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2006年11月28日

里山の行方

京都遠征のついでに、実家に帰った折り、
近所のなんてこともない風景を撮りました。
子供の頃と大きく様変わりしてはいないですが、
高齢化やら人口の減少で、農業の担い手が減ったこともあって、
野山の手入れが悪くなっているようです
材木価格の下落もあって、倒れた杉はそのまま放置され、
下草の刈り取りもままなりません。
区画整理が進み、かつての小さな田んぼ空き地になりました。
山は手入れがされないと、木々が茂り、背の低い植物が育たなくなります。
そうすると、イノシシや鹿が、餌を求めて里に出てきます。
なにやらガチャガチャ音がするので、山のほうを見てみると、
立派な角を持った大きな牡鹿が、ワナの檻に入っていました。
最近、全国でクマの出現が話題になっていますが、
“グレーゾーン”の里山が減ったのも原因の一つでしょう。

投稿者 aw@bitlog : 2006年11月28日 10:08

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コメント

いいですねえ
空気が澄んでいそうで、うらやましい・・・
帰るべき場所があることって、うらやましい・・・な
でも私なぞ想像できないご苦労もおありでしょうね
里山がグレーゾーンだったんですね、人と獣の共生の・・・
納得!


投稿者 しんさん : 2006年11月28日 12:42

里山をきちんと手入れしても、それが経済的な結果に結びつかない現状では、なかなか打開策が見いだせません。
かといって、放っておけば新たな問題が生じますしね。
難しい問題です。

ちなみに江戸時代は、幕府がこうした一部の山々の手入れを地元に委託していたそうな。手入れをすれば、日当を支払っていたそうです。幕府としてはアガリを期待してのことではなく、山河を美しく保つためだけのために、行っていたようです。でも、明治維新でそうしたシステムも瓦解し、戦後は経済活動に飲み込まれ、結局「美しい国」は美しくなくなりつつありますね。


投稿者 Nylaicanai : 2006年11月28日 13:09

>しんさん

水と空気はいいですね。
排気ガスの臭いが絶えないなんてことはないです。
手入れがされて開けた場所には、クマなんかも警戒して出てこなかったそうです。
今は、藪のすぐ近くに住宅地があるので、動物からすれば、いきなり人間と遭遇するわけですね。

>Nylaicanaiさん

長い目で見れば、経済的意義はあるんですけどね。
実は、掲載していないんですが、道路建設のための盛り土の写真があります。
30年以上経っても未だ開通の目処が立っていません。
用地買収した土地が野ざらしです。
成り行きの土木事業をやるくらいなら、里山の整備をやるほうが遙かに地元のためになる気がします。

投稿者 aw : 2006年11月28日 14:21

草津旅行の途中で水の下になる町や村を通りました。下流にダムが出来るのだそうです。
ダムの目的は知りませんがセメントを練る予算は直ぐにでも立つのでしょう。

投稿者 たまみ : 2006年12月01日 23:59

家が湖底に沈むなんて絶えられないですね。
正統な理由があるのかも知れないですけど、
金銭的なことだけじゃなくて、何より、心の部分での配慮が欲しい気がします。

投稿者 aw : 2006年12月02日 20:52

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