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2011年07月13日

真剣にヤバかった瞬間

自分でおこす事故というのは、いわゆる「想定外」って奴で起きる事が殆どです。
つまり、「次の角で、クルマが出てくる間も知れない」って予想していると、仮にそれが一時停止を怠ったクルマだとしても、事故を回避できる確率が高くなりますが、まったく予想していないと、自分の思考の外から来たクルマに対して対応できずに、事故は避けられません。
こういった事故の予見能力は、普通は年齢や経験とともに高まって行きます。
ただし、経験として自分の「かも知れないデータベース」に蓄積していくので、「ひやり」や「はっと」で済む経験ならいいですが、最悪は事故の経験になってしまう事もあります。
この辺りは、想像力の違いですね。
経験はしていなくても、これまでの経験をつなぎ合わせて、今までにない経験を想像することで、危険を回避します。
今まで、「ひやり」も「はっと」も、そして事故も経験してきましたが、さすがにいい歳なので、そこそこ経験値も貯まり、「やばい!」っていうような瞬間はもうずいぶんありませんでした。
でも、今日は真剣にヤバかった。
うちの近所の神戸海星女子学院の正門前の交差点が、こんな具合に道路がややずれているんですが、この交差点がかなり危険。
引っ越し手間もなく、この交差点を直進していたら、一瞬道がカーブするので、どう行けばいのかわからなくなると言うか、これって交差点?なんて慌てました。
で、特に怖いのが、右折と直進のケース。
いわゆる「右直」ってやつです。
東西のどちらの方向もかなり特殊な視点になるので、初めての場合は戸惑うし、馴れません。
私は、青の矢印。
トリッカーで、画面左の西側から交差点を右折して、画面下の南側へ向かうつもりでした。
交差点まで来て、ちょうど写真のような位置にクルマがいたので、減速してのぞき込みつつも、対向車を確認できなかったのでサッと右折を開始しました。
で、次の瞬間、多分二人乗りのスクーターが、いきなり左横に見えて、そのライダーかもしくはパッセンジャーの「ウヴァー!」って言う声にならない声が耳に入りました。
「あ、これはぶつかる!」って一瞬身構えました。
もうそれくらいに緊迫の一瞬。
幸い、間一髪、そのスクーターは、私のトリッカーのお尻をかすめて走り去っていきました。
あれは、本気でヤバかった。
この写真を見てもらうとわかりますが、この交差点は、先行する車が死角になって、対向車が見えにくいので、かなり危険な交差点なんです。
私は、それがわかっているので、しっかり確認したつもりでしたが、そのスクーターは完全に死角に入っていました。
本来なら、先行する車が行ってしまうまで交差点で一時停止をするべきでした。
本当に、いきなりスクーターが出てきたように思ったのは、もう一つの問題があることに気が付きました。
私のバイクと先行する車と対向するスクーターの走行するタイミングが合うと、常に、私と対向するバイクは、白いクルマを挟んでお互いが死角に入り続けるケースがあるんですね。
シュミレーションの動画でも作れば明らかになると思うけど、今回はたぶん、それじゃないかと思います。
私は、走りながら前方を見ていて、同時に対向車がないか、何度か確認しながら交差点に入りました。
常に動きながらなので「死角はない」と思い込んでいたようです。
ところが、常に、対向のバイクが死角に入っていたという案配。
これは、完全に想定外でした。
まるで、異次元からスクターが現れたように感じましたから。
たぶん、対向のバイクもそう思ったんだろうなぁ。
ここでは、何度か事故が起きています。
正直、通り度に緊張を強いられます。
事故が頻発する場所は、事故が起こりやすい形をしているそうですが、
なんとか、上手く解決する方法ってないものですかね。

投稿者 aw@bitlog : 2011年07月13日 02:27

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コメント

まぁ無事でなにより
上から見るとけっこうありがちな交差点の形だけど、首都圏だともっと全体に狭い気がします
その分スピードも落ちてるし、逆に広ければ片側2-3車線ぐらいだったりしそうですね
進行方向制限の変則信号もほぼ必ずありそうに思います
しかし、分析のとおりタイミング、魔のタイミングとも言うべき状況が多発するんでしょうね、ココ
自分が加害者である以上に、被害者にならないことも重要ですよね

投稿者 しんさん : 2011年07月13日 08:22

そうですね。
けっしてあり得ないケースではないです。
寧ろ、地域によっては珍しくないかもしれません。
ここは、交通量が多いわけではなくて、比較的速度が出るの慣れている人は寧ろ飛ばすので、余計に危険です。
しかも、そんなクルマは、さらに交差点の車線の曲がりをショートカットします。
つまり、センターラインを割って走ってきます。
これが、南に右折する車両には脅威。
右折しようと思って、センターよりに寄せれようとしたところに、先行車の死角から、対向車がセンターラインを割ってくるんです。
クルマなら万一事故になっても、致命的な事にはならないかも知れないですけど、バイクは危険ですね。また、仰るようにクルマにのって加害者となるケースも考えられます。
ここは、わかっていても危ないので、本当になんとかならないものかと思います。

投稿者 aw : 2011年07月13日 09:00

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