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2011年03月18日

a Day

夢であって欲しい。
まったくそう思います。
肉親や恋人など、親しい人を亡くした人の声を聞く度に、ホントに切なくなります。
これが、悪い夢であったなら・・・。
多くの被災者は、そう思っているのではないでしょうか。
本当に夢であったたらいいのに・・・。
私が映画監督なら、
きっと、こんなSF映画の構想を立てます。

主人公は、この災害で親兄弟を亡くした男の子。
生来の天才的才能に合わせ、人並み外れた努力によって、ついに人知れず「タイムマシン」を完成させます。
彼を突き動かすのは、震災前にの時間に戻り、地震から人々を助けること。
2011年の過去に戻った彼は、帰国した地震研究者として、メディアに登場して、センセーショナルに、これから起きるであろう大地震を警告します。
地震の元の地殻のズレに対応する巨大切削装置を開発しますが、想像以上に広範囲の地震には対応できません。
そこで、被災予定地の住人に、避難を呼びかけます。
しかしながら、あまりに大きすぎる地震の警告は、世間には受け入れられません。
彼がいくら科学的なデータを示しても、世間の人の目には、ただの売名行為にしか見られません。
彼は、偶然に、過去の「彼」とその両親に出遭います。
彼らに、避難を勧めますが、現実は、歴史に従って進んでしまいます。
ついに地震発生当日、決意を固めた彼は、切削装置に乗り込んで、もっとも大きな震源地に突入します。
地震予知システムが異常なP波を検知したため、
通常よりも早い段階で、沿岸の人々の避難は完了しました。
彼が突入して、防いだ最大の地震が逸れたお陰で、
他の3つの地震が同時に起きたにもかかわらず、被害は最小限で済みました。
もちろん、彼の家族も無事です。
地震の専門家は、本来なら最も影響が大きいはずの震源が反応しなかった事を不思議がりましたが、
結局、不幸中の幸い、ということで片付けられました。
過去の彼が、いつもの海岸を訪れた時、打ち上げられたお守りを見つけました。
それは、地震の前に彼が貰ったのと同じ、母親お手製のお守りでした。

投稿者 aw@bitlog : 2011年03月18日 23:21

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