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2010年08月09日
ジョージ・ルーカスの創造の原点はイジメ？
『THX1138』
amazonによれば、「ジョージ・ルーカス監督が、学生時代に製作した「電子的迷宮」をフランシス・フォード・コッポラ監督のもとで長編リメイクしたSF映画。」だそうで。
いわゆるルーカスの原点を探る意味で、意義ある作品と言えますが、
そう言ったことを抜きにしても、類い希なる尖った才能と新鮮な感覚が、コッポラの完成度で極められた前衛アート作品と言えます。
アナログとデジタルをリミックスした表現は、今や特別に珍しくないし、真っ白な異空間は、「2010年宇宙の旅」以降、特にSFのコンセプチャルな作品には、時折見られるし、演劇的でもあります。
表現の手法自体、フレッシュというわけではないですが、音楽とグラフィックを完成度高くまとめ上げ、
コンテンポラリーアートの領域にまで高められているので、陳腐感は皆無です。
後半の脱出シーンで出てくるクルマは、ローラのレーサーだとか。
こてこて60年代のこのクルマがまたメッチャカッコイイ！
クルマ好きにも堪らないシーンです。
この件に関する考証は、こちらのサイトに詳しくあります。
内容は、暗く抑鬱的で、娯楽的な要素はほとんど感じないので、娯楽として見るのは間違いです。
映像表現が主体の作品（たぶん）ですが、ルーカスの比喩的表現の解説などもあって、反芻する楽しみも多い作品です。
「地獄の黙示録」などとともに、収集リストのひとつに加えたい一品です。
因みに、Amazonで中古をポチしました。(^_^;)
こちらで、画像入りのレポートあり。
投稿者 aw@bitlog : 2010年08月09日 19:26
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コメント
お題だけは存じておりました
件のサイトであらすじを読みましたが・・・？？？？です
この手のあらすじの映画ってかなりありそうで、基本的に好きではありません
血沸き肉躍るタイプが好物です、ワタシ的にはパスする種類の作品のように感じました
そんな私、昨晩は中古DVDで「ジャンゴ、スキヤキウェスタン」を見ておりました
日本人は本格ウェスタンよりも、スパゲッティ（マカロニ）ウェスタンが好きなんだなぁ、とほくそ笑むばかりでした
投稿者 しんさん : 2010年08月10日 08:04
映画というのは、芸術からエンターテーメントまで色々ですね。
誰にでも楽しめるものもあれば、極めて狭い層にしか受けないものもあります。
この作品を評価する人は少ないでしょうね。
私は、ウェスタンも大好きで、子どもの頃よく見ていまいした。
映画は、田舎少年の情報の窓でした。
でも、ジャンルや映画の規模を問わず、監督のこだわりを感じられる作品が好きですね。
マーケティングで企画されたような作品はダメです。
投稿者 aw : 2010年08月10日 08:23
THXかぁ、懐かしいですねぇ。
昔も昔の大昔、東京に出て来て間もない頃、
確か「ぴあ」のフィルムフェスティバルだったと思うんだけど、
新宿で行われた当時の若手監督のインディースな作品を
一挙連続上映するというイベントで、
上映時間が全部で12時間程もあったという大変なものだったんだけど、
その時、特別上映としてルーカスのTHXと、スピルバーグのAmblinと、
後一本失念しましたが有名監督の作品を見ることが出来ました。
Amblinの方は、いかにもアメリカン・ショート・ロードムービーといった作品で、
特に関心もしなかったんだけど、THXにはとても衝撃を受けました。
話の骨格としては、「管理された楽園（社会）からの脱出」という、
昔からよく使われるモチーフなんだけど、2001年宇宙の旅にも通じる
映像のカッコ良さに、低予算故であろうギリギリのシンプルさと荒削り感が
さらにエッジの立ちを鋭くしていると思います。
後年、リワークされた商業版も観ましたが、オリジナル版に比べると
冗長感の方が強くなって、インパクトが弱くなってしまっていました。
今でもオリジナル版って、手に入るんだろうか？
投稿者 おむ : 2010年08月14日 15:32
買ったディレクターズカット版では、EBなる、多分オリジナル版の一部カットが収められています。
そちらでは、逃走シーンにクルマは使われていないです。
しかし、12時間もこんな実験的なものばかりとは、
若かったですね。（笑）
投稿者 aw : 2010年08月14日 22:30