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2008年04月15日

日本のMITに潜入!

195号線が、事前情報よりも走りやすかったおかげで、
予定時刻よりも早めに、目的地である高知工科大学に到着しました。
第一印象は、まるで洒落たリゾートホテル。
手入れが行き届いた芝生の広大な敷地に、
落ち着いたレンガ造りと、モダンな近代建築がミックスしたスケールの大きな建物が建ち並んでいます。
かつて仕事で訪れた、慶応大学の湘南キャンパスなどは、ずっと近代的なデザインでしたが、
ここは、ずっと伝統的で落ち着いたデザインでまとめられています。

この大学は、物質・環境システム工学科、 知能機械システム工学科、 電子・光システム工学科、情報システム工学科 、社会システム工学科の各学科があって、それぞれ産業界と密接に連携をとりながら、より実践的な研究を進めているの特徴のようです。
最初の写真は、メインホールの正面。
いわば玄関のようなもの?
デザインは、マサチューセッツ工科大学のそれを模したものとか。
日本のMITを目指したいということだそうです。
手前の松が日本情緒ですね。(^_^;)

秘書の方に出迎えていただき、従兄弟とご対面。
その後、彼に学内を案内していただきました。

これが、彼の部屋。
教授は、研究室とは別に、このような個人用の部屋を与えられています。

学科ごとにいくつかの棟に別れていて、棟の中に各研究室があります。
それぞれの棟の中央には、このようなオープンスペースがあって、研究者同士の打ち合わせに使われます。

各棟をつなぐ渡り廊下からの眺め。
向こうに見えるのは、時計台?とライブラリーホール。

レンガは、英国から取り寄せたもの。
コンクリートは、風化していい味がでたような凝った仕上げです。
この回廊など、おもわず、「炎のランナー」の1シーンが思い出されます。
う〜、走りてー!

この時計塔?も思索的でいいですね。

これは、ライブラリー。
本以外にも、デジタル、ビデオなどの様々なライブラリーがあります。

中はこんな感じ。

私的には、絶好の昼寝スペースに見えるんですが・・・。
つか、寝るよね、フツー(^_^;)

今回、私の一番のお気に入りは、
玄関から入ったこの中庭のスペース。
学長の希望で、生やした蔦がステキです。
木材なども、地元の桧などがふんだんに使われていて、本物感に溢れています。
最先端の研究施設だからこそ、落ち着いた重厚な建物にしてバランスさせるという考えには賛同します。

広大な芝生の手入れは、この米国JOHN DEERE社製芝刈りトラクター
マジ、運転してぇー!
このレンガとトラクターのスナップだけ見れば、日本に見えません。


従兄弟は、知能機械システム工学科の教授なんですが、いくつもの企業からの依頼で、
様々な研究をすすめているという話を聞かされました。
なので、研究といっても、採算度外視の学究的なものというよりは、
より実践的で、経済性も考えられたものが多いようです。
部品なども、できるだけ安価な市販品を使って、アイデアで、「安い」「早い」「上手い」を実現するってかんじでしょうか。
個人的に、こういうの大賛成です。
これは、こっそり撮った試作機械で、漁業関連向け。
その他にも、自動車、家電など大手メーカーに向けた研究が行われています。

大学の後は、高知のビーチへ。

ここは、道の駅「やす」のとなりの海の公園「ヤ・シィーパーク」
砂浜と芝生の土手の間は、ずーっと先までデッキで区切られた洒落た公園です。
日本の典型的な砂浜の風景とは違って、何となくハワイかカリフォルニア気分?
防波堤が目立たないので、とても海が親しみやすく感じます。

大学にしろ、こういった公園にしろ、しっかりと良いものを作っていこうという姿勢がみえます。
さすがに元首相と関係のあると地柄ですね。
へんてこな箱物じゃなくて、後々付加価値が出てきそうなものへの投資は良いと思います。

これは、横に長い箱が岸壁につき出したようなレストラン「いちとにぶんのいち」
眼下には、だーれもいない浜辺がずーっと続きます。
窓からは、絶景の太平洋です。
こういうロケーションでお茶を頂くのは滅多にありません。

砂浜からの高さは、相当なものです。
高いところが苦手な人はつらいくらい。
私も、一部がちぢこまりました。(笑)

四国に来て感じるのは、自然の雄大さですが、
さらに、その自然がとっても「近い」ってことですね。
遮るものがなくて、自然の中に暮らしている感じが強いです。
こういうのは、素晴らしいコンテンツですが、
四国への入り口で、通行税をとるようなことをしているので、せっかくのコンテンツが活かされません。
残念な事です。

夜の部は、美人秘書のHさんとともに「先生」おすすめの居酒屋さんへ。
お酒も、料理もすべて地のものです。
地産地消の極みですね。
高知の升酒、「ウマー!」

続いて、第2部は、やはり先生お進めのカフェバーへ。
三軒茶屋辺りにあってもおかしくない洒落たバーで、
ここでも盛り上がりましたが、先生も秘書のHさんも酔わねー!
皆さん強いっす。
ま、アルバイトの女の子が、自分の学校の学生だからってこともあるけどねー。(笑)
実は、先の居酒屋でもアルバイトはすべて、高知工科生。
「今、こっちのお店でましたー。まださほど酔っていない模様です、どーぞー」
なんて、逐一見張られてるんじゃないかってくらい。(笑)
このカクテルは、「Blue moon」。
なかなか複雑なカクテルですね。

こんな感じで、高知の夜は楽しく更けました。

投稿者 aw@bitlog : 2008年04月15日 10:24

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コメント

うわー、凄い開放感と学術感のあるキャンパスですね
さすが広さが違いますね
交通の便はどんななんでしょう、厳しいのかな?
都下、武蔵野の閑静な?我が母校と比較すると雲泥の差だなあ
ただ恐縮ながら、こちらの大学のお名前は存じておりませんでした
きっと真剣に学業に励む諸君には、格好の学び舎になると思います
・・・と学生時代に戻って、出直したいと反省しきりのワタシ。

投稿者 しんさん : 2008年04月16日 08:38

良い環境ですよね。
学生の寮が敷地内にあるんですよ。
寮といっても、立派な高層マンションみたいなのですよ。
無いのは、繁華街くらい。
地の利としては、鉄道も高速も、空港もちかいので、
他の地域からのアクセスも良さそうです。

この学校自体、出来て10年ほどの新設校なので、知らない人も多いと思います。

投稿者 aw : 2008年04月16日 12:10

大学も公園もなんだか日本離れ(?)してますね。
それにしても目敏くトラクターを見つけられるところが
awさんらしいですね(笑)

投稿者 路渡カッパ : 2008年04月16日 18:27

高知って、湿気が少ない気候なんですよ。
日差しも強くて、コントラストがはっきりしているところも、日本離れしているようです。

実は、中山道を走りながら、除雪関係の車両を撮ったりもしています。
タイヤがついていると、ベビーカートにまで対象になります。(^_^;)

投稿者 aw : 2008年04月16日 19:32

勉強が好きで、自分のやりたい分野でしかも環境も良くて給料ももらえるなんて天国ですね。

投稿者 たまみ : 2008年04月20日 15:04

努力と才能と、「タフネス」ですね。
久しぶりに一緒にすごして、そう思いました。

投稿者 aw : 2008年04月20日 20:00

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