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2007年02月25日

同じ轍を踏まない?

カッパ1号こと、HR-Vのヘッドライトの球切れで、ディーラーへ修理の予定をたてたら、
上手い具合に、発表直後の「クロスロード」を見ることが出来ました。

ディーラーで見るクロスロードは、写真でみるよりずっとコンパクト。
HR-Vにしろ、CR-Vにしろ、車体が高くなると、ベースになる車より一回り大きくなるのが常ですが、
ベースのストリームよりも40センチほど短い全長であることや、
重心が低く感じるデザインのせいか、さほど威圧感を感じません。
一見イカツイ形なのに、それに見合ったボリュームがないので、「意外に小さい」と感じるのかも。
運転席に座った印象も、やはり「意外にコンパクトかも」。
スクエアーな形状は、ふつう結構広く感じるもの。
実際、キューブなどは、広すぎて持てあますほどな感じ。
にもかかわらず、このクルマは、無用に広い印象もなく、HR-Vにも通じるような「引き締まった」空間を感じます。
ATオンリーなので、助手席との間に敷居はないですが、広めのアームレストや、
棚状に出張っているセンターコンソールなど、ホンダらしい「空間の埋め方のうまさ」からか?
ハンドル、シート、シフト、スイッチ類の位置関係は、どこにも破綻無く、ごく自然なところに収まります。
こういう人間工学的部分の仕上げのうまさは、さすがホンダだなと思わせます。

インテリアは、直線基調。
基本的なデザインと考えは、ストリームを踏襲しています。
ストリームのインテリアにアウトドアテイストを加えた感じとでもいうか、
つまみ類も、やや大きいか。
メーター類は、これ自体デザインの品質感も高く、この点が弱いマツダにも見習って欲しいくらい。
運転席から眺めると、角張ったノーズの先が見えるのも、取り回しの良さを感じます。

問題の3列目のシートは、期待していなかった分、「意外に使えるじゃん」って印象。
もちろん長距離はきびしいけど、市街地の移動では問題ない感じ。
もっとも、「クラッシャブルゾーン」に人を乗せるというのは抵抗がありますが・・・。

後部ドアの開口度は大きく、HR-Vと較べて、乗り降りはかなりラクです。
3列目シートへのアクセスを良くすることや、
チャイルドシートの取り付けの容易さが図られています。

フロントビューもどこかストリームの面影を感じます。
逆に、ストリームでは、「厳つすぎる」と感じたデザインは、
全体が角張ったクロスロードでは、むしろ良い具合に作用している感じ。

全体の印象は、「なかなか良いんじゃないか」です。
コンパクトで高すぎない背丈の車体は、日本の道路事情にもピッタリかも。
恰好は、けっこうアウトドアしてますが、使い勝手は日常使用。
7人乗りだし、「家族のために」ミニバンに乗り換えを検討しているお父さんは、かなりビビッとくるんじゃないでしょうか。
伝え聞くところでは、乗り心地も、ストリームよりも柔らかいとかで、
お父さんの言い訳もできます。

気になる点は、やや八方美人で中途半端なところ。
インテリアやボディーカラーは、イマイチア遊びに欠けますし、
スタイリングは、ちょっと演出過多だったり、
敢えて、ロードでの収まりを考えたフロントデザインなどは、雰囲気が足りません。
黒未塗装のガーニッシュが、廉価モデルのみで、上級モデルは、オンロードイメージオンリーなのも残念なところ。
できれば、日産のような洒落たボディーカラーや、エディックスのような明るい内装のバリエーションも是非欲しい。
この辺りは、今後の発展に期待しましょう。

クロスロードは、一見、個性的な「アウトドアカー」なイメージですが、
狙いは、個性的なミニバン、あるいはワゴンともとれます。
HR-Vほどに、作り手の拘りを感じることはないですが、
なかなかに間口が広い車に仕上がっていると思います。
「2ドアパーソナル」と謳って失敗した轍は踏まない、というホンダの強烈な意志が見えます。

投稿者 aw@bitlog : 2007年02月25日 14:55

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