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2010年11月08日

ブレーキオーバーホール、完了

ようやく、BAJA blueのブレーキオーバーホールに取り掛かりました。
最後に揃えた工具は、予習したとおり。

・ピックツール 570円
・キャリパーピストンツール 1980円
・ホースクランプツール 680円
・スナップリングプライヤー 450円

さすが、「安さのアストロプロダクツ」。
どの製品も無闇に安いです。
果たして、ちゃんと使えるのか?・・・

これなんか、「450円」ってーのは笑っちゃう価格ですね。
先端を4タイプに交換できます。
別に450円じゃなくても全然価値あるのに・・・。

手順に従って、先ずは、分解したキャリパーのピストンを押し出します。
もし、キャリパーをホースから外すなら、ホースジョイントボルトは、キャリアーを外す前に少し緩めておかないと、分解した後で、固くて緩められませんでした。

固着していないかがり、ブレーキペダル(レバー)を押し下げるとピストンがせり出します。
2ポッドなど、微妙に出方が違ったりするので、出過ぎる方を少し押さえたりしながら、出します。
そのうち、「カポッ」って感じでピストンが外れて、フルードが溢れて出ます。
なので、下にトレーが必要です。
BAJA blueの場合、リヤは、金属のみのピストンで筒状になっているので、キャリパーピストンツールで、引き抜くことが出来ますが、フロントのピストンはシールタイプで筒にはなっていないので、キャリパーピストンツールは使えません。
固着していなければ、押し出しで問題なく外れます。

キャリパーシリンダーには、2つのシールが付いています。
手前にあるのが「ダストシール」で、奥側が「キャリパーシール」となります。
実は、フロント側のダストシールを発注し忘れていたので、今回はリヤのみ進めました。

シリンダーを外すと、意外にもピストン内部に錆片があります。
この錆がどこから入ったものかわかりませんが、ダストシールとピストンシールの間にあるものは、あきらかに外から入ったものでしょう。
こういうのを直に見ると、キャリパー清掃の大事さを感じます。
シールの溝に落ちたゴミがなかなか取れません。
綿棒でこすったり、エアーを吹いたりして、漸くなんとか取れました。
完全に綺麗にするには、水洗いでもすれば良いでしょうけど、ノズル内の乾燥も大変そうなのでやめました。
シールの取り外しは、ピックツールの「く」の字タイプを使いました。
ちょいと引っかけて引っぺがすだけなので、先端が尖ったピンを曲げたものでも全然オッケーなくらいでした。
シリンダーのシール外しに限れば、このツールを買う必要はないかもです。

この後は、組み立てです。
シールをシリンダーに取りつけ、ピストンを嵌め込みます。
シールがよれる事もあるそうですが、無事嵌ったようです。たぶんね。
一応、キャリパーピストンツールで、軽く回して勘合の具合を診ました。
この工具を使ったのは、この瞬間のみです。
固着などが無ければ、無くても済むと思いますが、有ったほうが安心です。

ピストンを嵌めた後は、ディスクを納める為に、目一杯押し込みます。
後は、ブレーキの組み立て。
交換したスプリングやボルトピンなどを組み込んで、スイングアームに取りつけました。

ここから、フルードの交換。
やり方は色々あるのは、予習したとおりですが、とりあえず、最も基本の「押し出し法」で。
押しては出し、押しては出し、のあれです。
ピストン交換で、もうたっぷり空気は入っているだろうし、
残っている分を全て押し出してしまおうと、コキコキしましが、いくらやっても出てきません。
やっぱり、「押しては出し」が必要みたい。
押しては出しを始めたら、手応えが出始めて、無事空気に混じってフルードが押し出されてきました。
リザーバが空になっては押し出されないので、空になる手前に継ぎ足します。
これを繰り返して、フルードの色が変わり、気泡が出なくなったらオッケーとしました。

リザーバのフタの裏についている「ダイヤフラム」。
何も考えずに、この形のまま取りつけたんですが、後で調べると、これは膨らみきった状態みたいですね。
この状態で、取りつけると、正常なフルードの量が確保出来ないので、正規の状態に戻してフルードを継ぎ足そうと思います。

取り外したピストンとシールです。
フロントはシールされたタイプなので、錆の心配もなく、まだ充分使用可能に見えました。
リヤのピストンは、表に出ている面の錆が激しく、このまま使用を続けるとダストシールを傷めることになるでしょう。
シリンダー内にあった錆片は、この錆が混入したもと思われます。

こんなわけで、なんとかブレーキオーバーホールとフルード交換が完了しました。
なんて偉そうなこといっても、マスタシリンダーのオーバーホールはやっていません。
素人メンテナンスで、一度に色々やってしまった場合、何か問題が出ると切り分けが出来なくなると困るので、段階を追って進めるつもりです。
とりあえず、キャリパー回りをやって、問題ないことがわかれば、次のフルード交換作業に合わせて、マスターシリンダーを整備しようかと思っています。
因みに、「観賞魚用のエアーホース」は、径が小さすぎて合いませんでした。
ホムセンで、少し大きめの耐油ホースを買ってきました。

今回やってみて感じたのは、キャリパー回りのOHやフルード交換は、それほど難しい作業ではないと言うこと。
特にフルードの交換は簡単なので、DIYはフツーにお奨めですね。
それと、キャリパーの掃除は大事ですね。
汚れが溜まるとそこに錆が発生してピストンを痛め、シールを傷めて、結果OHの時期が早まります。
ブレーキの引きずりも発生して、燃費も繰安性も悪化するので、メンテナンスポイントとしては重要です。
このあと、トリ、BAJA redとブレーキメンテが続きます。
その後は、ユーザー車検を目指す1号、ディーラー車検が身近ながら、自分でブレーキOHしたい2号と続きます。
まぁ、場数こなせばスピードアップする・・・と期待しています。

投稿者 aw@bitlog : 2010年11月08日 06:25

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コメント

ついにやっちゃったんですね~!
自分もアストロでホースクランプ以外の3点買いました(笑

マスターシリンダーはフルード抜いて掃除して新しいピストンアセンブリに交換するだけだったり・・・

キャリパーピストンツールはピストン掃除するときにあると便利ですね~!
自分は0.5~1mm厚くらいのゴム板をピストンの内側に貼り付けてキャリパーピストンツール使ってます。
金属同士だとかなり力使わないと回らないし、ピストンの円が歪んだらイヤなので。

投稿者 めんるい : 2010年11月09日 08:47

やってしまいましたぁ。
意外に簡単ですけど、ちっちゃいノウハウはありますね。

キャリパーピストンツールは、一応ラバーで覆われているように見えましたけど、違ったかなー?
ピストンの変形は怖いですね。
今のところ、フルードの洩れもなく、正常に機能しているようなので、
上手くいったことにしています。(汗)

投稿者 aw : 2010年11月09日 13:56

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