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2007年06月06日

融通無碍な戦略

swift_zam.jpg

「融通無碍」

『一定の考え方にとらわれることなく、
どのような事態にも滞りなく対応できること』  広辞苑

だそうで。

Flashは、YouTubeにも使われているように、今や最も多くのプラットフォームに対応したリッチコンテンツ環境ですが、そのFlashをしても足りないのが「3D」表現。
その3Dを実現しているのが、Electric Rain社の「Swift 3D」です。
このソフトのキモは、とにかく、お手軽に3DデータをFlash向けのデータに置き換えること。
シンプルな3Dソフトの本体と、あるいは、メジャーな3Dソフト向けプラグインで、Flashが読み込める3Dデータを作成します。
最初は、限られた人が使ってましたが、今や、多くのFlashクリエーターのツールになりました。

ところで、以前にFlashキラーとも呼ばれた、マクロソフト製「Expression Blend」。
このソフトもやはり目を惹く3D的な見せ方をアピールしています。
で、その3Dデータを作成するのが「ZAM 3D」.
リンクを見ればわかりますが、メーカーはSwift 3Dと同じ、Electric Rain社。
ソフトの形態自体、Swift 3DとZAM 3Dは殆ど同じ。
違いは、書き出される形式が、Flash向けか、XAMLかと言った点のみ。
言い換えれば、同じ3Dソフトのノウハウで、Flashのアドビ向けと、Blendのマイクロソフト向けの商品を出しているわけ。
したたかと言うか、頭がいいと言うか。
まさに、“融通無碍(ゆうずうむげ)”とはこういう事を言うんでしょうね。

これが、ZAM 3Dの体裁。
Swift 3Dとほぼ同じ。

ここで、editメニューから「copy XAML」を選び、
それを、こんな感じで、BlendのXAML画面でペーストすると・・・

こうなります。
ちなみに、「XAML」は、「ざむる」って呼ぶそうです。
マイクロソフトがXMLを拡張したものだそうで。
昔から拡張が好きなんですね。(^_^;

ちなみに、この「ZAM 3D」現在のところメンバー登録すると無償でDL出来ます。
マイクロソフトが、自社の開発環境拡充の為に「がんばってる」んでしょうか。
おそらく、将来は、アドビかマイクロソフトに飲み込まれる可能性は大ですが、
ポジショニングが絶妙ですね。
敵対的買収で悩む会社には良いお手本では? (^_^;

投稿者 aw@bitlog : 2007年06月06日 20:24

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コメント

「融通無碍」とは、書き取りテストに出てきそうなほど難しい言葉ですね(^^ゞ

ただ、プラグインという立場なら、これは賢い選択かも?

投稿者 Nylaicanai : 2007年06月07日 11:55

こういうビジネススタイルは、理想ですね。

投稿者 aw : 2007年06月07日 18:05

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