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2010年05月07日

島根デビューツアー

そういうわけで、初島根、島根デビューです。
かつては、九州から北海道まで、バイクでのツーリングを重ねたものですが、
山陰が手薄であったことを告白せねばなりません。
今回のテーマは、2つ。
手薄であったところの検証は当然として、
それ以上に重要な任務が、「こ・し・あ・ぶ・ら」。
山菜の女王、「コシアブラ」を食すことにあります。
コシアブラを食べ逃した東北ツアーからすでに2年。
捲土重来、まさに絶好の機会が訪れたってもんです。
一応、公式には、妹夫婦が引っ越した先の島根を訪ねるってことになってますが、
ここだけの話、島根で切り返す、中国地方のパトロールと、山菜を味わうのが一番の目的です。(笑)
なので、妹には、「手土産」と称して山菜を持って行くってことで、天ぷらを所望しました。
これって、みんながハッピーになれる素晴らしい計画じゃないっすか。
もちろん、この時期なら、蒜山や大山で山菜を確保できる情報は押さえてあります。
「走り」と「食」を確実に楽しめるなんて、何てすばらしい・・・。

今回のルートは、こんな感じ。


より大きな地図で 島根ドライブ を表示

当然ですが、渋滞が予想される高速は利用しません。
というか、走るのが目的なので、時短の必要性がないです。
まぁ、単独行動故の自由さですけどね。(^_^;
実家を出たのは、1日の7時頃。
最初の目的である、板井原村の「カフェ野土香」を後にして、R482を西進しました。

【100501-2島根ツアームービー】
(BGM:リスト:《巡礼の年 第3年》 S.163 第4曲 「エステ荘の噴水」、リスト:「ため息」)

【R482】
R482は、京都府宮津市から鳥取は米子まで繋がる道路とか。
長いっすね。
鳥取県市用瀬町からは、ほぼ東西に走ってます。
この道路は、内陸を東西に走る基幹道路の一つと見受けられますけど、交通量は少ないです。
走りやすい道にもかかわらず、GWのこの時期でもクルマが繋がることも少ないです。
みんな、やっぱり高速を走ってる?
ともかく、そういうわけなので、順当に行程が消化されました。
次の目的地は、人形峠
ここにある「人形峠かがくの森プラザ」が狙いです。

人形峠かがくの森プラザは、R482から、脇道を入ったところにあります。
ウェルカムな雰囲気は全くなし。ちょっと心細い気持ちで進んでいくと、奥まったところにありました。
この施設は、独立行政法人 「日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センター」の運営。
そう言うわけかどうかわかりませんが、入場料は無料。
もっとも、レクレーションの為の施設ではなく、この施設や、ウラン採掘の展示が中心のためか、連休に入ったにもかかわらず、殆ど来訪者もありません。
私は、「事業仕分け」の臭いがプンプンするこの機構の施設ってことで、興味津々。
「行くなら今」ってわけです。(笑)
詳しい話は、別エントリーで報告させていただきますが、まさに「予想したとおり」の状況でした。
乞うご期待、です。

再び、R482に出て西進。
次の目的地、蒜山の道の駅「風の家」同じく、ハイペースで進みます。
今回のツーリングで参考にしたのは、いつもの『ツーリングマップル』。
このR482も、そこでのお奨めルートのひとつ。
中国地方を東西に走るルートの中で、文句なしに魅力あるツーリングルートですね。

【道の駅「風の家」】
ここは、昼食と山菜を得るために立ち寄りました。
ここでは、さすがに連休中の混雑に出会えました。
狙いの「コシアブラ」は、最後の1パックをゲット。
他にも、コゴミやらタラの芽、ウドの葉なども。
大山で仕入れる予定でしたが、念のためね。

【r114 蒜山から大山まで】
大山へは、道の駅「風の家」から少し戻って、蒜山高原を通るr114を選びました。
この道は、あまり曲がりくねることなく、一気に大山に駆け上がるルートです。
標高が上がるにつれて、緑はなくなり、春はこれからな感じになります。
登りと言っても急ではなく、ゆっくりと上がっていくので、走りにくくはないです。
蒜山ではクルマもそれなりに多かったのに、この道はまたまた閑散。
やっぱり、緑が少ないから?
これからっすかね、大山。

【大山とコシアブラ】

大山の「ロッジレストラン」ってところに入ると、玄関を入ったところで山菜の販売をしていました。
蒜山の道の駅では、ほぼ売り切れだった「コシアブラ」がここではずらりと並んでいます。
量も多くて、しかも値段も安い!
販売をしていたお兄さんに聞いてみると、一度寒さがぶり返したときに、生え始めた山菜が、凍傷で傷んでしまったのだとか。
今販売しているのは、それ以降に生えたもので、数が少ないそうです。
当然、ここでもコシアブラを仕入れました。
夜、天ぷらにしてもらった、人生初のコシアブラを頂きましたが、
生では、アクで苦かったのが、コクに変わって実に深みのある味に変わっていました。
香りもいいし、「山菜の女王」と言われる由縁がわかります。
こりゃ、クセになりますね。
連休にここにくれば、確実にコシアブラにありつける事がわかったのは、収穫でした。

【大山環状道路】
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大山の楽しみは、大山の周りを通っている「大山環状道路」を走ることです。
南側のr45を通る方が時間的には早いですが、「ツーリングマップル」によると、北側は狭路があるってことなので、交通量も少なめを予測して、そちらを走ることにしました。
これが、大当たり。
ゆっくり高度を下げていったあと、狭路クネクネやら、開放的なワインディングやら、バリーション豊富な道を楽しめます。狭路の箇所は、やはりクルマは異常に少なめで、「山菜採りのクルマ」くらいしか出会いません。(笑)
北に日本海、南に大山の険しい峰をの望むロケーションも絶品です。5月も末になれば、上の方も若葉が芽吹くでしょうから、その時期に大山環状道路を一周するのは、なかなか贅沢なドライブになるでしょう。

【r24 大山から米子へ】
扉の写真。
r24は、大山から米子に続くメインルートのひとつです。
グダァーって感じで、広くてまっすぐな道を下って行きます。
環状道路で頑張った後、クールダウンみたいな。
まっすぐだけど、景色の良好で、ゆったり走れます。
大山から、米子市までは、30分ほどでしょうか。
箱根と小田原のような距離感です。

【米子市内】
100501_6.jpg

雄大な自然の大山と較べ、当たり前ですが、米子市内は至って普通の街です。
これで、周りがお洒落なビルで埋まっていたら、表参道と変わらないくらい?
すぐ横は海なんですけどね。
境港では、「境港さかなセンター」に行きましたが、イマイチ食指が動きませんでした。
観光向けな感じ?
時期もありますかね。
その後は、「水木しげるロード」を目指しましたが、駐車場に並んだたくさんのクルマに引いてしまい、あっさりパスです。(^_^;

市内で見かけた「お城」。
「お菓子の壽城」って和菓子メーカーのお店でした。
インパクトあります。
販売戦略決まってますね。

【江島大橋から大根島へ】
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大根島へは、その手前の江島にかかった江島大橋を渡ります。
かなりの高さに上るのは、下を境港に出入りする船が通る為でしょう。
ジェットコースターの頂上みたいで見晴らしが良いです。
大根島では、北岸を寄り道しました。
なんとなくクネクネの臭いを感じて。

100501_8.jpg

と、まるでミニサーキット。(笑)
大根島は、溶岩で出来た平坦な島なので、見晴らしも良くびゅんびゅんいけます。
ジムカーナにはまる人の気持ちが、少しわかる気がします。(^_^;

【r24とR314 松江から東城まで】
翌日、松江からずーっと南下して東城を目指しました。
r24とR314は、やっぱり『ツーリングマップル』お奨めの道。
r24もR314も気持ちの良い道で、特に松江に近いr24は、ゆったりと風情のあるカントリーロードで、所々に見える赤味のある屋根の家が良い味出してます。
適度なアップダウンもあって、風景にメリハリがあるので飽きません。
ただし、r24は、途中でいくつかの峠越えがあるので、クルマに弱い人には、R314のみで行くのが吉でしょう。

【奥出雲たたら刀剣館】

特に刀剣マニアでもないですが、休憩がてらに寄りました。
妹、弟家族と同伴でしたが、子供はまったく興味無しです。(笑)
でも、たまたま日本刀でのデモンストレーションがあって、日本刀の切れ味に感心しました。
すごくあっさり切れちゃうんですね。びっくりです。

【おろちループ】
100501_9.jpg

たたらと刀剣館から少しなんかすると、大きなループ線の「おろちループ」があります。
高低差105m、半径100mと200mのループだそうで、一部トンネルなこともあって、二重ループなイメージは薄いです。

上にある展望台からのみると、漸くループであることがわかります。

バイカーも多かったです。
ピカピカのZ1+モリワキですわ。
よろしおすなぁ。

この後、東城から再び単独行動。
鯉ヶ窪湿原を目指したのに、やんちゃなnuviにとんでもない道を案内された上に、到達できませんでした。
がっかり。

この後、中国縦貫道と並行した下道を走って実家を目指しました。
高速の出入り口近くでは、さすがにクルマも増えましたが、そこを越すと、もうワンマンショー。
1000円乗り放題は有り難いです。
乗り降り自由になれば、必要なところだけ高速を利用するんだけど、今のだと、どれだけ混んでも、下には降りないですね。
津山の辺りは、市内が混んでいると読んで、少し北の農道でまたりバイパスしました。
その後は、美作で最後の快走。
渋滞は唯一、東城での道の駅のみ。
GWでこれだから、普通の週末だと、寂しいくらいですかね。
私自身が、空いているエリアを好んで走るとはいえ、
あまりに他のクルマに出会わないので、不安になるくらい。
普段人が少ないので、みんな賑やかなところを目指すんでしょうね。
ともかく、食に道に、大変満足な連休でした。

#走っていると、沿道の家のデザインが、それぞれの土地によって変わるのが楽しいです。
島根では、赤味の屋根の家が目立ちましたが、岡山は、白壁に黒屋根の家に変わりますl。
白壁に入る模様も決まったデザインがあるようです。
備前の国は、近世より豊かな国であったようですが、沿線の農家の建物は、小さなお城を目指したような豪華なデザインが多くて、豊かな土地柄を表しているようです。

投稿者 aw@bitlog : 2010年05月07日 08:33

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コメント

コシアブラってどんなん?って調べました。
お向かいのご主人から毎年この時期に島根のお土産にいただいていた山菜の一つです。ずっと名前も知らずに 美味しいなあって 天ぷらにしていただいておりました。
このような記事をアップしていただいたおかげです。

投稿者 ネエサン : 2010年05月07日 13:26

いかにも、ネエサンらしいエピソードですね。
私の2年越しのカンドーが軽く吹っ飛びましたー。(^_^;
山菜の天ぷら、サイコーですね。

投稿者 aw : 2010年05月07日 15:02

あぁ、羨ましい!
それに、懐かしい!

秋の味覚ツアーには参加できそうです。
腰を治しておいてくださいね。
古傷自慢、しましょう(^^ゞ

投稿者 Nylaicanai : 2010年05月07日 16:13

大山は先代NBの時から何度か行きましたが・・・天国ですね♪
GWでこの交通量はイイですね、夏休み時期はもう少し増えるのかも。
立ち寄るところが少ないので、道の駅などに集中する傾向がありますね、意外と賑わってるのに驚くことがあります。
コシアブラ、初耳、今まで意識したことが無いのかな、今度見つけたら買ってみよーー。

投稿者 路渡カッパ : 2010年05月07日 17:25

>Nylaicanaiさん

その時には、人もクルマも完調に持っていきたいですね。
乗れない間は、バッテリーを外しておいたほうがいいかも。

投稿者 aw : 2010年05月07日 17:26

>路渡カッパさん

大山は、富士山に似てるんですけど、
スケールがほどほどなので、ちょうどいい感じですね。
東京だと、みんな自然を求めて押しかける感じですけど、
地方はそういう事は無いようです。
ま、さすがに夏は混み合うでしょうけど。

コシアブラは、広く分布しているようですから、
季節になれば、高地で採取出来るらしいです。
走っていると、どうも「山菜採り」の人たちと被るルートが多いので、これからは、山菜の収穫も兼ねようと思っています。

投稿者 aw : 2010年05月07日 17:50

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