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2011年12月09日

黒光りの代替機

結局の所、年賀状のプリンターの手当が不明なために、
メーカーが勧める機種交換となりました。
Canon PIXUS MG6230です。
部品さえ揃えば、まだまだ使えそうな機械を廃棄処分となるのは、苦渋の選択です。

電話で、機種交換に応じる旨の連絡を入れると、2日ほどで送られてきました。
筐体の表面は、ごらんの通りの鏡面処理、俗言う「ピアノブラック」仕上げなので、全面に保護のためにシートが貼ってあって、厳重に保護されています。
随分昔は、この光沢の表面仕上げは、「ポリバケツ」など台所用品やお風呂用品みたいで安物のイメージありました。
成形のヒケが目立ちやすくて、質の良いシボが高級とされたものだけど、今は成形の技術が上がってヒケが出にくくなったせいか、「ピカピカ=高級」みたいな風潮です。
個人的には、ピカピカにするならガラスや金属であるべきで、傷やホコリが目立ちやすい樹脂の光沢仕上げは、それらのフェイクのようで好みではありません。
ピカピカの筐体は、回りにあるものが移り込むので、調度として落ち着きにも欠けます。
我がロードスターも、初期モデルはインパネの「ピアノブラック」を謳っていましたが、モデルチェンジで落ち着いたグレーのシボになりました。
こんな流行は、早く終わって欲しいものです。

日本の家電で感心するのは、トレーなどの開閉部の芸が細かいところです。
後のトレーも、ワンタッチでシャキーンと伸ばせるし、収められます。
包装パッケージなどもそうですが、カラクリのような仕掛けで上手い具合に処理します。
排紙トレーは、前機種と同じく、起動時に自動的に開きますが、以前よりも開き方が洗練されています。
たぶん、次のモデルチェンジでは、オフモードで自動に閉じるようになるでしょうか。

節電モードでは、ごらんのように操作面には何も見えません。

操作面辺りに触れると、ホームモードのボタンが光ります。

さらに操作を進めると、その時使用可能なボタンが光って現れます。
チルトする液晶パネル自体はタッチ式ではないですが、手前のエリアが静電容量式(?)透過発光式のタッッチパネルで、操作に従って必要なボタンのみ表示されるデザインです。
初心者は、一度に沢山のボタンを見て「難しい」って思ってしまうので、このアイデアは評価に値すると思います。
ただし、理想を言えば、表示と操作を分けるのではなく、大きめのタッッチパネル液晶を使うほうが素直でしょう。
そうしなかった消極的理由は、有り体にコストでしょうし、積極的な理由は、新しい操作性をアピールしやすいって事もあるでしょう。
新しいデザインの提案としては、悪くないアプローチだし、こう言うのをやりたいデザイナーの気持ちは良くわかります。
パーソナル機器として良くデザインされていると言えるでしょう。
ただし、実用面で問題もあります。

大きな問題がこれ。
インクタンクが、MP610に較べて40%ほど小さくなっています。
これは、ユーザーにはデメリットです。
さらに、1ページを印刷する場合のコストも高くなっています。
ヘッドの慣性を減らすなどの理由もあるかも知れないですが、セールスポイントにしやすい目立つポイントにコストを掛けて、ユーザーの実利面がおざなりにされている印象が否めないです。
すごく根本的なところで、果たして操作パネルが無いモデルもあってもいいのではと思います。
このモデルは、有線無線のLANに対応しているので、手持ちのパソコンやスマートホンでのみ操作するくらいの割り切ったモデルは出来ないものでしょうかね。
そのぶん、ランニングコストを減らす努力をして欲しいです。

もう一つ気になったのが、アプリケーションのインターフェース。
ラウンチャー、プリント、スキャナー、ドライバーと全部バラバラ。
ま、こういうものをデザインしていた手前、理由はわかります。
それぞれで、開発環境や条件がことなるのは大きな理由です。
でも、本体の操作パネルが、ひとつの提案をしているのに、ソフトウェアーが全く統一感がないのは気になります。
特にラウンチャーのデザインは、テイストも操作性も異色です。
キャノンは、ソフトウェアーも、くどいくらいにしっかりでデザインしていた記憶がありますが、今回はどうも雑です。
一本通ったところを感じにくいです。
スキャナーやプリント用のソフトも、全ての操作を自前のソフト上で行おうとする余り、使い勝手が良くないです。
同じ操作なのに、アイコンが異なるなんてちょっとトホホ。
インターフェースも、わかりやすくはあるけど、素っ気ないです。
反応が悪いのも残念ですね。
私のパソコンの能力が低いせいもあるかも知れないけど、いちいち待機カーソルが出て待ち状態になります。
3Dで処理しているわけでもないのに・・・。
がんばったのは、本体操作パネルだけ?。
アップデートで本気を見せて欲しいな。

修理伝票です。
修理による交換なので、保証期間は3ヶ月です。
それを過ぎてすぐに壊れたら、私が壊れます。
価格コムのMP610の口コミ掲示板では、同じ症状で壊れた人の報告が多数です。
3年から4年で同じように電源が入らなくなります。
製品の耐久性に問題があった確率は高そうです。

投稿者 aw@bitlog : 2011年12月09日 09:24

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コメント

ピカピカなんだ~~。
映りこむのって、ちょっと邪魔ですね。

>操作パネルが無いモデルもあってもいいのではと思います。

賛成!!
実際にプリンターの操作パネルってコピーをとるときくらいしか使わないんだから、PCやスマホから遠隔操作できたら十分ですね。

あまり新品の頃からブツブツ言うとご機嫌を損ねるかもしれませんよ。可愛がってあげてくださいね。なでなで~~。

投稿者 ネエサン : 2011年12月09日 15:47

そもそも、こういったデバイスは、ハードもソフトもデザインしていたので、どうしても辛口になりますね。
でも、良いものは良いって認めますから、使っていて良いところはドンドン補足しますよ。(^_^;

投稿者 aw : 2011年12月09日 16:10

結構良いクラスの代替機ですね。今日テレビで量販ショップのCM、プリンター4,980!なんて言ってましたから・・・
巷では5,000円切ったプリンターが流通してるんですね。
ウチのPM950C、10年前の機種ですが壊れてくれません。(^_^ゞ いい加減、新しいのに替えたいのにな。
5万円しても10年もつのが良いのか、毎年壊れても5千円で買えるのが良いのか・・・どっちもどっちかなぁ。

投稿者 路渡カッパ : 2011年12月09日 17:50

プリンターって、携帯と同じビジネスモデルですよね。
本体は安くて、使用料やインク代で儲けるってスタイル。
携帯は、変わりつつあるみたいですけど、プリンターは変わりませんね。
昔のプリンターのほうが、ランニングコストが安かったくらい。
PM950Cもそうですね。
プリンターはメカものなので、経年劣化があるでしょうけど、直せば使えるものを、安いから買い替えるってーのは、健全な物づくりじゃないなと思います。
しかも、メカが壊れたなら諦めもつくけど、ロジックボードに不具合って、力が抜けます。

投稿者 aw : 2011年12月09日 18:22

ぼくは年賀状ってやつを出しません。
昔々に百枚ほど出していた次期もありました。いろいろ工夫して図柄を考えるのも好きで、それなりに楽しんでいました。
また始めようかしら。

投稿者 tamami : 2011年12月10日 20:15

ぜひ、tamamiさんらしい、ユニークな年賀状を作ってください。

投稿者 aw : 2011年12月11日 15:35

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