« 復活! | メイン | 2009帰省ツーリング(往路) »

2009年08月15日

僕の部屋は戦場だった

「甘かった」

見込みの甘さを自認する私ですが、
今回のオフィスの引っ越しに関しては、自分の見込みの甘さを思い知りました。
この7月末から8月の初めにかけての約1週間の肉体労働の激しさは、
これからの人生では、おそらくあり得ないだろうし、再現したくもないほどです。

「まあ、3日もあれば、荷造りは完了」

そんな風に考えていました。
掃除はその後の2日もあれば十分として、計5日ほどを想定していました。
梱包用の箱は、近所の信濃屋で、選取り見取りに調達できるし、
積込みの要員には、便利屋さんを頼んでいます。
積込み前に部屋の掃除も完了、と頭の中では完璧な計画でした。
荷造りは、「何を入れたか」を書いておくのが大事です。
これまでの経験で、同じ用途ののものをまとめて詰めて、
箱に内容を書いておけば、後でどこに何を入れたかわからないなんて事態にはなりません。
不要なもを仕分けして、丁寧に梱包作業をしていました。

ところがですね、この作業が終わらない。
「たいした荷物もない」と思っていたのは、見た目だけでした。
収納に収まった荷物は、視界から失せるとともに、思考からも失せていました。
いくら荷造りしても次から次へと物が出てきます。
収納には、普段使っている2倍ほどの荷物が納まっていたようです。
残り1日になっても、半分も終わっていません。
その間、しばらくの間使うパソコンその他のものを自宅に運び入れましたが、
自宅がエレベーター無しの「エコ住宅」であったことを計算に入れていませんした。
想像してみてください。
じっとしているだけで汗ばむ蒸し暑さの中、
荷物を抱えて5階までの階段を上がることを。
合計数十回は繰り返したでしょうか。
ここ何年かの間で、これだけの汗を掻いたことがことがないくらい。
普通に階段を登ると、数回繰り返すと足が張ってつらくなります。
これを少しでも和らげる足の運びがあります。
ポイントは足の筋力だけに頼らないこと。
重心の移動を利用すれば、疲労度はかなり減ります。
とはいえ、5,6回も繰り返すと、さすがに限界。
暑さが堪えます。

自宅へ何度か往復しては、オフィスで荷造り、この繰り返し。
引っ越し前日、なんとか荷造りだけでも終わらせなければとスパートをかけたものの、
そのまま朝を迎えても、台所回りその他が未着手。
ああ・・・。
やってもやっても終わらない・・。
精神的にはタフというか、鈍いほうなんですが、
正直なところ、マジで若干「鬱」になるくらい。
便利屋さんも来るし、相乗りの人も来るし、
レンタカーも借りに行かねばなりません。
精神的に追い込まれましたね。
ともかく、朝7時に下北のトヨタレンタリースに行って、アルミバンのトラックを借りました。
程なく、便利屋さんも来てくれて、早々に積込み開始。
便利屋さんは、こういった案件にも慣れれているようで、
てきぱきと仕事をこなしてくれて、しばらくして合流した相乗りのI氏も少し手伝ってくれて、
予定の2時間ほどで積込みは完了。
とは言え、台所回りその他はそのまま。
当然、掃除なんか終わっちゃいません。
トラックの荷物もほぼ一杯になってしまって、これ以上の積込みもきびしい。
まぁ、色々と予定もあるので、仕方ありません。
部屋の引き渡しを延ばしてもらうよう不動産屋に連絡を入れることにして、出発することにしました。
それにしても、一睡もしていないのがキビシイ・・・。

さて、とりあえずは車上の人となりました。
助手席には「のってこ」のI氏。
当初の「パンク少女」との予想は外れ、まぁフツーの素朴なオネーちゃんです。
フツーとは言え、一人旅には慣れた感じで、
タイ辺りで数ヶ月旅行しているといってもおかしくない雰囲気。
彼女の目的は、大阪にいる友達の結婚祝いのパーティーに出ること。
そのために旅費を少しでも抑えたいってことで、「のってこ!」を利用したとか。
会話も愉しめて良かったですが、さすがに眠い!
どこかで、しっかり睡眠をとりたいものの、I氏の予定があるので、ゆっくり休むわけにもいきません。
眠気覚ましのガムとコーヒーで必死に堪えました。

今回の一番のお楽しみが、このトラックドライブだったわけですが、
これも、おもいっきり想定外。
ディーゼルのトラックは、はっきり言って「罰ゲーム」です。
アクセル踏んでも、高まるのは、エンジンの騒音と振動のみ。
キャビンのどこかに穴が開いているんじゃないか?って疑うくらいに、ストレートにエンジンの音が入ってきます。
マニュアルのシフトも渋いこと。
力任せに放り込まないと固くてはいりません。
合流では、どれだけがんばっても80km/hが限界。
荷物満載とはいえ、それはないんじゃない?
学生のころ、家具の配送のバイトをした時、やはり、同じ2t車を運転したことがあります。
その時は、確かに騒音がひどかったことを覚えていますが、まさか今のモデルでも変わっていなかったとは・・・。
職業ドライバーは、こんな劣悪な環境で日々働かれているんですね。
自家用車は、日進月歩で快適さがアップしているのに、業務用はひどいもんだなぁ。
トヨタの新社長も、レーシングカーばかりじゃなくて、トラックを運転してみてほしいです。
高速で待っていたものは、そんな騒音と振動だけではありません。
厄介だったのが「渋滞」。
お盆前だからと油断してましたが、これもひどかった。
ジャンクション手前では、必ず溜まります。
数キロから、数十キロ。
シフトは固いし、眠いし・・・。
誰だよ、楽しいトラックのドライブなんていたのは!(私です)

1時間ほどの遅れで吹田SAにてI氏下車。
念のためにI氏に復路での相乗りの確認を取りました。
だって、このトラックドライブはあまりにも最悪。
それでも、よろしくとのことで、お別れ。
夜には荷物の一時置き場とさせてもらう弟宅に着きました。
当日はヘトヘトで、荷物の積み出しは翌朝。
翌朝は、体の節々は痛むものの、眠気だけは取れたのが幸い。
でも、またまた汗だくで荷物を積み出し。
手伝ってくれた弟も汗だく。
申し訳なし・・・。

積み出しを終えると、再び車上の人です。
「乗り合い」があるので、予定の変更は効きません。
少しの遅れで、再び合流。
帰りは、荷物がないので、やや車が軽いものの、渋滞がひどいです。
特に秦野中井あたりから町田まで40kmにはギブ。
ノロノロにも辟易したこともあるけれど、I氏の終電に間に合わなくなると困るので、
土地勘のあるあたりで高速を降りて、下道行くことにしました。

今回は、いろんな教訓が出来ました。

○引っ越しは、自分でするべからず。モノは、見えている3倍あると思え。

○トラックの快適性はゼロ。高速走行は罰ゲームなり。

○週末の高速は走るべからず。

○相乗りは、スケジュールに余裕を持つべし。不確定なスケジュールでは、約束が重荷になります。

まぁ、散々なオフィスの引っ越しでしたが、
これで終わりではありません。
この後、帰った翌日から二日間をかけて、残りの荷物をまとめて、5階の自宅に運び入れ、
部屋の掃除を行いました。
もうクタクタです。
真白になった矢吹ジョーの気分です。
後半に、やけにズボンがズルと思ったら体重が減ってました。
唯一のメリットはダイエット。
そんなジョークも虚しくなるほどのハードワークでした。
良いこのみんなはまねしちゃダメだぞぉ。
来月には、自宅の引っ越しです。
反省を生かさねば・・・。

【後記】
引っ越しのトラックを返した後、1号に乗りました。
車高、低いー!
シート、低いー!
車、軽いー!
エンジン、めちゃパワフル!
なんちゅう運転のしやすさ、快適さ!
走らない、重い、ウルサイのディーゼルトラックから乗り換えると、
まるで、ライトウェイトスポーツじゃないすか!
もし、愛車に不満をお持ちの方がいらしたなら、
是非ともディーゼルトラックに乗ってください。
運転に慣れた頃、愛車に乗り換えると見直すことを請け合います。

投稿者 aw@bitlog : 2009年08月15日 06:02

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bit-motors.com/~artworks/mt/mt-tb.cgi/1859

コメント

お疲れ様。体力もどったら引越祝いしましょうね。

投稿者 たまみ : 2009年08月15日 11:40

お疲れさまでした、ご苦労様でした・・・
読んでるだけで汗が吹き出し、胃が痛くなりましたヮ(^_^ゞ
生涯の語りぐさが、ひとつ増えましたね。

投稿者 路渡カッパ : 2009年08月15日 15:23

私も「そんなに大した荷物があるわけじゃなし....」と同様思ったのですが、やっぱり荷造りのために徹夜して.....。

自分のことを思い出しながら読ませていただきました。
お疲れさまでした。

投稿者 ネエサン : 2009年08月15日 23:57

>たまみさん

そうですね、一杯を一杯やりたいです。

>路渡カッパさん

体を動かして汗を掻いたこと自体は、非常に気持ちの良いものでしたけどね。
出来れば、楽しいことでやりたいもんです。

>ネエサン

えっ!何事にもパーフェクトなネエサンでさえ徹夜ですか?
ものすごくほっとしました。(笑)
引っ越しの大変さは、荷造りと荷解きと掃除が、9割じゃないでしょうか。
これは、長期的計画性が必要そうですね。

投稿者 aw : 2009年08月16日 10:00

awさん、ご苦労さまです。 
私も何回か引越しをしていますが、正に教訓に同感です。
荷物って部屋の色々な所に押し込んであるので、死ぬほど出てきますよね。
今回の引越しが二段落くらいしたら、ぜひ「引越しの極意」でも出してくださいな。
私の場合は、
・段ボール箱は想定の3倍の枚数が必要
・箱の中は空きを作らず一杯まで詰める (次の段ボールを重ねるため)
・大きいダンボールより適度に持ち易い大きさのものを選ぶべし
などなどですね。

投稿者 Oです。 : 2009年08月16日 11:22

>Oさん

Оさんの極意もそのまんまですね。
箱は足りなくて何度も追加しました。
エアークッションも4ロールほど買ったでしょうか。
箱は、大きいものには、軽いものを詰め、
小さいものほど重いものを入れるのが吉ですね。
荷造りは、きれいにしようとすればするほど時間がかかります。
でも、結局は丁寧な荷造りが一番ですね。
引っ越しは、整理整頓の勉強になります。

投稿者 aw : 2009年08月17日 11:15

「ド」が付くほどご苦労様でした。
自分も去年、やっちまったクチなので、おお、俺が居る、と遠い目になりました。
実際、相当前から取り組んでいたにも関わらず、引越当日まで三徹夜で
ボロボロになりながら、それでもなおその日いっぱい掛かって、
ぎりぎりに撤収にこぎ着けたという有様でした。
死ぬほど捨てて、死ぬほど事前に運んでいたというのに…。

ホント、引越なんてもう二度とやりたくないです。
とはいえ、現住所が終の棲家になる訳もない事を考えると、
アタマが痛いです。

物が多いは業の深さ(自戒の念…)、自宅本番ではくれぐれも
ゆとりを持って作業されます様に。
(ここの処、書き込めなかったのでどっとコメ入れさせて頂きます)

投稿者 おむ : 2009年08月26日 00:49

怒濤の書き込みですね。(笑)

引っ越しの大変さは、共感頂ける人が多いですね。
それだけ、誰がやっても大変ってことでしょうけど、
「超簡単、お手軽引っ越し術」なんて本を出せば、売れそうな気がします。

自宅は、1ヶ月計画ですかね。

投稿者 aw : 2009年08月26日 04:23

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)