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2012年12月17日

カフェバスシミュレーション忘年会

この年末からは、実家の人なので、隣保(「りんぽ」となり近所の家々や人々)の忘年会に参加することになりました。忘年会と言っても、歩ける距離には居酒屋はおろか、コンビニだってあろうはずもない田舎なので、料理は自給自足です。例年、まぁ適当に鍋など作って食べていたそうですが、幹事さんからそんな話を聞いて、料理の調達係として手を上げました。
ま、軽い気持ちというか、カフェバスの前宣伝&料理のシミュレーションになれば幸いかなという腹づもりもあります。
幹事さんから予算を聞き、その範囲で前日に数軒のスーパーを回って食材を揃えました。
田舎の悲しいところは、スーパーの食材のバリエーションが乏しいところです。安くて良さそうなものを探すのに、何軒かのスーパーをクルマでハシゴする覚悟が要ります。
だいぶ土地勘が出来てきたので、ようやくホームセンターやスーパーの特色も掴めつつありますが、結構な時間を要しました。

田舎の良いところは、食材の提供があるところです。
実家からは大根や白菜を、隣の猟師さんには鹿肉の提供を受けました。

ズガニ」と呼ばれる川蟹を塩茹でしているところです。
お湯にばっさり放り込むと足がもげるそうなので水から茹でるんですが、熱くなり始めると蟹が必死で外に出ようとします。それを押さえつけている絵面です。
小さな蟹だけど結構な力で抵抗します。
なんとも残酷な殺戮シーンです(汗)。
因みに、私が考えたメニューは、以下の通り。

・鹿肉とモツの煮込み
・白菜と豚バラ肉の蒸し煮
・ブリの刺身
・鹿肉のロースト
・長芋の豚バラ巻
・アヒージョ
・タンドリーチキン
・ズガニの塩茹
・大根サラダ
・お漬け物(たくあん&キムチ)
・デザート(水羊羹)

一人2千円までの予算で13人分の量を作るわけですが、提供された食材を生かしつつ、借りられた予算でまずまずのバリエーションかと思います。

「鹿肉とモツの煮込み」は八丁味噌と白味噌ベースの味噌仕立てです。味噌味の料理が欲しかったのが主ですが、鹿肉のクセを和らげるってーのもあります。

「白菜と豚バラ肉の蒸し煮」は鶏ガラスープベースです。肉系料理が多いので、シンプルな鍋にしました。 ゆずとカイワレを載せてポン酢で頂きます。
ブリはスーパーで良い出物があったので買えました。
「鹿肉のロースト」を作るのは初めてです。大量の背身(背中の肉)を頂いたので、さてどういう料理が良いか悩みました。「鹿肉は生が美味い」なんて情報も得たものの、野生の動物の生肉はリスキーに過ぎるので却下。
兎に角、鹿肉自体、食した経験も少ないので、先ずはそのまま焼いてみたり、ワインに漬け込んでみたり、煮込んでみたりしました。
で、行き着いた結論は、「鹿肉は焼きすぎると固くなるし、煮すぎると臭みが出る」です。
鹿肉は、高タンパク低脂肪で鉄分を多く含みます。
試作の結果は、まさにこの鹿肉の性質に符号するわけで、熱を加えすぎるとタンパク質が固まって固くなり、鉄分が染み出て臭みになるってことでしょうか。
こういうわけで、「ロースト」がもっともいい塩梅かもってことになりました。
一発勝負なので、これまた一度試作しました。
フライパンで肉の表面に焼き色をつけ、オーブンで焼きますが、うちのオーブンレンジでは、200度で20分としました。
たまたまですが、いい塩梅に中が薄いピンク色に焼けました。
ソースはおろしポン酢です。赤ワインソースの二本立てを企画していましたが、タイムリミットで間に合いませんでした。
「長芋の豚バラ肉巻」のタレは、醤油と味醂とバルサミコ酢の、少し甘辛味でビールにお似合いです。
「アヒージョ」は、ガーリック系、オイル系、魚介の料理ってことで。ワインの為の料理ですね。田舎の人には不向きな料理だけど、売り込まないといけないので。(汗)
「タンドリーチキン」は、カレー味、鶏肉料理って線で決めました。
「ズガニの塩茹で」は、提供食材を手早く料理したいってだけですね。今後の課題です。
「大根サラダ」は、兎に角サラダがひとつ欲しいので、予算もあるのでなんとか提供食材で作れるものにしました。お酢+醤油+ごま油の中華風の味付けだったけど、マヨネーズ味の方が良かったかなぁ。
「たくあん」は、母のお手製です。
「水羊羹」は安直に作りました。「フルコース」なのでシャレでつけましたが、案の定、甘党以外の酒飲みにはウケけないみたいです。デザートには何か仕掛けが要りますね。

ウケ狙いで、習字が得意な母に「お品書き」を書いてもらいましたが、これは、ウケました(笑)。

鹿肉があったので牛肉は無しですが、豚、鶏、魚、海老と揃ったし、
味噌味、醤油味、塩味、カレー味、甘辛、酸味など味のバリエーションも持てたので、まぁまぁかと思います。
しかし、買い出しと試作もあったので、二日間、結構ハードで写真を撮る余裕も無いほどでした。
カフェバスがオープンすれば、毎日がこれなんだなと思うと、相当に要領よくやらないと身体が持ちません。
ホントに色々と工夫が必要な事を実感しました。

投稿者 aw@bitlog : 2012年12月17日 00:56

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コメント

近所づきあいか……、永らく忘れていた言葉。
すっかり地元の人なんですね。

投稿者 Nylaicanai : 2012年12月17日 08:12

長く地元を離れていたんですが、ずっと居たみたいに接してもらえました。
ありがたいです。

投稿者 aw : 2012年12月17日 09:00

食べてみたいですな、特に鹿肉のロースト。ローストビーフならずローストもみじ?(^_^ゞ
カフェバスメニューも煮詰まってきましたでしょうか、楽しみです。
シュミレーション、リサーチは良いのですが、ターゲット層は・・・?(笑)
カニさん、足出してもがいてる?・・・地獄絵ですやん!

投稿者 路渡カッパ : 2012年12月17日 16:16

鹿肉ローストはなかなか好評でした。
リピートしたい味なんで、お隣の漁師さんに調達をお願いしました。

今回のターゲットは、やや年齢的に上ですが、この層の人でもアヒージョを美味しいという人が居たのは収穫でした。

カニの釜ゆではかなりのインパクトがありますよ。
活きが良すぎるのも料理しづらいものです。

投稿者 aw : 2012年12月17日 16:31

お疲れ様でした~~。
カニさん 必死ですが....、見てる方も必死ですよね。
シカ肉が魅力的です。

投稿者 ネエサン : 2012年12月19日 10:28

ホンマ、疲れましたぁ〜。
そんな事ではいかんのですけど。
鹿肉ローストは予想以上の出来でした。
研鑽を積んでものにしたいですね。

投稿者 aw : 2012年12月19日 19:27

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