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2006年09月26日

唯一無二の至福

代車でRX-8を借りました。
試乗でちょい乗りしたことはあるけれど、
ちゃんと乗るロータリーは初めて。
運転席に座ると、モーターのようなうなり音がしています。
「う、マジでモーターみたい・・・」

エクステリアで特徴的なのは、このフロントフェンダー回りの造形でしょう。
マツダというメーカは、時々この“造形の発見”をやってくれます。
ホンダや日産なども、時々“一歩抜けた”デザインをやりますが、
マツダの場合は、「基礎的」というか、「根源的」というか、
いわゆる「王道」の部分で、正面突破する真面目さのなかで生まれる感じを受けます。(わかりにくいなー(^_^;)

ボリューム感あるお尻。
街みかけると嬉しくなるお尻です。
リアランプのガジェットなデザインをみてしまいますが、
スポーツカー然とした「特別な感じ」を受ける、国産では数少ない良いデザインではないかと思います。

RX-8と言えば、エンジン以外に特徴的なのが、観音開き状態のらドア。
「いらしゃいませ〜」な開き方は今でも新鮮。
前のドアを開けてからじゃないと、開けられないと言う不便さはあるけれど、
これがあると無いとじゃ大違い。
後席へのアプローチは、実にラクチン。

こんな感じで、前のドアと合わせて大きく開くものだから、
普通のドアよりもむしろ自然な姿勢で乗り降り出来そう。

何となく、“穴蔵”のような印象の後席、といえば、暗い感じだけれど、
VIP席のような“囲われ感”が心地良くもあります。
スポーツカーの後席としては、安全な感じがして好ましく思います。
座った感じは、まったく普通のセダンなみの“座りの良さ”があります。
外部から遮断された感じもあるので、長距離走行でも疲れにくいのではないでしょうか。

後席から観たコンソール回り。
「子供っぽいデザイン」との声もありますが、コンセプトが明快である点は評価されるべきでしょう。
基本造形も、しっかりしていて、エクステリアとの繋がりも充分に感じます。
樹脂やシボなどの仕上げも、ロードスターとは格段の違いがあります。
クローム類の扱いもずっとマシです。

目に付いたのは、メーターの仕上げ。
軽いノリのグラフィックのデザインは、この車のコンセプトには合いません。
夜間の照明も、安っぽさに拍車をかけます。
メーターは、ドライバーが最も見るものですが、デザインが全てをぶち壊している感があります。

ドア回りも、ロドより遙かに上質&入念にデザインされています。
グリップなど、もう一息詰めてほしいところがあります。

気にいたのが、このパーキングブレーキ。
ハンドルがややドライバー側に傾いていて、引き上げもとてもスムーズ。
ロドは、角度も悪く重いので疲れます。
こういった経験値は共有できないもの?

しかし、さすがにロータリーのズムーズは絶品です。
本当にモーターのように、振動もなく、いつのまにかいけないスピードに達してしまいます。
まさに、未来の車を運転している感じ。
気持ち良すぎ!
これに嵌る人の気持ちがわかります。
このエンジンが、もはやRX-8にしか積まれていないのは残念。
モーターで低速を補ったハイブリッド、スーパーセダンなんて作ったら、サイコーなんじゃないかなぁ。

投稿者 aw@bitlog : 2006年09月26日 08:27

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コメント

ロータリーですか・・・乗ったことはあっても運転した事がございません。
義理の弟が7(FD)に乗ってるのですが、おっさんの私には疲れるクルマとしか感じられなかった思いが強いです。
フォードのお達しとはいえ、8が4ドアで開発された事はマツダロータリーにとっては幸福なことのように思います。
マツダデザインってけっこう欧州での玄人評価が高いと聞いた事があります、バブル期のユーノス500や800、初代センティアなど確かに魅力的です・・・ただし白状すると、当該車の発売時にはその良さが理解できてませんでした(カッコ悪との平均的国産車ファンていどの理解力しかなかった)、自分で欧州車を購入し、読むカー雑誌も変わり、車への興味の幅が広がったことでマツダデザインのすごさが、気に入ったという経緯があります。(ただ最近のテールのクリアレンズはいかがなものか?)
デザインといえば、マスタングに代表されるネオレトロ路線がアメ車で盛んですが、国産車でも少しやってくれないかなあと思ってしまいます、それぐらい魅力が感じられないわけで、ダッヂチャレンジャーなんかもかっこ良すぎに思えて・・・

投稿者 しんさん : 2006年09月26日 11:08

>しんさん

ユーノス500/800良かったですね。
マツダのデザインは、あの頃確立された気がします。

もう少し、お金がかかってもいいから、細部の仕上げに拘ると、BMWやポルシェにも負けない素性の良さがあるんですけどね。

「レトロ路線」おもしろいかも。
セリカやGTOなど、今みてもドキドキするデザインの復活は話題になるでしょうね。

投稿者 aw@bitlog : 2006年09月26日 12:32

あ、禁断の木の実を味わいましたね?
もう戻れなくなるかも(^^ゞ
好き嫌いは別にして、バイク乗りならロータリーの味わいが理解しやすいんじゃないでしょうか。

ちなみにパーキングブレーキは、サイドブレーキターンを行いやすいようにデザインされているそうです。だから、引きやすいのでしょう。ナックルガード付きで、いかにもやるぞ!ってデザインですね(^^ゞ
NCに持ってきても、バチは当たらないのに。

RX-8のデザインは好きですが、しかし最近は製造技術に古くささを感じます。例えば、バンパーとボンネットの合わせ目が波打っていたり。

それはそうとRX-7、早くでないかなぁ(^^ゞ

投稿者 Nylaicanai : 2006年09月26日 14:11

>Nylaicanaiさん

麻薬ですね、アレは。
全然違う乗り物ってかんじ。
バイクのマルチシリンダーに近い回り方ですね。
2,3日は乗ってられるかな。
高速を飛ばしたいです。

投稿者 aw@bitlog : 2006年09月26日 15:12

そうそう、麻薬です(^^ゞ
個人的に嬉しいのは、RX-8とロードスターがベクトルの違うスポーツカーだということ。それぞれ独自の持ち味を持っているのに、両方とも真面目にスポーツカーしています。個人の嗜好によって選べる幸せ(^^ゞ

そう考えると、マツダはこの時代によく頑張っているな、と思えます(^^ゞ

投稿者 Nylaicanai : 2006年09月26日 18:21

ホント、そうですね。
量産メーカーで、2台の異なるジャンルのスポーツカーを有するメーカーというのは、ひょっとしてマツダ以外には無いんじゃないでしょうか。
しかも、1台は、専用のエンジン。
さらにしかも、そのエンジンは世界で唯一の方式ですからね。
良くやってるよなー、って感心します。
ボリュームが少なくても、コアな層のニーズに応えている点は、評価されるべきでしょうね。
COTYにも、そのへんのムードが影響したんでしょう。

投稿者 aw@bitlog : 2006年09月26日 19:37

う~~ん、少年のような幸せな顔してますね!!

投稿者 ネエサン : 2006年09月26日 22:32

思えばあの「RXエボルブ」から、よくこの8にまで辿り着いたもんです。 改めてエボルブを見直してみたんですが、例のエキセントリックなマスクとホイールの大きさ以外は、明らかに8の方がデザインの練度が高いですね。 あ、それとデザイナーズファニチャーの様な薄くて軽快なシートはショーモデルの方が上かな。

>それはそうとRX-7、早くでないかなぁ(^^ゞ

8が4ドアスペシャリティとして創られた背景には、ロータリーを採算の取れる商品として成立させるという大命題の基、7の様なスポーツカーだと保険がべらぼうに高くなるアメリカで成功が見込めず、フォードを説得しずらいという話があった様ですね。 現在マツダは親分フォードの明日をも左右する命綱。出すならイキオイのある今がベストかも知れません。

ただ、だからといって新エンジンを起こせる余地はあまり無さそうなのは、7開発には辛いところ。過給や3ローターは考えられないので、やるとすればローターを厚くしてキャパを上げる方法でしょうか?

投稿者 おむ : 2006年09月27日 00:05

>おむさん

ロドといい、RX-8といい、市販モデルのほうが魅力的ですね。

最近は、ショーのためだけのモデルは、あまり作らない傾向なので、あまり力が入っていないのかも。

投稿者 aw@bitlog : 2006年09月27日 10:20

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