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2007年10月23日

東北リターンズ

「芋煮、旨かったよねえ。」

ことある毎に、某N氏がつぶやきます。
つまり、山形の芋煮が食いたい>山形ツーリングに行きたい、ってこと。
そんなわけで、1年ぶりに、東北ツーリングを敢行してきました。
午前5時前の土曜日の朝、常磐道の守谷SAに、カッパーメタリックの2台のNCが並びました。

今回のテーマは、「福島なで切りツアー」。
行きも帰りも福島の一般道を通って、福島の阿武隈の自然を堪能しようという趣旨。
往路のメインドライブルートはこれ。

先ずは、いわきまで常磐道でひとっ飛び。
そこから、国道399号線を辿って、一路国見を目指すコース。
Wikipediaによると、
「阿武隈高地の峰越えを繰り返し、阿武隈高地の東西へ延びる谷沿いに通る道路・集落を相互に連絡しながら長駆北上する。」
ってあるけれど、まさにそんな感じ。
標高の推移を見てもらえばわかるけれど、さほど大きな峠越えはなくて、細かな起伏の繰り返しのイメージ。
小さな峠のクネクネ道と、綺麗に舗装された穏やかなハイスピードワインディングの繰り返しで、
もう絶妙の「緩急」が続きます。
ラリーなどで、「SS(スペシャルステージ)」と呼ばれるタイムの計測区間がありますが、
SSを移動する間は、のんびりと街中を移動します。
まさに、そんな感じ。
クネクネ道で「がんばった」後は、のんびりクールダウン走行。
もう、ロードスタースターの為のコースといっても差し支え無し。
しかも、交通量が本当に少ない!
つか、滅多に車に出会わない!
さらに、この日は、雨上がりの瑞々しい自然満喫です。
むき出しのオープンでは、フィトンチットが効きすぎるくらいに香ります。
これが、100km以上続くんですから、笑いが止まりません。(笑)
だれもいない山中に、無闇に微笑むオッサン二人は正直不気味ですが。(^_^;)
でも、本当にそんな気になる最高のコースでした。

そんな、アドレナリン出まくりの走りを堪能したあと、コース終盤の休憩で入ったカフェが、ここ「椏久里」。

お土産を買えるところがないかと、たまたまネットで見つけたカフェだったんだけど、
これが大当たり。
食通(食いしん坊)のN氏いわく、「こんな店は東京でもなかなかない」とのこと。
滅多に置かない豆も自家焙煎しているだとか。
美味しい路を味わった後に、美味しいコーヒーを味わえるこの幸せ。
ホンマ、最高でっせ。(*^。^*)
お土産にチーズケーキを買って、国見を目指しました。

予定では、国見で東北自動車道に乗って、次の目的地である仙台に向かうつもりでしたが、
思ったよりも早く進んだのと、二人とも元来の高速嫌い故、下道を通ることに。
で、阿武隈川沿いに走る349号を通って、仙台入りしました。

仙台での目的は、かつて共に仕事をしていた某C氏に会うため。
で、C氏との待ち合わせ場所が、今や宮城の名所、東北楽天ゴールデンイーグルスののホーム球場「フルキャストスタジアム宮城」。
(実は、この10月5日、例の派遣業務の違法問題で、契約を更新せず、現在は「県営宮城球場」が正式の名称になっています。それにしても、コロコロ名前を変えられても迷惑・・・)

この日は、公開練習日で、無料解放された球場に入りました。
実は、私、野球場デビュー。
始めての球場です。
結構綺麗で、それに、思ったよりもちっちゃい!
テレビだとすんごく広い感じなんですけど、なんか親近感湧きますね。
天気も良かったせいか、家族連れなんかも多かったです。
カコーンっていう、ノックの音を聞きながら、お弁当を食べるなんて、まったりしていいっすね。

で、仙台と言えば、もう一つの名物が「牛タン」。
C氏の案内で、ランチに入ったお店がここ。

っていっても、お店の名前は失念。
でも、どーっすかこの牛タンの厚み。
薄っぺらい牛タンしか知らない私には、まるで、ステーキに見えるんですが。(^_^;)
ホンマ、「舌食ってる!」って感じですよ。

C氏にたかった形になってしまった我々の次の目的地は、山形。
今回のツーリングの二番目の目的は、山形で、「芋煮」を味わうことです。
仙台を後にした我々は、一路山形を目指しました。

なわけで、山形で待っていたのがこの料理。
山形と言えば、「芋煮」それに「山形牛」です。
昨年に続き、某A氏の奥様の手料理を堪能させていただきました。

ドデスカ?この肉。
A氏のこだわり備長炭で、ささっと炙って、ワサビ醤油でいただきました。
贅沢にもほどがある味です。
「もう、お肉いいよ」って位に食べました。
多分、生涯、これ以上に食べることは無いでしょう。(^_^;)
話題は芋煮に。
食いしん坊のN氏が、おいしい芋煮の作り方を奥様に教わります。
なかなか山形の芋煮の味が出ないと不満のN氏。
奥様がぽろりと漏らした味の秘密がこれ。

R0011358.jpg

地場の醤油です。
一つが、たまり醤油っぽい、すこし甘みのある味で、この二つの醤油を掛け合わせて作るのだとか。
少し甘みを感じる芋煮の味は、この醤油の組み合わせがベースにあるようです。
この醤油は、残念ながらこちらにしか販売されていないようで、
やはり、本場の味は、本場の食材と調味料を使わないと出ないということなんですね。
そんなわけで、山形の夜は幸せに更けました。

翌日、山形を発った2台のNCが向かうのは、日立までの下道。
行きは、399号線で福島を北上しましたが、帰りは、349号線で南下します。

まずは、13号線から七ヶ宿街道に入って、福島を目指します。

写真は、山形と宮城と福島の三県が交わる地点にある「鳩峰峠」。
眼下に米沢の市内を望むNCの図です。
この日は晴れ上がったものの、強風です。
峠は、車の外に出たくないほどの寒さ。
早々に車中の人になりました。

それにしても、この七ヶ宿街道はの風景はステキです。
13号から入ってすぐの町並みは、周りに果樹園と落ち着いた農家がつづき、
さらに峠を越えてからは、まるで原風景のような田舎の風景に見とれてしまいます。
腕さえあれば、いい広告写真でも撮れそうな感じ。

峠を越して、茂庭っ湖にさしかかると、こんなクネクネ道が続きます。
風景は、緑の回廊みたいで綺麗なんだけど、ブラインドコーナーには気を遣います。
路は狭くて、すれ違いもギリギリなので、たいへん。
そろそろうんざりし始めた頃、ダムの近くは、いきなりの広くてキレイな直線道路。
「ほーれ、飛ばしな!」って声が聞こえます。(^_^;)
この後、庭坂から「磐梯吾妻スカイラン」を堪能。
の予定でしたが、早くも紅葉観光で混み合った様子に恐れをなして勇気ある撤退。
二本松に出て、ランチを摂ることに。
「普通のところでいいから、入りましょ」というN氏の声を受けて、
チェーン店系回転寿司の駐車場に入ったところ、いつも穏やかなN氏の顔が曇ります。
「大手資本系の店はイカンでしょ。」(-.-#)
食い物に関しては厳しい・・・。(^_^;)
気を取り直して、N氏の先導で見つけたのが、二本松の駅近くにあった中華のお店「二番軒」。

私の選んだのは塩ラーメン。
N氏は、ソースカツ丼と醤油ラーメンのセットメニュー。
昨夜あれほど食って、すげなぁ。

そこそこに混み合っていたことと、お店の雰囲気から、
「ハズレではないな」の思いを持っていたものの、
「まぁ、中華やのラーメンだしな」って軽い気持ちで一口。
これが、旨い。
丁寧な仕事で、澄んだスープと自家製麺の塩ラーメンは、かなりいけます。
つか、ラーメンのみでも充分に勝負できる味。
手抜き無しのこのお店、恐らくこの辺りじゃ人気店なんでしょう。
そんなお店を見つけるN氏の嗅覚には恐れ入ります。(^_^;)

お腹が満たされた後は、程なく349に入り、後は日立まで道なりです。
GoogleMapで、行きの399ほどの山中でないと予想した通り、
349は、比較的人家の多い路を走ります。
それでも、充分にペースを保てるだけに交通量も少なめ。
ただ、399のようなメリハリの利いた、テンポが良い走りには届かないか。
そろそろ休憩を取りたくなった、福島もそろそろ終わりのあたりで見つけたログハウス風のカフェ。
少し行き過ぎなものの美味しいコーヒーの臭いをかぎ取った我々は入ることに。
お店の名前は、「珈琲香坊」。
ストレートに旨さを表現?
これがまた、大当たり。
穏やかな感じの店主の前に陣取る賑やかなオッサン二人。
ここのお店は、焙煎時間に気を遣っているようで、
同じブレンドでも、焙煎の時間によって5段階くらいの種類があります。
出された珈琲を飲んで、その旨さに感動。
私は、少しに煎りの時間が長いのをおかわり。
そのうち、店主が話しかけてこられて、しばし珈琲談義。
サイトを見たら、めっちゃ濃いいやん、この店主!かなり気合いが入った珈琲職人だったんですね)
行きに立ち寄った「椏久里」といい、この「珈琲香坊」と言い、
福島は、珈琲も旨い?
それとも、たまたま福島の二大名店に当たった?
どっちのお店も超おすすめ。
珈琲通なら、感涙に咽ぶこと間違いなしです。

こんな感じで、今回の東北ツーリングは、「路」に「食べ物」に大満足のうちに終えました。
唯一の残念は、温泉に入ってこなかったこと。
ま、ごちそうは、残しておきましょう。
最後は、N氏邸近くのデニーズで反省会。
とにかく、事故も違反もなく、無事終えたことに○。

お腹を満たしたN氏が切り出しました。

「さて、次はどこにいきましょか?」

このオッサン・・・。(^_^;)

IMGP7040.jpg


伊豆のツーリングで、トランシーバの威力に納得。
で、今回のツーリングの為に揃えました。
小型特定省電力トランシーバと言われる、免許無しで使える近距離用のトランシーバです。
高速道路上で500mとの宣伝文句のとおり、2台の車で使う限り、電波は届くようです。
高速走行中は、少々音声が割れるようで聞き取りにくいことがありましたが、
あるとなかなか便利です。
ツーリングには必携ですね。

投稿者 aw@bitlog : 2007年10月23日 01:12

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コメント

またまた新鮮なルートですねえ
今年の夏休みは鶴岡・酒田から高畠・米沢経由で二本松というものでしたが
まったくもってオーソドックスなルート選択(ナビまかせともいう)でした
「鳩峰峠に七ヶ宿街道」とても興味がわきました
それともう紅葉観光ですか、いっきに涼しくなったので時期かもしれませんね
今年の冬は白くなるのかなあ

投稿者 しんさん : 2007年10月23日 13:17

これまた、素晴らしい走路ですね。
走、食、車・・・三拍子、いやもっとかな。路にも食にも涎が出っ放しですよぅ(笑)
マイナスイオン+フィトンチットの中をドライブして
お腹を減らした後、牛牛牛ですかッ。バチアタリ、いや幸せ者ぉ!
さて、次はどこかな?また楽しみにしてます。

投稿者 路渡カッパ : 2007年10月23日 16:23

いやぁ、楽しかった&美味しかったですね。
ニイサンの道路への審美眼には驚きです。
それに、トランシーバー、けっこう役に立ったし。

冬が来る前に、走り溜めしておきましょうね(^^ゞ


投稿者 Nylaicanai : 2007年10月23日 16:38

>しんさん

新鮮でしたねぇ、このルート。
走りを味わうなら、399号線は、超おすすめです。
七ヶ宿街道の一部は、雰囲気が良いです。
とにかく、この辺りの道は、狭い幅員が散在するので、
山深くなるほどに、HR-Vには、うってつけですね。

>路渡カッパさん

東北は、良いです。
とにかく、前を走るクルマがないんですから。
カッパさんのゴージャスドライブにはかなわないですけど、
新しいルートを発掘していきたいです。

>Nylaicanaiさん

今回のルートは正解でしたね。
まだまた、知らないお宝ルートがあるんでしょうね。
この季節、一時的に一歩通行にして、ドライブ好きを誘致してほしいなぁ。
さて、次は、伊豆箱根 (^_^;)

投稿者 aw : 2007年10月23日 17:59

見るからにセンの良さそうなラーメン(旨)。
マルタイの棒ラーメンでまねてみよう。

投稿者 おむ : 2007年10月24日 02:29

ほんとうに、Nのニイサンのところも 私の目には「毒」がいっぱいですよ~~。

ええい、今日の昼は脱走ランチにしよう!!

投稿者 ネエサン : 2007年10月24日 07:36

>おむさん

美味しいものは、美しいっすね。

>ネエサン

すまんです、目に毒ですね。
また、怒られないように。(^_^;)

投稿者 aw : 2007年10月24日 22:19

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