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2012年07月09日

タイミングベルト交換2日目

さて、お天気は不安定ながらも、やや晴れな日曜日。
一丁近所の里山トレッキングでも行ったろかい!
と行きたいところですが、昨日に続き、1号のタイミングベルト交換作業です。
1日では終わらないとは思っていましたが、
キチンとした整備書もないので、試行錯誤と行かないまでも、あれこれ詮索する時間がかかります。
ま、ひとことで言えば、マッタリ進行しています。(汗)
とは言え、難関と言われるプーリーボルトは緩んでいるし、ベルトを通すルートも確保済なので、後は淡々と作業を進めるのみです。
今日は、プーリーを外して、いよいよタイミングベルトを外します。

プーリーを外すと、ロアカバーを外すことが出来ます。
のはずなんだけど、ロアカバーの一つのボルトに、オイルレベルチェックのパイプが被っているのでこれを外さねばなりません。

パイプは、中程をクリップのようなもので固定されています。
外し方がわからないけど、位置的にボルト固定は不可能だし、金属の薄い板でもあるので、おそらく嵌め合わせであると予測。
こういうものは、引っ掛かりの方向に力を掛ければ外れるものなので、こんな具合にクリップ剥がしを使って引っ張ると、案の定外れました。

で、このパイプを引き抜こうと引っ張ったもののなかなか抜けない。
根本を見ると、「ここをドライバーで引き上げてくれ!」って出っ張りがあったので、そのようにしたら、ムニュっと抜けました。

ロアカバーを外すと、いよいよタイミングベルト様にご対面です。
ここまでの道程は平坦ではなかったです。
天竺に向かう三蔵法師の気分?(笑)
でも、感傷に浸っている時間はないです。
次にやるのは、タイミングベルトの取り外し。
だけど、こいつは慎重にやらなくてはいけません。
ここでしくじると、エンジンを壊してしまいますから。
重要になるのが、クランク側のドライブプーリーとカムシャフトプーリーの位置合わせです。
一応、がさつに圧縮上死点にしているつもりだけど、マニュアルには、圧縮上死点やらTDCマークやらを合わせて〜って書いてあるけど、真横から確認出来ないし、そんなの無理じゃね?(汗)
ま、そんなことは想定済なので、秘策を考えました。
名付けて、「絶対にずれないマーキング法」。
と言っても、今のベルトとプーリーの位置をマークしておくだけなんですけどね。

ドライブ側。
カム側も同様に、特定の山なり谷なりに、マジックやテープで印を付けます。
ベルトは、黒マジックではわかりづらいので、ガムテープを貼りました。

ベルトとプーリーのマーキングが終わったら、ベルトを外します。
いわゆるチェーンテンショナーの役割を果たすアジャストプーリーのボルトを緩めれば、タイミングベルトはあっさり外れます。あとは、マウントのステイボルトを外した隙間からベルトを通します。

外したタイミングベルトと、マウントのステイボルト。
左端は、オイルレベルゲージ用パイプです。
水平対向エンジンなんかだと、かなり長いですけど、HR-Vのは割りと短め?

こんな具合に、新しいタイミングベルトの同じ位置2箇所にテープでマーキングします。
このマークを、それぞれのプーリーのマークに合わせれば、ズレは起きないはずですね。

さて次はウォーターポンプだって時に、ふとエンジンの下を見ると、こんな金属片に気が付きました。
なんじゃ?
たぶん、何かの部品の一部だな。
でも・・・何?(^_^;
めっちゃ硬そうだから、たぶんめっちゃ硬い所に使われてるんだろうな、って想像。

これでした。
よかった〜、気付かなかったら、どこかに蹴飛ばして無くすとこでした。

アジャストプーリーはわけなく外せます。
青い方が新品。

製造メーカーはNTNで、純正部品とは異なるものの、色とロゴ以外に違いを見つけるのは難しそう。
純正のほうは、動きが滑らかですが、新品はグリスが馴染んでいないような渋さがあります。

ウォーターポンプを外すためには、当然冷却液を抜く必要があります。
いかにも「ドレンボルトでござい」ってコックを見つけたので、下にバケツを受けて放水。
冷却液が抜けきるのを待って、ウォーターポンプを外します。
ウォーターポンプは、A.G.Cの固定ボルトと4箇所のボルトで固定されています。
すべてのボルトを外したもののやや固着しているようで腕力では外れなかったので、木片を当て、ハンマーで軽く叩くと隙間から冷却液が漏れてきました。
エンジン内部には、まだまだ冷却液が残っているみたい。
ま、所詮水だからいいけど、どこかにドレンがあるのかな?

とにかく、ウォーターポンプは外れました。
右が新しいNTNのもの。
僅かに形状が異なるところはあるんだけど、NTNはホンダの純正部品を作っているので間違いはないでしょう。

微妙な形状の違いがわかるでしょうか?
穴があったり無かったり、機能的な違いは、ガスケットを押さえる爪の有る無しですかね。

交換品は爪がないので、ガスケットがすぐに外れます。
取り付けの際具合が悪いので、液体ガスケットをちょこっとノリ代わりに付けて落ちないようにします。ちょっとしたことですが、ガスケットがずれたまま組んで、洩れるというのは良くある失敗なので、迷わずのり付けが良いと思います。

これが、ウォーターポンプの外した跡。

さて、ウォーターポンプの取り付けなんですが、ここで締めつけトルクがわからないことが判明。
ホンダのディーラーにもらっていた整備書のコピーには、ウォーターポンプの脱着の箇所がありませんでした。
ここは、ホンダに聞くしかありませんん。
数時間後に電話で教えてくれると言うことなので、暫定的に、同じサイズのボルトと同じ10N・mで仮留め。
でもって、アジャストプーリーも取り付けます。

漏れチェックのために、冷却液を入れることにしました。
規定の2.8L(50%希釈)を入れます。


問題の、ボルトが固くて回らなかったアジャストプーリーです。

伝家の宝刀「バイスプライヤ」の登場です。
ステイボルトを付けて、外れないように挟み込んで、足で押さえつけ、長手のレンチでグイッとやると、「ガキッ」という今回一番の大きな音でボルトは回りました。

さて、これでホンダからの電話待ちです。
そう思いながら、ウォーターポンプの冷却漏れをチェックしました。
どうやら、今のところ水漏れは無さそう。
ただし、水圧が掛かる部分なので、規定のトルクで締めつけなくてはいけません。
ところが、クランクの下辺りに、地味に冷却液が見えます。
なんで?
明らかにどこからか洩れている感じ。
イヤな予感・・・。
ここで、はたと気が付きました。
エンジンを支えている位置が悪いのでは?
マニュアル通りにオイルパンに板を敷いて支えずに、ミッションのほうで支えているので、どこかがたわんで冷却液がもれた恐れありです。
このままでは具合が悪いので、新しいタイミングベルトを通して、マウントを連結しました。
ジャッキを降ろすと5センチくらいエンジンが下がります。
さて、次に出来ることは、と思って他の部品を見てみると・・・

????
これって、もしかして、
サーモスタット?
ってか、確実にサーモスタットじゃん。
ほぉ、サーモスタットも交換することになってましたか>自分。
これって、当然冷却水を抜かないとダメだよね。
ってか、さっき入れちゃったしね。
ダメじゃん>自分。(汗)

サーモスタットは・・・次に冷却液を交換する時にってことで。(汗)
あ、でも、冷却水漏れがあったので、オイルとの混合の可能性もあるので、冷却水は一度抜いてチェックする必要があるし、その時にやればいいかな。(^_^;

ところで、ホンダからの電話はいっこうに来ないので、今日の所はここまで。
部品の洗浄やヘッドカバーの磨きもしたいので、急いじゃいないけど、忘れないで欲しいっす。
このままでは、他のベルトの取り付けも出来ないので。

続く・・・

【追記】
ホンダより電話があり、ウォーターポンプ取り付けボルトの締めつけトルクがわかりました。
12N・mです。
大体予想の値でした。
増締めして、完了させます。

投稿者 aw@bitlog : 2012年07月09日 04:50

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コメント

進んでますね。
キーが転が転がっていた!なんてくだりでは読んでいるこっちが緊張しちゃいますよ。

投稿者 tamami : 2012年07月09日 10:07

キー(キー溝に入れる金属片)です。入れないと空回り?

投稿者 Anonymous : 2012年07月09日 10:10

「キー」って言うんですね。
keyには色んな意味があるんですね。
鍵やくさび、音の調子、重要なポイント等々。
小さいので、無くさないようにしないと。

投稿者 aw : 2012年07月09日 10:22

見てるだけで疲れてきた〜
暑さよりも精神的に疲れて、汗づくになりそう
ワタシ的には既にお手あげです、「死ぬか作業するか」ってぇ究極の2択ならやりますが・・・
我がHRVはそこまで行く前に関係精算?別れるだろうなぁと思います
ちなみに整備書は持ってますよ!
レスポンス悪くてもよければ、調べてさしあげられることもあるかと思います
ウソは教えないけど・・・間違ったことは伝えちゃうかも・・・
役に立たねぇ(って声が聞こえてきそう)

さぁ、完成試運転報告が楽しみになってきました

プロモーションビデオより
「世紀の大ドンデン返しはあるのか?」
*オイルまみれのawさんのカット映像挿入
「俺には時間がねぇんだ、今しかねぇーんだよ」awさんの声
*HRVのクランキング音がむなしく響くガレージのカットわり
「かならず成功させる」
「クッソー・・・」
*レンチがガレージの床に落ち響く音
そしてロッキーのテーマが高らかに鳴り響く
ガレージにホンダD16エンジンが咆哮するなか、後姿のシルエットのawさんが朝靄の中に出ていくシーンで終わる
「はたして?」

aw激闘DVD発売決定
尚、初回劇場版には「握手会参加券」が封入されております、お早めにお買い求めください・・・とか?

投稿者 しんさん : 2012年07月09日 14:31

これが意外に疲れは少ないんですよ。
ボードに寝そべってやる作業が多いんで。
それに、ベルト関係は、オイリーじゃないので汚れも少ないし、ボルトをなめたり、ねじ切ったりなんて心配も少ないのっで、精神的にはラクなんです。
バイクだと中腰の作業なんか、けっこう腰に来るんですけどね。

そうえば、整備書持っていたんですね。
ください。(笑)
そのうち訊くことがあると思うので、その時は早めに訊くことにします。

久しぶりに、しんさん劇場炸裂ですね。
本気で製作すれば、全国のトホホサンデーメカニックから賞賛の嵐じゃないでしょうか。
監督は、越谷の酔いどれ映画監督しんさんですか。
いつも酒の臭いをプンプンさせて現場に入るんですが、
ひとたび撮影が始まると、人が変わったように眼光が鋭くなるという伝説の監督です。
役者を殴るは、ものは投げるは、やり方は酷いけど、作品の出来に文句を言う人はいません。
そんなハードな撮影をこなし、ひとたび仕事が終わるとその緊張を解きほぐすべく、浴びるように酒を飲みます。
今回のDVDの撮影もハードでした。
それでも、渾身の精力をそそいで、無事にクランクアップ。
ささやかな打ち上げのパーティーでスタッフは盛りあがります。
いつもならそんな賑やかを嫌って、一人片隅で酒を煽るしん監督ですが、どうも体調が思わしくないので、トイレに立ちます。
トイレに入った途端、大量の吐血。
すでに身体はボロボロだったしん監督。
便器に顔を突っ込んだまま、息絶えてしまいました。
それでも、顔は、一仕事終えた満足感か、笑っています。
トイレの外で、スタッフが監督を捜す声。
「かんとくぅ〜、かんとくぅ〜、awさんが一緒に飲もうって。」
「おっかしいなぁ、どこに行っちゃったんだぁ」

しん監督。
享年69才。
壮絶な人生でした。

投稿者 aw : 2012年07月09日 16:55

ワロタ・・・やられました。

ヤダ、死ぬんならキャワイイアイドル物の作成がいい、awじゃぁヤダ(呼び捨て!)

投稿者 しんさん : 2012年07月10日 08:14

喜んでいただけたようで幸いです。

投稿者 aw : 2012年07月10日 18:13

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