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2010年04月13日

里山比べ

里山好きです。
もともと、田舎の出身てーのもありますけど、
里山というのは、すごく美しいと思いますね。
当然、人の手が入っているわけで、「人工」の自然なわけだけど。
(考えたら、この言い回しもヘンですね。)
人の手が入っていない、生の自然てーのは、かなり「険しい」わけで、
いわば、大自然の中の生存競争の厳しさが現れてたりします。
それに、多くの自然は、植林などで既に人の手が入っているので、
手入れが悪いと、ホント、伸び放題のヒゲよりも見苦しいです。
手入れのいい里山は、「ワカメちゃんの刈り上げ」みたいに、きれいに刈り込まれています。
刈り込まれるのは、農作業をし易くしたり、農作物に付く害虫が増えるのを防ぐ為ですが、もう一つ、人が住むエリアと、獣が住むエリアを分ける意味合いもあります。
獣は、自分の身を隠す茂みなどがない、見通しの良い平野に出る事を嫌がりますが、刈り取られた里山は、獣に対して、これ以上立ち入らないように警告する役割があります。
いわば、人間世界と獣の世界の緩衝地帯のようなものです。
このおかげで、獣は無闇に人里に近づく事も無く、平和に暮らせるという理屈です。
手入れされた里山は、餌となる植物が生育し易いというのも、獣にはメリットです。
なので、里山というのは、人にとっても獣にとっても優しい環境であることがわかります。
人工の自然と言いつつも、そんな穏やかな優しさを感じ取れるところが、里山の魅力であろうと思います。
そして、日本の風景の美しさは、この「里山」に支えられているのは確かです。

今回行ったのは、この辺り
三田>篠山>丹波>西脇>加東といった具合。
いわば、阪神間の農産物提供地域でしょうか。
植物の生育に適した、温暖で穏やかな地形ゆえに、農業が盛んで、農地はこのようにきれいに手入れされています。
来るべき「田植え」に備えた!って感じですね。
もう、きれいに「五分刈り」状態。
この間行った淡路島などは、どうしても斜面を耕作地にするしかないので、段々畑や棚田の曲線が美しかったですが、この辺りは、もう少し、伸びやかな印象です。
里山と一口で行っても、地域によってそれぞれ特徴を楽しめるのが、いいところです。

投稿者 aw@bitlog : 2010年04月13日 22:41

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