« がっかりな「やっぱり」 | メイン | 真夏の夜の海の底 »

2006年08月04日

Sonyは死んでいないか?

img1024928433.jpg

GPSがらみの製品の相次ぐ撤退で、「もう、SONYは死んでしまったか?」と思っていました。
そんな折に教えていただいたのが、この製品、GPSユニットキット『GPS-CS1K』
デジカメで写真を撮ったとき、撮った日時の情報が一緒に記憶されます。
でも、もう一つ欲しい情報が、場所の情報。
写真をどこで撮ったかが記録されていると本当に便利。
GPSアンテナ内蔵のカメラなどもありますが、一般にはイマイチ普及していません。
で、その解決の一つがこの製品なわけです。

機能は、結構単純。
定期的にGPS衛星と通信を行って、その都度現在位置を記録してログを取るのが機能の全て。
以前に製品として出していた、『Navi'n you』のGPSアンテナと機能的には変わらないでしょう。
要するに、写真の時間と場所の時間を同期させて、写真と場所をリンクさせようと言うわけです。
考え方は、マジ単純で、超アナログ。
それらの照らし合わせの作業を、ソフトウェアーで自動化しています。
カメラ内蔵というのは、それなりに便利ですけど、こういう、既存の技術の組み合わせには良さもあります。
一つは、既存のカメラを使えること。
もう一つは、コース作成などのロガーとしての機能も使えると言うこと。
こういう商品は、ただ売るだけではダメです。
使い方をうまく伝えないとダメですが、果たしてSonyにそれが出来るか。

機能的には、以前に紹介したGarmin foretrex101に近いです。
容積や重さはややこちらの方が大きく、液晶も備えます。
こちらは、純粋なロガーで、ログ取りに特化した専用機能がいくつもあります。
GPS-CS1Kと違って、自動で写真とのリンクは出来ませんが、より細かい間隔(1秒間隔。GPS-CS1Kは15秒)で位置を記録することができます。
Garmin社のGPS製品は歴史もあって、ユーザーが開発した書き出しソフトなどもあります。
一般向けに簡単便利を目指したものと、マニア向けのコアなツールを目指したもの。
似たような製品ながら、その世界はまったく別物です。

投稿者 aw@bitlog : 2006年08月04日 00:54

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bit-motors.com/~artworks/mt/mt-tb.cgi/681

コメント

暑いですねえ、夏はこうでなくちゃ・・とは思うのですが、けっこうつらいもんです。
ソニーの件、資本主義・自由経済・民間企業etcなので撤退は企業判断、結果としての株主保護の面からは正論ですが、ユーザはたまったものじゃない!私も古いソニーのCDナビを使ってますが、ソフトがゼンリンのためけっこう最新データには困らない、しかしDVDタイプなどをだまされて(?)買った善意のユーザは悲劇だと思う。すでにあちこちのカーショップでソニーの「コレ」取れますかと直近まで販売されていたものですら、店員も乗り気でなくつれない態度が目立ちます。信用できんがソニーへの正直な感想です(ホンダも似たような面がありそうですが・・)
あっ、セレステがのってましたね、遅ればせながら感想を書きたいと思いま~す

投稿者 しんさん : 2006年08月04日 08:42

株主ってそんなに特別な地位なんでしょうかね。
メーカーの経営に関わっている訳だから、リスクも一緒に追うべきだろうと思うんですが。
リスクを伴わない製品開発なんてないわけで、内容を検証せずに撤退してしまったら、その会社の将来は暗いですね。
まして、ツケをユーザに負わせるのは最悪ですね。

そんなところに、この製品が出てきたので、「ああ、SonyはGPS事業を捨てていなかった」との想いが強いです。
問題は売り込み方。
技術志向の会社ほど、売り込み方がヘタです。
自分に自信があるばかりに、自分だけの規格を作って自滅という今までのパターンに陥って欲しくないですね。

投稿者 aw@bitlog : 2006年08月04日 10:20

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)