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2012年07月25日

四国山脈馬乗りツーリング(後編)

宿の「山荘しらさ」は、石鎚山周辺の宿を探して見つけました。
ホームページが、この手の宿にしては垢抜けていたので選びました。
まぁ、冬場は営業していない山荘なんで、ユースホステルのような雰囲気もありますが、
贅沢を言わなけっれば、アットホームで悪くないです。
場所柄、登山の拠点として使われているようで、この日も熟年のグループで賑わっていました。
熟年パワーすげな。
回りの山々を一望できるロケーションが素晴らしいです。

夕食の内容は、これと鶏の鍋が付きます。
ご飯と味噌汁は自由。
これに、中ビン(630円)と酒1合(630円)を追加しました。
来る途中、トレールランナーも見かけましたが、自転車野郎なんかも利用するみたいです。
標高1600mのヒルクライムはステキですね。
バイカーのミーティングにも良さ気だけど、アルコールはたらふく持ち込みたいですね。
流石に疲れていたみたいで、硬いベッドも気にせず、朝まで爆睡でした。

こんな抜群のロケーション。
奥の方から下ってきました。
どっちを見ても山々また山です。

朝の散歩を終えて、朝食を待つ間に窓を開けると、クワガタムシの雌がひっくりかっていたので、砂糖水を飲ませると元気が回復したようです。
山荘の明かりは、あらゆる虫を呼びます。

さて、朝食も終えて、6時半頃に宿を発ちました。
この日の予メインディッシュは、少し南に位置するエリアのダート走行です。
ダート天国の四国の中でも、特にダートが密集している地域です。


より大きな地図で 石鎚山周辺ツーリング を表示

四国は、山岳地域が多いですが、未舗装率自体が高いみたいで、林道でなくとも平地でも未舗装の道が残っている感じです。
最近は、どこまで行っても舗装路が続くのに、四国はまさにオフローダー天国です。


【動画】
山荘しらさからは、よさこい峠に向かって、見晴らしのいい尾根道を走ります。
路面も良くて如何にも高原のワインディングで、爽やかな気分で走れます。
よさこい峠でr40に入り、ダートエリアを目指して高度を下げていきます。


7:22【動画】
途中、ガソリン残量を心配して、目念子林道をパス。
長沢貯水池手前で、東谷伊留谷林道に入りました。


7:49 【動画】
路面は、締まっていてグリップはいいけど、路肩の草が茂って見通しはイマイチ。


8:05 【動画】
大森川貯水池から国道194号線に続く奥南川林道は、アップダウンが少なく、フラットで幅も広くとっても走りやすい林道です。
水たまりやギャップを避けながらのシフトアップダウンの楽しいこと。
ダートビギナーにもうってつけの林道じゃないでしょうか。
本州じゃこういう道は稀になりました。
でも、オフローダーの姿は一人も見かけず。
時間が早かった?(^_^;


途中、流石に疲れて休憩。
さて、エンジンを掛けようとしたら、これがさっぱり掛からない。
なんというか、圧縮が無いんです。
もしかして・・・終わった?
一瞬、背中をヘンな汗が流れます。
でも、そんな前兆も無かったしなぁ、とデコンプのリンクを見たら引かれたまんま。
キックアームの根っこにリンケージがあるんですが、そこに小石が挟まっていました。
跳ね上げた小石が、たまたまこの位置に収まって、キックをしたときにリンケージを挟み込んだようです。
こんなこともあるんですね。
何とか小石を取りだすと無事にエンジンは掛かりました。


9:02 【動画】
国道194に出て、しばしキレイな道を通ります。
やっぱ舗装路はラクチン。
ホッとします。


10:02 【動画】
左折してr294に入り、再び山間の道です。
舗装路はいいペースでクネクネと楽しかったけど、川窪芥川林道は木材伐採のクルマの轍がぬかるんでいて往生しました。
泥濘も轍もキライです。


10:13 【動画】
上がった高度を再び下げ、国道439号線に入りました。


10:52 【動画】
通称「よさく酷道」とも呼ばれて、徳島県内の様子はまさに四国の山岳道路のそれです。
狭い道路がにょろにょろと斜面にへばり付いて延びていきます。
ま、舗装林道と思えばなってこともないんですが、「国道」だと思って進入した若葉マークドライバーなどは、涙目になるか。


12:15

12:13
BAJAで来たとき以来の京柱(きょうばしら)峠で豪華なランチ(笑)。
旅も後半になると、予定しているルートでは、食べ物屋さんはおろか食材を得るのも容易ではないことが薄々わかってきたので、豊永駅近くの小さなスーパーで食材を買い込みました。
観光地などのレストランに行くと、とてもガッカリした名物料理を食べさせられることがありますが、地場のスーパーに行くと、地方ならではの食材を発見できることがあります。
焼き鯖寿司は、四国らしく柑橘系のマリネが挟んであります。
鰹のたたきは、分厚い切り身が高知風ですね。
デザートのみょうが葉だんごは、「みょうが半夏だんご」と言って、長岡郡大豊町の農繁期に食べられていた名物とか。けっこう後引く味です。
この峠には、うどん屋もあって温かい料理も頂けます。


13:55 【動画】
間もなくR438入り。
この辺りは、他のクルマを見かけます。

徳島に入って剣山が近づくと、ヘルメットのシールドに水滴がつき始めました。
幸運にもいままで雨には降られなかったけど、剣山を越えた辺りで急に雨脚が強くなり、木立の下でレインウェアーを着込みます。
雨になると、途端にペースダウンです。
クルマにも道を譲って、カメ走行に徹します。


【動画】
雨はつるぎ町のあたりで一時止みましたが、r7で山間に入ると再び雨足が強くなりました。
しかも、またまたバイクに異音が出始めました。
あきらかに、どこかが緩んでいる音です。
路肩に停めてチェックすると、今度はマフラーの固定ボルトがユルユル。
しかも、1箇所はボルトが脱落!
さらには、ナンバープレートのボルトの1個も脱落。
私、脱力。(+_+)
雨もあるけど、これで寄り道の気持ちはすっかり萎えました。
まっすぐに高松を目指します。


16:35 【動画】
内場ダムの辺りで雨はすっかり晴れました。
湿気った衣類が乾いてくれて助かります。


17:56
18:20発の帰りのフェリーには余裕で間に合ったけど、本場のうどんを味わう時間はありませんでした。残念!

サヨナラ四国。
また来ます。

【あとがき】
四国は、まだまだダートが残っていますが、信じられないくらいにコンビニが無いです。
最低限の水と食料は備えておきましょう。
道の駅といっても、雑貨屋クラスのところが少なくないです。道の駅に行けば何とかなるという甘い考えは捨てましょう。
山間のルートは、バイクでも大型のバイクではタイトに感じるでしょう。125ccだと上りに余裕ないかも。250cccクラスのオフローダーは最適です。
TLR200は、一部緩みが出たけれど、想像以上に調子が良かったです。
低速トルクは上りで有効だったし、エンブレが効くのも下りで助かりました。
空気圧を落としたTouristはダートでのサスの弱さをカバーしてくれて、不安無く走れました。
唯一の難点は、空気圧を下げると舗装路のコーナーでグニャリと来るところです。
ま、攻めなきゃいいんですけどね。
心配した航続距離も殆どリザーブに切り替える機会も無いほど。
燃費は32〜40km/lほどか。
山間をメインに走った割りには悪くない印象です。
一番心配していたオイルの減りも問題なく、今のところ、組み上げはうまく行っている感じです。
ススは・・・出てます。
が、少し減った・・・気がします。(^_^;
チェーンの伸びは1ノッチ程でしょうか。
さて、近々「お疲れさんメンテ」と称して、オイル交換とチェーンクリーニング、ワイヤーのグリスアップを予定します。

#前回のエントリーで小分けした動画を埋め込みましたが、うちの貧弱な環境では、読み込みすら時間がかかってしょうがないので、今回やり方を改めました。
Youtubeの動画の指定した時間にリンクを張れることがわかったので、そこにリンクを張りました。

投稿者 aw@bitlog : 2012年07月25日 08:27

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