り合わせ後、1時間程経った状態です。
微妙に経過時間が異なるので単純比較は出来ないですが、
FL200のほうが柔らかくて、K17は少し固いです。
大きな差はないですが、FL200が固まった後も柔ら目なのに対して、K17は軟質ビニールコードくらいの固さになるようです。
ただし、いかんせん、通気性が乏しい条件はなんともしがたく、圧着していても完全接着にはなかなか至りません。
逆に、うっかり張り合わせるのが遅くなると、二度と付かなくなります。
FL200は固まるのが遅い分、かなり放置していてもくっつきます。
ってか、しばらく空気に晒しておいたほうが接着力は増します。
K17も同じ傾向だけど、溶剤系故、あまり長く晒すのは禁物です。
接着剤は奥が深いです。
テスト結果で、K17を使うことにしました。
FL200は、仕込み所の改修用かな。

投稿者 aw@bitlog : 2013年10月02日 18:57

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