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2009年07月07日

次が不安なマツダの稼ぎ頭

ご存知、マツダの稼ぎ頭、アクセラの新型です。
アクセラと言えば、今のマツダ顔の「ハシリ」とも言えるデザインが記憶にあります。
なので、今回のモデルチェンジは「正常進化」と言えるものです。
デザインの方向性としては、よく比べられる「プジョー」に近く、
ダイナミックで美しい造形が基本になっているように思います。
実車を目の前にすれば、まさに、そのコンセプトの通り。
一点の曇りもない美しさで、「国産もいよいよここまできたか」みたいなシミジミ感があります。
美しさだけで言えば、ほんとに国際レベルというか、
はっきり言って、ここまできれいにまとめている車は、輸入車も含めて少ないでしょう。
内装も充分な仕上がりで、文句もありません。
だけど、ですね。
なにか、物足りない。
美人は、確かにすばらしいですが、
美しいだけでは、飽きませんか?
贅沢な話ですが、印象に残るのは、完璧ではないけれど、どこかに秀でた個性を持つ人じゃないですかね。
プジョーは、安価だけどきれいで洒落たスタイリングが特徴でしたが、
近年は、えぐいくらいに過剰になってきました。
きれいなだけでは、デザインの鮮度を維持できないという例でしょうか。
マツダは、造形の良さが特徴で、今のきれいなデザインもその上にあるので、見ていて安心感があります。
でも、個性を出したいがあまりに、過剰になってきているように感じます。
美しさで走ってきたプジョーが、どうにも袋小路に入ったように見えるんですが、
マツダは、同じ轍を歩いていないでしょうか。

「秀でた個性」ってーのは、いわば、デザイナーの「こだわり」じゃないですかね。
ロータリーやら、水平対抗エンジンなんてーのは、機能的な部分が秀でた個性になってますけど、
格好で引っ張る車は、どこか視覚的なこだわりが欲しいですね。
別な言い方をすれば、デザイナーの「企み」ですかね。
日産はどは、この「企み」が大好きです。
ちょっとやりすぎなくらい。(笑)
キューブやマーチは、まさにこの企みのオンパレードですが、
GTRのCピラーの折れ曲がりなどは、まさに企みの極みです。
今のマツダデザインには、この企みが皆無です。
どの車も、きれいでかっこいいけど、
もう一押しの引っかかりがない。
パッと見、すごく購買意欲をそそるけど、
しばらくすると、目が慣れてしまうように思います。
まぁ、マツダのことだから、素人が心配することはないですね。:-)

投稿者 aw@bitlog : 2009年07月07日 03:17

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コメント

こっちの論評はマツダの部分はなるほどと理解し納得です。
アクセラの写真カッコよろしいなぁ、でも売れないだろうなぁ
あのサイズと価格じゃぁ・・・(中途半端にデカイ)
「プジョーの迷い」面白いなぁ自動車評論家なんて遠慮して書かないもの。
日産の部分は正しい考察と思うんですが、絶滅危惧の旧来からの日産ファン的には
非常に腹立たしいデザインだらけで、「だから売れねぇんだ、ざまぁねぇ!」状態
わたくしが若い頃言われていたのは、モダンだが一種かるいデザインのトヨタやホンダ、
生真面目で愚直な日産デザインでした、ファン的にはコレを誇りに「だから日産が好きだ」となってました。
まぁその結果が、今にあるんですけどね(自爆)
日本向けの小型セダンって、トヨタしかないんですよね、
他は海外物のお下がりや化粧直し、自国民向け開発車はスモールやバンしかない、日本国なり。

投稿者 しんさん : 2009年07月07日 09:24

日産はねぇ、
企みが過ぎるケースがあるんだと思いますよ。
マツダとは逆で、素直にきれいにまとめればいいところ、弄りすぎるところがあります。
でも、いいさじ加減のものは、本当にいいですよ。
デザインで引っ張ってるのは、日産でるのは間違いないでしょう。

最近いいなと思ったのは、やはりNV200です。
それと、スカイライン・クロスオーバーの内装。
これは、実に良さそうで、実車を見てみたいです。
いままで、内装だけで欲しいと思えた初めての国産車です。
正直、最近の日産車のエクステリアは、好みから外れつつありますが、この車の内装を見ると、これから数年、日産車の内装には目が離せないと思っています。

投稿者 aw : 2009年07月07日 10:30

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