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2010年12月20日

TLR200のキャブレターの具合

バイクというのは、美しい工業製品だと思います。
なぜかというと、バイクを構成する部品の多くは、物理や化学などの原理を介して、機械と自然が密接に関わっていて、しかも、それらが目に見える形として集合しているから。
キャブレターは、そんなバイクの様々な部品の中でも、もっとも精密感に溢れた器官です。
空気とガソリンを最適な混合気にしてシリンダーに送り込むのがその役割ですが、車体が傾いても変わらず性能を発揮するのは、手品のようです。なので理屈もさっぱりわからないですが、実物を目にすると、やたらと説得感のある造形に見とれます。
空気とガソリンを混ぜる、ってーのが形になってるってーのは、インジェクションにはない魅力です。

TLR200のキャブレター、ケイヒンの22Wというモデルは、バイクと同様にかなりコンパクトな出で立ち。
外観は、相応に錆も見られますが、エンジンが掛かる事を合わせても、期待出来る状態です。

こちらはインテーク側。
パッキンは剪断していました。
わかりにくいですが、チョークレバーの根本に、PW22と刻印されています。

開腹した直後のチャンバー。
チャンバーは、工具も不要でワンタッチで開きます。
フロートは真鍮製で。
こんなの初めて見ましたが、昔のバイクは、これだったみたいです。

あちこちハンダが使われています。
なんか、彫金細工みたいっすね。

チャンバーの中は、殆どゴミもなく、まぁ良い状態ではないでしょうか。
ネットでは、酷い自慢のような写真を見せられたので、そう思うのかも知れないですが。
中の部品は弄った痕が見られますが、壊した痕はなさそうです。
とりあえず、パッキン、ガスケット類は要交換ですが、
スズのフロートを始め、壊れる可能性のある部品は、リストアップして発注しようと思います。
まぁ、まだ有れば、ですが。

【追記】メインジェットのフォルダーにヒビが入っていました。要交換です。

投稿者 aw@bitlog : 2010年12月20日 16:44

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