« H抜きってことで・・・ | メイン | 解体近所 »

2013年08月30日

厨房回りの設計=大変

目下、コンロ回りの設計に悪戦苦闘しています。
一言で言えば、「考えるべき事が非常に多い!』です。

・ガスボンベの台車の設計とホースの取り回し。
・コンロ回りの防火設計
・レンジフードの設置と排気ダクト排気ダクトカバーの製作。
・レンジフードと排気ダクト回りの断熱処理。
・コンロとオーブンの固定方法
・電気配線のレイアウト。
などなど…。

例えば、「コンロ回りの防火設計」では、本来、トッププレートの左右に15cmと後壁まで5cm、天井まで80cmの空間が必要とされています。
だけど、そんなの無理!
カフェバスでそんなスペースが取れる分けない。
で、そういうケースでは、防熱板を設置することになっています。
防熱板は、調理の熱を遮蔽するものですが、これにも細かな規定があって、使える素材は、国交省が定めた建築基準法の中で指定されたものを使って、それぞれでの材料で指定された使い方をする事になっています。
具体的には、ステンレスの板で遮蔽する場合は、可燃性の壁との間に一定の空間が必要だけど、これが石膏ボードであれば、その空間が少なくて済みます。ただし、防熱板として使える石膏ボードも厚みや仕様が決まっています。
天井までの高さも、防熱板の使用で押さえることが出来ます。この高さは、自治体の条例や、調理器具の安全設備やカロリーによっても変わって来るので一概には言えないですが、今回使うコンロの取説を見る限り、レンジフードファンを使う場合は、「60cm以上」とあります。これは、恐らくはレンジフードファン自体に防熱板としての性能を期待してのものでしょうか。
ただ、今回使用する東芝のレンジフードファンの取説には、「ガスレンジの真上、80㎝以上けてください。」 ってあります。
う〜ん、困る。
ってか、それじゃ付けられないんで、今回はリンナイさんの言い分を支持します。
実際は、75cmほど取れるので、まぁ問題ないんじゃないかなと。
(レンジフードファンの補強にめちゃ可燃性の合板を使ったのは内緒です)

レンジフードの取り付けに際しても、この「防火」の手続きが必要で、早い話、可燃性の天井とは一定の空間が必要で、取り付けに際しても不燃材、つまり金属を使わねばなりません。
可燃性の天井に、べたっと直づけ出来ないつーことですね。
レンジフードの取り付け用にとツガ材のリブまで作っていたけど、ひょっとして徒労に終わる?(汗)
アングル材の加工をしなきゃいけないかもね。
さらに芋づる式に関係して来るのが「断熱材」ですよ、奥さん。
結露に拠る吸湿をきらって、スタイロフォーム系を手配していましたが、これは可燃性なのでたぶん却下ですね。
で、代打としては、不燃材料として認められているグラスウールやロックウールってことになります。
最近の断熱住宅で使われているのは、大体これですね。
コンロ、レンジ、それに排気ダクト回りの断熱材は、これらの不燃材料を使う事になります。
そもそも外壁を含めた構造物は、クルマ故に不燃材なので、「可燃材との間の空間」ってーのはそもそも不要かも知れないです。なので不燃材のグラスウールを詰め込んだ壁や天井を、不燃材の板金やキッチンパネルで覆えば、そこに直づけしても問題無さそうな気がします。

排気ダクトは、ドリップモールの上あたりの外板を切り抜いて付けます。
ここで留意する事は、雨風や虫の侵入を防ぐ事です。
使用するレンジフードファンには、風や虫の侵入を「さっくりと」阻止する遮蔽板が付いていますが、軒先の無いバスなので、しっかりと雨風を遮蔽する構造が要ります。
といっても、レストランなどの壁にある大きなステンレスのカバーなど付けるわけに行かないし、キャンピングカーの屋根にある ルーフベントカバーで、ぴったり合う製品など無さそうです。
使用条件を考えると、常にオープン状態じゃなくて、走行中はぴったりと閉じるものがいいです。
でもって、営業中はカバーを開くけど、酷い雨風でも中に吹き込まないものってことになります。
クルマだけじゃなくて、船や飛行機のベンチレーターも含めて物色しようと思います。

電気配線は、まずは配電盤の場所ですかね。
給電は、コンソールに積むであろう発電機からですが、仕込み所では家のコンセントに繋ぎます。
(あ、バス用のコンセントの設置を忘れてた!)
なので、今のところ、運転席近くに、発電機と外部電源の切り替えスイッチを置き、運転席側ドア周辺から、外部電源用のコードを伸ばせる様に計画しています。
配電盤の位置は検討中だけど、稼働するのは営業中なので、厨房の中で操作と確認ができることが最優先です。ただし、カウンターの外から確認出来て、かつ操作出来ることも考慮する必要があるでしょう。
詳細は、きちんとした配電図を書いて、神の声を伺うことにします(笑)。

こんなわけで、大まかな機器の収まり具合は確認出来たので、イラストレータで平面図を描いていきます。

投稿者 aw@bitlog : 2013年08月30日 21:27

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bit-motors.com/~artworks/mt/mt-tb.cgi/3724

コメント

ほんと、考えることが沢山ありますね。
記事を読ませていただく分には とっても楽しいです。!(^^)!

投稿者 ネエサン : 2013年09月01日 00:20

実際の作業を始めると、さらに色々と出て来るんですよ。(笑)
それでも、「だめだー、無理ー!」って大きな問題もなく、寧ろ、計ったようにぴったりいく事が多いので、びっくりしています。

投稿者 aw : 2013年09月01日 05:33

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)