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2012年04月13日

パッキン剥がしとカーボン落としと

さて今夜のメインディッシュは、「シリンダーの洗浄剤煮込み」です。
弱火で煮込むといい出汁が出ます。

先ずは、ガスケット剥がしから行いました。
パッキン剥がしのスプレーを吹くと、見るからに身体に悪そうな泡が出ます。

ガスケットは、少し長めに時間を置くと緩くなり始めました。
ただし、樹脂のヘラではダメでした。
金属製の薄手のものだと比較的楽に剥がせました。
なんとか傷も付かなかったようです。
ついでにカーボン落としにもトライしましたが、ある程度は落ちるもののそれ以上は難しいです。
シリンダーヘッド回りのカーボンは、パッキン剥がしでは不適当と判断して、別の方法を探しました。
以前より仕入れていた情報によると、専用の洗油でドブ漬けで落とせるとか。
ネットで調べると確かにそのような薬剤があります。

それがこれ、サンエス「メタルクリーンα」
どうやら洗剤の一種らしいですが、灯油に変わる洗油が謳い文句のようです。

成分は、非イオン系界面活性剤、炭酸塩珪酸塩亡硝

見た目は、重曹とそっくり。
重曹の成分は弱アルカリの炭酸水素ナトリウム。
焦げ付きの洗浄にも使うので、仕組み的には近いのかも。

使い方は、600gを20Lの水に溶かし、カーボンを落とす場合は、70度前後のお湯に溶かし、アルミだと6時間、鉄だと10時間を限度に漬け込みます。
汚れが取れにくい箇所はブラシで擦りますが、竹製のブラシがもっとも良さそうです。
なかったので竹串や割り箸で擦りましたが、意外なほど落ちます。

浸け込んで数時間後、落ちたカーボンを含む汚れでお湯は汚れてきます。
手前は、バルブ類。

約6時間後、残った汚れを擦り落としたピストンです。
パッキン剥がしで落ちなかったカーボンが完全に落ちました。
ピストンリングの辺りに付いていたオイル焼けもかなり落ちています。

真っ黒だった燃焼室もほぼ落ちました。

排気ポートは、竹串で擦りにくかったせいか、あまり落ちていません。

シリンダーは変化無しです。
先のパッキン剥がしの後、お湯で洗浄したときに速攻で赤錆が出たので、やや錆色が残っています。
メタルクリーンは防錆成分が入っているとことですが、鉄の箇所には錆が出てきます。
なので、すぐに組み立てペーストを塗っています。
ちなみに、ホーニングをやってもらえそうな会社を見付けました。
神戸鉄鋼団地にある松田内燃機株式会社って会社にメールで問い合わせたところ、随分と廉価でやってもらえそうです。普通に聞く値段の半額くらい。直に持っていくと安いのかな?
今回やるかどうかわからないけど、一度アクセスしてみたいと思います。

排気側バルブです。
カーボンの固着が激しかったせいか落ちていません。

吸気側です。
排気側ほどではないですが、落ち切れていません。
それでも、この「メタルクリーン」なる製品の働きは予想以上です。
一つ気になるのは、バルブガイドの勘合部使われているOーリングです。

吸気側はともかく、排気側は端面も荒れているようで、出来ればリッチにバルブ交換といきたいところですが、バルブは・・・結構お高い。なんとか再利用の方向で磨きます。
「ゴム類の加温洗浄は変質の恐れがあります」とあるので、高温箇所に使われるものとはいえ、どんなもんでしょ。
元々エンジンの塗装が剥げかけ、アルミが粉を吹いている箇所もあって、ついでに塗装もしてしまおうかと画策中です。
パッキン剥がしを付けてみましたが、中途半端に剥げました。
元々のBAJAのエンジンの塗装色は、濃いめのグレーですが、普通の明るいアルミ色に変えたいところです。そうした時のマスキング処理の為にガスケットをスキャンしておきます。

ちなみに、部品番号は、12191-KZ1-920、12251-KV6-003。
モデル時期によって2タイプあって、製造番号14〜のNの我がBAJAは、12191-KZ1-000のはずですが、発註を間違えたか、もしくは新しくなったかのどちらか。
合わせてみると問題無さそうでもあります。
やっぱりエンジンはキラキラキレイでいて欲しいので、塗装の方向で進めたいです。
シリンダーとシリンダーヘッドは、自作のガスケット兼マスキングで仮留めして塗装剥がし>塗装と進めることを計画しています。
エンジンの塗装はなかなかスキルが要るので、今回は業者に出すかも。
ああ、ちょいちょいと修理のはずが、大ごとに・・・。(汗)

投稿者 aw@bitlog : 2012年04月13日 02:27

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コメント

何だか化学実験のようですね。
ここのブログのお蔭で化学物質の知識が随分高まったような気がします・・・気がするだけですが。(^_^ゞオボエテラレヘンw
じん麻疹が出た時に、重曹の水溶液を飲むとスッキリ治りますが
メタルクリーンα、間違って飲んでも大丈夫やろか・・・?

投稿者 路渡カッパ : 2012年04月13日 19:13

間違いなく、「気がする」だけです。
化学で赤点を取った私が言うことだから間違いないです。
メタルクリーンは、誤飲すると胃の洗浄が必要になるとか。
間違いないように保管しないとダメですね。

投稿者 aw : 2012年04月13日 22:16

awさんは完璧主義者なんですね。

燃焼室や、ピストンヘッドは1回乗っただけで結構カーボンがつきますので
私はカーボンさえ落ちればOKで多少の焼き色や汚れは気にしていません。

バルブはボール盤にくわえてサンドペーパーで磨いています。
もちろんバルブシートに当たる所にはペーパーが当たらないようにしていますが。

バルブを交換するとバルブシートカットも必要になりますので
かなり高額になると思いますよ。

投稿者 1京都 : 2012年04月14日 18:01

やったことが無いことは、とりあえずいっぺんやってみようかと。(^_^;

やっていると、ついつい成り行きで行ってしまうんですね。
実は、エンジンの汚れを落とそうとしていたら、
フィンなどのバリが気になり始めて、ヤスリで均しにかかりました。(笑)

バルブは、電動ドリルを利用しようと思っています。
タコ棒が吸い付くくらいにはキレイにしないとダメですね。
交換は、断念します。
経済状況が許さないです。
でも、塗装は、けっこう面倒くさい〜!


投稿者 aw : 2012年04月14日 20:51

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